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本日の一枚空の森
1997年08月21日リリース
収録曲
- 01 星の雨
- 02 遙かなロンド
- 03 Moon Light Anthem
~槐 1991~ - 04 三日月の寝台
- 05 凍る砂
- 06 風と鳥と空
~reincarnation~ - 07 Adesso e forutuna
~ 炎と永遠 ~ - 08 Voices
- 09 金色の時 流れて
- 10 Licao do Vento
- 11 歌わないうた
- 12 月からの祈りと共に
- 13 Siva ~佇む人~
- 14 三日月と私
- 15 WANNA BE AN ANGEL
1
2枚目にして早くもベストアルバム。。
小さい頃から歌うことが大好きで、歌ってさえいれば幸せだった私は、フリーの身となり、スタジオミュージシャンとしてコーラスや仮歌(*1)をさせてもらったり、CMやゲーム、アニメ作品の歌を歌わせてもらったり、種ともこちゃんやPSY・Sのサポートでツアーに連れて行ってもらったりして、水を得た魚のように毎日楽しく過ごしていました。このときも、ソニーを経てフリーでプロデューサーをされていた小栗さん、ボーダーラインという音楽制作会社の太田さんをはじめ、たくさんの方々に助けていただきました。
(*1)仮歌=ガイドボーカル。アレンジや、オケのレコーディング時に後に本歌を入れるまでのガイドになる。本歌とは別のボーカリストに依頼される場合も多々ある。
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2
それからあっと言う間に9年が経ったある日、あるファンの方からいただいたお手紙を読んでいて、突然気づいたことがありました。表立った活動をしていなかったにもかかわらず、デビュー以来10年もの間応援し続けてくださっている方がいる!ということ。。他にも数名、それまでにお手紙をくださっていた方がいらっしゃいました。なんと有難いことでしょうか。その方たちにお礼がしたいと、思いついたのが、ライブをするということでした。
3
渋谷のeggmanにひとり出向いて、ライブさせてくださいとお願いしました。eggmanの高橋さんが、私の名前さえ聞いたこともなかったのにソロ公演を許してくださったことは、今思うと奇跡的なことだったとおもいます。当日駆けつけてくださったお客様の人数はeggman史上でもあまりないほどだったそうです。地方からいらしたのに入れなかった方もいらっしゃいました。
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4
そしてその頃に、ビクターからリリースされた曲を集めてアルバムを作ろう、という話が浮かび、この時にも「美しい星」を見出してくださった金子さんが舵を取ってくださって、その後私の担当ディレクターとなる井上裕香子ちゃんと「空の森」を作らせてもらえることになりました。
「遥かなロンド」「VOICES」「金色の時 流れて」「月からの祈りと共に」「WANNA BE AN ANGEL」、、、ここに収録されていないものも含め、菅野よう子ちゃんが私の声ありきで作ってくれた、または私の声が合うんじゃないかと歌わせてくれた曲の数々は、私自身の音楽の道標となりました。
5
「星の雨」「凍る砂」はKORGのT3というキーボードで「打ち込み」というものをはじめて覚えた頃に作った曲です。
「Siva ~佇む人~」はこの中で一番古い録音かとおもいますが、門倉聡さんの名曲で、今でも大好きでよく歌います。
「Moon Light Anthem~槐1991~」は、フリーになってはじめて作った曲です。歌入れの日、じぶんが作った曲をちゃんとアレンジしてもらって、スタジオにきちっとマイクがセッティングされていて、そういった環境が整った中で歌えることが、どんなに有難いことかと、心からそんな気持ちになって歌った曲でもあります。これを超える歌は自分にはこの先ももう歌えないのかもしれないとまで思っています。