SEZEN AKZUSEZEN AKZUセゼン・アクス
セゼン・アクスはイスタンブールの声と呼ばれており、全ての社会階級や世代の人々が彼女の声に共感している。遠く離れたドイツでさえも恋に悩む移民の子供たちは彼女の歌を聞き、枕を涙で濡らしながら眠りにつくのだ。1970年代から、彼女は女神のように崇められ、トルコ国境を越えて有名だった。それは彼女の歌い方や人々の隠された魂を表現するために、ひとつひとつの言葉や感情を曲に吹き込む歌い方のためだろう。彼女はイスタンブールをテーマにした多くの曲を作り歌っている。"Istanbul Hatirasi"(イスタンブールの想い出)の中では、彼女自身も知らない遙か昔のイスタンブールについて歌っている。前世紀中頃における、都市の年代記編者として著名なアラ・ギュレルの表現豊かなモノクロ写真がこの曲の背景としてマッチしている。この歌姫がこの映画のために曲をレコーディングしてくれる準備が整うまでに、ハッケ達は彼女の側近たちと何回もミーティングを行った。ハッケは彼女とコラボする際にグレッチのセミアコ・ギターと、フェンダー・ローズ・エレクトリック・ピアノによるシンプルなアレンジメントを要求した。