キュウソネコカミとはこれまで二度タイマンを張りました。言うなれば我々は、ボクシング漫画における、連戦連勝街道爆進中の主人公が必ず4~5戦目にぶつかるベテランロートルボクサーの立ち位置。そりゃあもう当然の如く、持ち味である老獪なテクニックと卑劣なまでの心理的揺さぶりで、若き新星をとことん苦しめたわけですが、今作を聴き終え、「もしまた彼らとの再戦があるとしたら、間違いなくこれまでの技はもうどれも通用しないだろうなぁ…」と率直に思いました。キュウソネコカミはロックバンドとして格段に強くなっている。スキルはもちろんのこと、フィジカルもメンタルもソングライティングもあの頃とは桁違い。なので、もう一緒にやりたくないです。


綾小路 翔(氣志團)