I.D.向上委員会 : 1999.11.26

“I.D.”は、このページの名前にもなっていますが、もとはといえば私のセカンドアルバム「DIVE」の1曲目のタイトルに使った言葉でした。

それ以来この言葉が気に入っていて、私のラジオ番組(NACK5で放送中!)のタイトルも“I.D.”です。で、『I.D.向上委員会』っていうのは、そのラジオ番組の中でできた言葉なんですけど、なんかよく分かりません。

「番組を向上させよーね」という話をするスタッフと私のことだと思う。
というわけで、せっかくこのページも“I.D.”なのだから「盛り上げていきましょうね」という同委員会も結成。

私もいろんなことをこのページから皆さんに発信していくので、ぜひこれからも、ちょくちょく覗いてみてください。

さて“I.D.”とは“アイデンティティ”のことですが、 高校のとき倫理の授業で習ったことがありました。だけどそのころは活字で読んでもなんのことだかイマイチわからず、だけどテストに出るくらい大切な言葉だったと思います。そして今、“アイデンティティ”について考える。

私は毎日、大学に通いつつ、仕事をする日々です。小学生も、中学生も、高校生もそうやってきました。だから大変だっていう感覚もそれほどありません。逆に忙しいほど宿題もやる気になったりして、良い相互作用になっていると思います。ただ、私が迷っていたとすれば、それはそれぞれの場所での『顔』です。芝居屋としての顔、うたうたいの顔、学生の顔、若い女の顔。どれも私には違いないけど、無意識にそれぞれが少しづつ違う。誰もが一度は考える「本当の自分って何?」っていう問題。
私もそれについて悩んでいました。自分が思っている自分、人から見える自分、なりたい自分、人から期待される自分・・・。そういうものの間に、ギャップがあると思ったことが私はあります。「私らしくいたい」なんて言っても、何が私らしいということなのか、よくわからない。それなのに人からは、さも私のことをなんでも知っているかのようなことを言われたり。
あるとき、詞を書いていました。山中湖でした。夜、外の空気を吸いに出ました。そしてあまりに暗いので、星しか見えませんでした。星はずっと見ていると、どんどん増えていくように見えます。私って小さいなー。空って大きいなー。そんなことで、急にふっきれました。そんなもんです。その詞が“I.D.”という歌になりました。
何が解決したわけでもないです。ただ、どんな自分も全部受け入れられたような気がしました。どれが本当の自分かって、結局ほかでもない、今ここにいる私だなーと。
そういういろんな自分のあいだに“I.D.”を持っているのだと。つまり、今の自分がどんなに情けなくっても、どんなに嫌いでも、それしか本当の自分はいない。

だから、その情けない自分を磨くしかないんですね。 というわけで『I.D.向上委員会』は、自分を磨く委員会とも言えます。人がどう思おうが、私は私のために生きたい。

私は私を幸せにしたい。そのために、自分を磨きながら、楽しく生きていきたいです。
さて、私は人のことも幸せにしたいと思っていますが、それについてはまたこんどの機会に・・・。

次はどんなお題が出されるのか、楽しみです。
またお会いしましょう。

*maaya*