Dr.ひ〜ろ〜の「魔法の学校」
Dr.ひ〜ろ〜はマジシャン!
音楽を創るだけでなく、知らない人同士を
すぐ友だちにしてしまう…という「魔法」をかける名人なのです。
さあ、皆さんもこのコラムを読んで
秘伝の魔法をマスターしてみませんか?!

− 18 音感・六感・トンチン感 −
音楽家に限らず音感(音勘)のいいひとはたくさんいます。音感のいいひとイコール音楽家とは限りませんし、それが悪くても音楽家になれない訳ではありません。

音感は、音楽教育や環境によって培われ、磨かれるものですが、本来は元々誰もが持っているもの、音魂のことなのです。

ひとには持って生まれた音があり、それが他人と交流することにより、言葉を超えて伝わるものなのです。昔のサムライが、刀を抜く前に勝負が読めたのと同じ“ニオイ”と言えます。抜いて(切られて)から、相手の強さが分かるようでは、命が幾らあっても足りなくなります。そうです、音楽家は現象としての音を出す前に、自分たちの音により相手の技量をも聴き分けているのです(というひともいて、誰もがではありません)。

ひとの五感のなかにあるものですが、それはもう第六感に近いものでしょう。「虫の知らせ」を音楽家は常に聴いていることになります。霊感を持ち出すと、話しはややこしくなりますが、五と六の間には理屈を超えた世界が漂っているのです。

それをいい加減に応用すると“ヤマ感”になります。第六感は、出まかせではなく、豊富な情報収集・分析から“ひらめく”ものでもあるのです。また妙な解釈をすると、それは“トンチン感”に発展します。結構いるんです。カミひとえを誤解してトンチン感な判断をしている人たちって・・・(自戒!)

この五と六の間には、スリル満点なエネルギーが満ちあふれています。ひとはどのように接点を持ち、何を選択して実践するかによって、天国か地獄か何れかの世界を見聞することになるのです。別にトンチン感な道を邁進しても、命に別状がないのがミソですが、虫ではなく「無視の知らせ」を受けることだけはご注意いただきたい。

もっとも全部トンチン感を選択できたら、それはひとつの“天才”でもあります。中途半端なトンチン感は止めて、要は徹底することが大切です。そこにもオリジナルの存在が確認できるはずですから。いやもっと多くのひとびとがトンチン感を磨くと楽しいと思います。あっちでもこっちでも(六感をも超えて)トンチンカン、トンチンカン・・・
Dr.ひ〜ろ〜
作曲家/社会音楽教育研究所・東京芸術文化創造育成センター各所長
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