PRESS RELEASE

プレスリリース

2002年3月4日

世界初!“セシウムクロック・ダイレクトカッティング”の超高音質CDアルバム2タイトルを発売

─ 佐藤美枝子 「さくら横ちょう」/「アリア」

ビクターエンタテインメント株式会社は、CDの製造段階のひとつであるCDカッティング(音声信号をCD盤に刻み込む)を行う際に使用するデジタル機器を制御するマスタークロックに、世界で初めて “セシウムクロック(セシウム原子信号発振器)”を使用した超高音質CDを発売します。
まず第一弾として、チャイコフスキー国際音楽コンクールでの日本人初の優勝者で佐藤美枝子(メゾソプラノ)の日本歌曲集「さくら横ちょう」と、「アリア」のアルバム2タイトルを発売し、CDの高音質化への新たな提案をします。
(※「アリア」は完全限定盤として発売します。)

◆ 3月21日発売 佐藤美枝子「さくら横ちょう」
(VICC-60276/¥3,000(税抜))
◆ 4月24日発売 佐藤美枝子「アリア」
(VICC-60295/¥3,500(税抜))
※「アリア」のみ完全限定盤

【企画意図】

当社はCDの高音質化を目指し、2年前より日本ビクター(株)マスタリングセンターと共同で、デジタル機器を制御する心臓部であるマスタークロックに、従来のクオーツ(時計などにも使用されている水晶発信器)の10,000倍の精度を持つ“ルビジウムクロック(ルビジウム原子信号発振器)”をマスタークロックとして使用したCDカッティングを行ってきました。その成果は、「鬼太鼓座/怒涛万里(1999.9.22発売/VICG-60202/¥2,900(税抜))」「アリア/佐藤美枝子(2001.3.23/VICC-60225/¥3,000(税抜))」などの作品に結実し、日本プロ音楽録音賞受賞などの高い評価を得ています。
当社はさらなる高音質化を目指し、高品位録音を専門とする日本総合制作(株)と原子周波数標準アドバイザーの土屋正道氏をパートナーに迎え、去る2月2、3日の両日、日本ビクター(株)メディアカンパニー横浜工場に於いて、ルビジウムクロックのさらに1,000倍の精度を持つ“セシウムクロック(セシウム原子信号発振器)”を使用したCDダイレクトカッティングを行いました。セシウムクロックは原子時計として世界的な標準時間を決定していますが、デジタルオーディオ分野における応用はこれが世界初のこととなります。この新技術は、独自のK2テクノロジー(ジッタ−など符号外成分を除去し、ピュアなピットを記録)を開発した日本ビクター(株)の技術協力によって、実現することができました。
なお、セシウムクロックのデジタルオーディオへの使用は、日本総合制作(株)により特許出願中です。


以上

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