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Galileo Galilei 尾崎雄貴 × 紺野アキラ スペシャル対談

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©紺野アキラ/小学館

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Galileo Galilei 尾崎雄貴 × 紺野アキラ スペシャル対談

TVアニメ「クジマ歌えば家ほろろ」のオープニングテーマ「木漏れ日坂」を手がけたGalileo Galileiの尾崎雄貴(Vo,G)と、原作コミックの作者・紺野アキラの対談が実現!「クジマ~」と「木漏れ日坂」の制作エピソードはもちろん、創作に対するスタンスやお互いに聞きたいことなどについて、たっぷり語り合ってもらいました。

まずは紺野先生がGalileo Galileiの音楽と出会ったときの状況、エピソードを教えてもらえますか?

紺野アキラ : 中学生の時にテレビで「ハマナスの花」のMVを見たのが最初です。かっこいいなと思っていたら母親がいつのまにかCD(ミニアルバム『雨のちガリレオ』)を買っていて「この『Monday7s』って曲いいよ」と教えてくれてCDを聞き始めました。「雨のちガリレオ」「ハマナスの花」「パレード」は買ってもらったCDプレイヤーにセットして聞くのが楽しかった記憶があり、思い出深いです。

尾崎雄貴 : 「Monday7s」懐かしいですね! 最近、初期に書いてずっと演奏していなかった曲をライブでやってみようモードなので、今度セトリに入れてみようかなと思いました。その時は、紺野先生のために福岡公演でやります! お母さんがCDを買っていたとのことですが、実際、Galileo Galileiに対してそういう声もたくさんあって。「親の影響で聴いていたけど、ライブに行ける年齢になる頃には活動終了していた」という方々が、再始動後のライブによく来てくれるんです。

紺野 : まさに私もそうでした。

尾崎 : 誰かの人生のそばにいれた感覚があって、そういうのは本当に嬉しいです。

特に思い入れがある楽曲は?

紺野 : 「Monday7s」はとにかく月曜日が嫌なときに聞いてました。憂鬱な気持ちも分かってくれていて、それを飛ばすような明るさがどうでもよくさせてくれて好きです。「フラッピー」はかわいくて、「フラッピーってなんなんだろう?」と考える時間が楽しくて。聴く側の年齢や状況によってフラッピー像が変化していくのかなと思います。今の私のなかのフラッピーは、小さくてかわいい虫みたいなやつです(笑)。「鳥と鳥」も映画を見たような気分になれてとても好きです。主人公に感情移入して最後の「さよならを言う」のところは自分を刺すような声に心臓が痛くなります。あと「色彩」は、自分から見たあなたもその周りの景色もキラキラしているのに、自分のことを歌うときだけ黒くて小さくて閉鎖的なものになるところが好きで。「カメカメレオン」は、歌詞は暗くて孤独感があるのに音楽は明るいところが皮肉っぽくて、「僕を見て!ほっといて!」という歌詞が良いなあと思います。「ロックスター」「Jonathan」「プレイ!」「MANSTER」は聞くとテンションが上がります。……一気に話してしまいました、すいません。

尾崎 : うれしいです! おもしろいことに、フラッピーがいったい何だったのか、自分でもまったく思い出せないんですよね。今の自分があの頃の曲を振り返って思うのは、大人になるにつれて失うものに、失う前から気づいていたのかなと……。それは純真性という言葉で片付けられるものではなくて、結局今でも失わず持ち続けているものでもあるんですけどね。ちなみに今の自分の中のフラッピーは「クジマ」の小さい頃(四足歩行)のような感じです(笑)。あと「カメカメレオン」を気に入ってくださったのはすごく嬉しいです! メンバーの岡崎くんと和樹がめちゃくちゃ気に入ってる曲なので。「色彩」についても、リリースの際にインタビューなど受けましたが、紺野先生の感想は初めて言ってもらえる部分です。実際、僕の相手に対する感覚がその通りなので、言い当てられた気持ちです。

紺野先生がGalileo Galileiのライブをご覧になったときに感じたこと、印象に残ったことは?

紺野 : 「ヴァルハラ」のイントロをライブで聴いたら、ベース、ドラム、ギターと音が増えるにつれて、赤黒い道と大きい扉みたいなものがイメージで見えるような演奏で、すごい!と思いました。それとファンの方は穏やかそうなんですが、すごく楽しんでいるのが伝わってきて、幸せ空間だなと。私も楽しくて幸せな気持ちになりました。「SPIN!」ですずめちゃんペンライトを振れたのも楽しかったです。

尾崎 : ありがとうございます! 「ヴァルハラ」はまさに、その「すごい!」が本当にシンプルに欲しくて書いた曲ですね(笑)。

「クジマ歌えば家ほろろ」を執筆するときも、Galileo Galileiの楽曲を聴かれていたそうですね。「クジマ~」の物語、世界観にも彼らの楽曲が影響しているのでしょうか?

紺野 : 昔から聞いているので、空気感や温度感は私の絵や漫画に染み込んでいるのかなと思います。「クジマ~」は自分の中学の頃のことを思い出しながら描いていたのですが、中学生の頃、学校が休みの日にGalileo Galileiさんの曲を聞きながら絵を描いていたので、その時の空気は出ていると思っています。「老人と海」は特に「クジマ~」を描いている時に記憶に残っている曲ですね。

尾崎さんは「クジマ歌えば家ほろろ」を読んで、どんなことを感じましたか?

尾崎 : 絵柄や作品に漂う雰囲気、景色、クジマという生物に対して、不思議な"ぼくも知っている"という既視感を覚えました。僕は学生時代、地元の稚内に暮らしながら、毎日が退屈で「なにか非現実的なことが起こればいいのに」と考えていて。そのなにかがこの作品に存在していて、惹きつけられました。

なるほど。TVアニメ「クジマ歌えば家ほろろ」のオープニングテーマはGalileo Galileiの「木漏れ日坂」。この楽曲の制作のプロセスを教えてもらえますか?

尾崎 : 原作を読ませていただき、読みながらすぐに僕の頭の中に情景とテーマの原型がむくむく湧き上がってきたので、アコギを手に取ってメロディーと歌詞を書き始めました。それから、この作品を生み出した紺野先生というアーティストのことを想いながら曲を形作っていきました。歌詞でいちばん最初に出てきたのは「なりたい姿になれない僕ら」という言葉です。サウンドに関しては、懐かしさを表現できるように、しばらく聴いていなかった好きだった時代の邦楽をメンバーと一緒に聴きました。崇拝するロックバンド“くるり”を再び研究する機会になりましたね。あとは紺野先生の絵のタッチをどうやったらサウンドで表現できるかなということを考えながら、匂いや空気を大事にレコーディングしました。 紺野先生が僕らの「老人と海」のイメージと「クジマ~」を重ねてくれていたことも伺っていて。レーベルのA&Rの方からはノスタルジーとか土臭さみたいな希望をいただきましたが、僕らを信頼してもらっているのか、紺野先生やアニメのスタッフの皆さんから、それ以外のこまかい指定などはほとんどなかったと記憶しています。僕は原作を通して、紺野先生と会話をしていたような感覚だったんですよ。ミュージシャン同士が楽曲や音で通じ合うのと同じなのかもしれません。

紺野先生は「木漏れ日坂」を聴いてどう思われましたか?

紺野 : まず冒頭の「なりたい姿に なれない僕ら」という歌詞に自分の悩んでることなどを重ねて。「僕ら」と言ってくれてることで「みんなそうなのか」と安心したりしました。“なれる自分”は限られていて、それを受け入れるといいますか。憧れへの距離感が、切ないけど心地よく感じられるような曲だと思いました。それと最後の「夕闇坂」から「手を振って」までの音が影絵みたいなイメージになるところもすごく好きです。それまでの光と風があるようなメロディーから場面が変わるようで、その対比が最後のノスタルジックな空気を増幅させていてかっこいいです。「鳥と鳥」も影絵のようなイメージで聞いていて、他のインタビューでもおっしゃってましたが、歌詞も含めて私も同じ雰囲気を感じました。

インタビュー:森朋之

対談の続きはゲッサン8号(7月10日発売)に掲載
紺野アキラ

3月30日生まれ、血液型O型。福岡県出身。
2014年10月 『陰陽師』で、第64回新人賞 最終選考。
2016年12月 『モノツキ』で、秋期ゲッサン新人賞 佳作受賞。
2017年6月 『知らない海の底』で、第80回新人コミック大賞 入選。同作にて本誌デビュー。
その後数々の話題作を発表し、『クジマ歌えば家ほろろ』で満を持して連載デビュー。

Galileo Galilei

尾崎雄貴(Vo, G)、尾崎和樹(Dr)らを中心に2007年に北海道・稚内にて結成されたロックバンド。
2008年の「閃光ライオット」でグランプリを獲得し、2010年にミニアルバム「ハマナスの花」でメジャーデビュー。透明感のあるメロディと美しく繊細な歌詞で国内外から支持を集める。
デビュー後は「夏空」(『おおきく振りかぶって-夏の大会編-』OPテーマ)や「青い栞」(TVアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』OPテーマ)をはじめ数々のヒット曲をリリース。
2016年、東京・日本武道館でのライブをもって活動に終止符を打つが、2022年10月に尾崎雄貴、尾崎和樹、岡崎真輝(B)、初期メンバー岩井郁人(G)の4人による新体制での活動再開を発表。
2025年3月15日にはデビュー15周年ライブを東京ガーデンシアターで開催し更なる躍進を続けている。
2025年10月11日、雄貴&和樹とともにBBHFのメンバーとして活動し、かねてよりGalileo Galileiのサポートギターを務めているDAIKI(G)が正式加入。最新シングルTVアニメ『クジマ歌えば家ほろろ』OPテーマ「木漏れ日坂」が発売中。

CD Single木漏れ日坂

  • 「木漏れ日坂」ジャケット
  • C/W 人は渡り鳥(TVアニメ『クジマ歌えば家ほろろ』挿入歌)

  • 2026年6月24日発売

  • VTCL-35394 / ¥1,320(税込)

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