ビクターエンタテインメント株式会社(以下、ビクター/本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:斉藤正明)が運営するビクタースタジオは、音質にこだわり国内初のスタジオ運営による音楽レーベル【VICTOR STUDIO HD-Sound.】を昨夏立ち上げ、自社が保有する豊富なカタログより高音質での提供に適するとスタジオエンジニアが判断するタイトルを厳選し、［24bit/96kHz〜192kHz］というCDよりも遥かに情報量が多い高音質な＜ハイレゾリューション配信＞（以下、ハイレゾ配信）をオンキヨーエンターテイメントテクノロジー株式会社が運営する高品質音楽配信サービス「e-onkyo music」にて、2012年9月5日より開始していました。

ビクタースタジオは、「原音探究」の理念のもと、JVCケンウッドとの共同開発によるデジタル音源の高音質化独自技術「K2テクノロジー」をベースに、最大100kHz・24bitの高分解能な音楽情報をCDフォーマット[44.1kHz・16bit]に収める技術「K2HD(High-Definition)」を2003年に開発し、以後様々に応用展開していましたが、「K2HD」を更に進化させた新技術【K2HDプロセッシング】を開発し、第2弾編成から作品の一部に採用しています。

これはCDフォーマットクオリティーのマスター音源からでもハイレゾ音源の制作を可能にする技術で、CDフォーマットではカットされた20kHz以上の高域情報を最大100kHzまで、本来あるべき姿まで復元化するものです。【K2HDプロセッシング】は、音源のジャンルを問わず、下位フォーマット[44.1kHz・16bit]から上位フォーマット[192kHz・24bit]へ高品位にアップコンバートすることを自在化できる国内外でも類をみない新技術なのです。この技術はハイレゾ配信で採用しているあらゆるフォーマットにコンバート可能なため、自社が保有する豊富なカタログ音源をハイレゾ配信の音質上の制約に縛られることなく編成することを可能にしました。

この度、第3弾編成においても、【K2HDプロセッシング】を採用することで＜邦楽POPS＞をカタログに加えて幅広いニーズに対応することが可能となり、また掘り起こしによるカタログの復刻のみならず、＜新譜＞にも積極対応していく新たな方針により、コアなオーディオファンから間口を広げて音楽ファンのニーズに応えてまいります。

近年、音楽愛好家を中心にハイレゾ音源を聴くためのネットワークオーディオの再生環境が機器の拡充とハイレゾ配信CP（コンテンツプロバイダー）の躍進により高品質な音楽配信市場が普及傾向にあります。ビクターは世の中に普及している圧縮音楽文化から音楽の魅力が増大するハイレゾ音楽文化へ聴き方の選択肢を押し拡げ、パッケージと同様に高音質による音楽の感動を広げるべく、ネットワークオーディオ市場の更なる活性化を図って参ります。