疾走するロックなピアノの旋律にポジティブな“光”を感じる会心作。2015年のメジャーデビュー以来、ピアノインストの雄として活躍するセッションバンドADAM at。今作は、近年共に活動するベースの永田雄樹（JABBERLOOP/POLYPLUS）、ドラムの伊藤隆郎 （TRI4TH）、ギターの橋本孝太を中心に編成。ヘヴィメタル調のギターがさく裂する「カルラテン」や、英メタル／レゲエバンドSkindredのBenji Webbeをゲストボーカルに迎えた「ケイヒデオトセ」など、これまで以上にハードなロックチューンが登場。またポップなメロディがはじける「Daylight」や「Spring Field」、アルバムのアートワークを手掛けたマンガ家、佐々木泉の作品からインスパイアされて作曲され、多彩なパーカッションとバイオリンがサウンドに花を添える「猫と竜」など、バンドの幅広い音楽性を自在に表現。他にも前作『零』に続いて伊地知潔（ASIAN KUNG-FU GENERATION/PHONO TONES）らを再びゲストに迎えるなど、旧知のメンバーが集合し、くつろいだ雰囲気の中に力強い高揚感が味わえる一作となっている。