Salley
Salley
OTHERS
その他
2017.02.16
「Clear」上口浩平 セルフライナーノーツ
「kodama」
サウンド面で今回のアルバムの方向性や基準となったこの楽曲は、僕らの活動自体にも影響を与えてくれたと思います。
「今までのSalleyも大切にしつつ、より多くの人にSalleyの音楽を届けたい」そんな気持ちでアレンジのトライ、音作りの追求、ミックスバランスの再考、チームみんなで話し合って納得して楽しみながら作ったこの楽曲。
再生ボタンを押したら一気にSalleyワールドに連れてってくれる曲になったと思います。
「Wonderland」
デモの段階で「これは絶対ライブで盛り上がる!」そう確信したこの楽曲。サウンドの中をうららの歌や歌詞が色鮮やかに花開いていると思います。みんなで一緒に歌いたいし飛び跳ねたい!ライブをする度にどんどん変化していく曲なんじゃないのかなと思います。
個人的にはサビで右チャンネルで鳴っているギターのリフにも注目して欲しいです(笑)
「Winding Road」
配信シングルでもリリースしていたこの楽曲は、アルバム用にマスタリングし直しました。配信の時よりもナチュラルで全体のグルーヴもより立体感が出てきたと思います。AORやシティーポップが好きな人にも、きっと気に入って頂けるんじゃないのかなと思います。
ドラム中村優規さんの息づかいを感じれるハットワークや、ベース高間有一さんの神ってるフィルインもぜひ注目して聴いて頂きたいです。
「小さな嘘」
90年代のJ-POPを意識して音作りしました。歌詞もお気に入りでドロドロとしたダークな世界観を演出したくてギターの音色をヘビィにしたり、ピッキングもわざとルーズにしたりしています。エレキシタールが入ることでより90年代の切なさや雰囲気を出せたんじゃないかなと思います。Aメロ、Bメロ、サビ全部が狙った通りに作れた凄くお気に入りの曲です。
「真昼の月」
映画のような曲を作りたくて、それスタッフに伝えたらみんなが色んな音作りを提案してくれて、音数は少ないけどある意味一番奥行きがある曲になったと思います。
ギターのフィンガーノイズやうららのブレス、余白の多いアレンジ、そして心に突き刺さる歌詞。ぜひヘッドホンで聴いて頂きたいです。
「SPECTRUM」
自分的に90年代のテクノやハウス、または現代のEDMをロックで表現・拡大解釈したイメージで作りました。うららのボーカルエフェクトや音作りの面で初めてトライした事もあったのですが、凄く刺激的で楽しみながら作れました。
これも絶対ライブでやったらカッコいい!早く6月のワンマン来ないかなぁー(笑)
「カノジョとカレシ」
80年代後半、90年代頭を感じさせるドラムの音の処理をしたので、どこか懐かしいなぁと感じる人もいるんじゃないのかなと思います。疾走感があり切なさも感じさせつつ、どこかあたたかみも感じるのはサビのコード進行やうららの歌い方、テンションを上げ過ぎずタイトにビートを刻んでいるリズム隊の影響もあるのかなと思います。その絶妙なラインと歌詞の世界観がマッチして凄くお気に入りの一曲になりました。
「言い訳ガール」
エンジニアの星野さんと「とにかく気持ちのいい音を作りたい」と話していて。ドラムの突き抜け感、ベースのドライブ感、鍵盤のキラキラ感、マンドリンの空気感、全ての音が満足のいく仕上がりになりました。うららの歌い回しも聴いていて凄く気持ちがいいです。ぜひキュンキュンしながら聴いて頂きたい!
「スカイライン」
サビのメロディラインは長年自分が表現したかったラインで、出来た時は本当に嬉しかったです。明るいだけじゃなくどこか切ないメロディライン。自分の持ち味が100%出たラインだと思います。ミュージシャンのテイク、うららの歌、歌詞、録り音も最高な仕上がりになりました。不安を抱えながらそれでも前に進む。これからの季節、そんな旅立つ人達に向けた応援ソングです。
「Home」
「この曲はまだSalleyの事を知らない、初めましての人にも届くようにしたいんだ」と想いをディレクターが語ってくれました。歌、歌詞がしっかり届くようにアレンジを安原兵衛さんと話し合って、ミュージシャンやエンジニアに共有して、うららがみんなの想いを全身で受け止めて、最高の歌を残してくれました。心で繋がっているって本当に嬉しいですよね。ライブでも演奏していて、いつも目頭が熱くなる曲です。
「Clear」
この曲はぜひ目を閉じて聴いて欲しいです。うららの歌の表情、歌詞の語感、音の温度を感じて、見える景色を楽しんで頂きたいです。人それぞれの感じ方、浮かぶ情景の数だけこの曲は存在しているのかなと思います。曲終わり、最後は鍵盤の音を逆再生させているのですが、透き通る水面に広がる波紋をイメージして聴いて頂けると嬉しいです。