Salley
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2017.02.16

「Clear」うらら セルフライナーノーツ

「kodama」
このアルバムの起点。今ある昔の記憶って本物なのかな、主観の正しい記憶なのかなって思って、歌いだしから書きだしました。
写真や思い出話を「本物の記憶」と思いこんでしまっているだけかも。
青春は思った以上に儚いけれど、そのことに気付くのは大人になってから。
2番のサビなんかは、大人なら共感する部分があるんじゃないかなって思います。

「Wonderland」
「満たされない気持ちを、妬みや僻み、悪口に変えて表現するくらいなら、満たされに行こうよ。」ってことを私らしく書いてみました。妬みの対象になる人だって、本当はきっと頭を抱えている。
イントロの高揚感が大好き。ライブを意識しながら作りました。
デモ録りしているときに上口君に「みんなでシンガロングできるところがほしい」と言ったらその場で作ってくれたのが、最初と最後のラララ。ライブでみんなで歌おうね。

「Winding Road」
どうしてもレコーディングしたくて推しました。Salleyの真骨頂だと思う。
押しつけがましい優しさじゃなくて、相手の気持ちに寄り添う、本当の優しさにこだわって書きました。
ゆったりしたテンポだけど、私の中ではドライブソング。人生は旅。
大サビの後ろのギターリフとか、アレンジも全て最高に好きなところだらけの曲です。

「小さな嘘」
恋愛の中でよく起こること。何か1つ、あれ?って思っちゃったら止まらなかったり、忘れようとしても消えなかったり、そのせいで好きなのか、好きでいたいだけなのか、わからなくなっちゃったり。
これ以上語りだすと私の恋バナになりそうなので、それぞれの解釈で聞いてみてほしいです。この絶妙な歌謡曲感が好き。

「真昼の月」
ニュースの内容やネットで飛び交う言葉に憂い、自分の力じゃどうしようもないことを悲しむ日が続いて、なぜこんなに悲しいことを言う人がたくさんいるのかなとか、悲しい言葉を使わないといけない原因ってなんだろうとか、ずっとずっと考えていて生まれた曲。
淋しさや悲しみ、またはそれらへの恐れを抱えて歪んでしまう。それが悲しい。あなたの真昼の月は必ずどこかにある。

「SPECTRUM」
この曲だけ、他の曲とは歌い方を変えています。歌詞は語感が良ければいいかと思いながら書いていたけど、結局意味を持たせました。
理想を求めたり声をあげたりすることが、なぜか良くないことのように言われることがある。そんなのは理想だとか、綺麗事だとか。若いほど「なにもわかってない」なんて言われたり。
でも「嫌になんてならないで」。理想は求めないと、理想を実現できる可能性は0なんだから。

「カノジョとカレシ」
恋人がいるのにモヤモヤしてイライラしちゃう人が「あ、自分もそうだったんだ」「淋しかったんだ」みたいに、ストンと納得できる瞬間を作れたらと思って書きました。
マイナスな感情の出どころはいつも淋しさな気がしている。ちょっと懐かしい音の感じが好き。

「言い訳ガール」
一番最後まで歌詞ができなかった曲。サビだけ決まっていてA、Bメロがなかなかできませんでした。
自分の淋しさとかを素直に伝えられなくて、意地を張ってしまったり、きつくなっちゃったりして、「悪気はないの」って言い訳してる女の子を、どこまではかわいくて、どこからは我が強すぎになっちゃうか、というラインをかなり考えて書きました。
メロディが本当によくて、歌い手心をくすぐられる。演奏陣の素晴らしさもわかってもらえる一曲です。

「スカイライン」
前に進む、新しい場所へ行くって、明るく前向きなことばかりじゃない。別れや怖さ、淋しさや痛みもどこかにある。
だけどそれでも前に進もうとする人や、また前に進みたいけど少し迷っちゃう人の背中を押す歌です。
最初は切ない歌詞をのせようとしていたけど、上口君から「抜けるように明るいイメージ」と聞いたので方向転換。その時に浮かんだ風景からタイトルを空の輪郭線、「スカイライン」にしました。

「Home」
帰る場所、いつも味方でいてくれる人、それは家族だったり友人だったり恋人だったり応援してくれる人だったり…そういう存在があるから、前に進むことができる。
そういう存在に何かをしてあげることで恩を返す、というところには言及せず、ただただ自分にとってあなたは大切な存在なんだと、本当にありがとうと伝えられる歌にしました。
何処までも声が飛んでいくような感覚になる、歌いたくなる歌です。ストリングスも素敵。

「Clear」
「あなたはなぜここへきたの」
自分を纏うものを全て剥がした時に、それでも残る想い。
どんな嵐がきて、強い風が吹いたとしても、それがいつか止んでぴたりと止まった水面に、映したい景色がある。
「Clear」というタイトルに込めた大きな意味は二つ、「無限の可能性」と「純粋な想い」。
本当に大切な一曲、大切なアルバムです。
皆さんの耳と心に届きますように。

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