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桜井青 / cali≠gari

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2015.3.11 New Album「12」発売

高校も卒業間近の話。BUCK-TICKの華麗なる復活と共に『惡の華』の発売を知った1989年末、受験どころでは無くなった神がかり的に迷惑な発表だったのを良く覚えています。

年が明け、どこからともなく入ってきた『BUCK-TICK電話(仮)』の情報。情報スタートと共にかけまくるも全く繋がらない夜。ダイヤル式の黒電話を何百回と回す僕はほとんど『TELEPHONE MURDER』。

ようやく繋がったあの電話の向こうから聞こえてきた『NATIONAL MEDIA BOYS』のファンファーレ。何度となくかけ直し、ナレーションの向こう側に流れる1コーラスだけの未知の音楽をただひたすら聴き続けた夜。

あの夜のことは今も忘れられません。1990年1月23日、光美堂石岡店にてフライングゲットした先行シングル『惡の華』を貪り聴くこと1週間。4thAL『惡の華』を学校帰りに手に入れ、手を洗い、VICTORのロボットコンポ770に『惡の華』をセットし、正座して、リモコンを...までの記憶はありますが、その後の記憶はとんでいます。何かしら強い衝撃を頭に受けてしまったようです。

昼も夜も何かにとり憑かれたかようにエンドレス状態で聴き続け、見事受験は失敗。そしてこの作品によりアニメーターになる夢もあきらめることに。もちろんあきらめた事を後悔なぞするわけもなく、新たに生まれた夢のおかげで、こうして僕はコメントを書かせて頂いています。25年振りの『惡の華』。初めて聴かれる方はどうぞ人生を狂わされて下さい。それでこその『惡の華』ですから。