the id : 2002.4.8
22回目の誕生日は、ビクタースタジオで過ごしました。レコーディングだったのです。
スタジオではなんと、みんながケーキを用意していてくれて、とても嬉しい誕生日の日になりました!
それから、みんなが色んなものをプレゼントしてくれました。エンジニアのヤブさん夫妻からはプチ盆栽セット。部長からはナント、ピンクのプチギター。そしてティムがそのギターを弾きながら即興で私のために歌を歌ってくれました。ティムはそれだけじゃなく、いつか私に絵を描いてプレゼントしてくれるんだって!うれしい。楽しみです。
ちなみにディレクターとカンノさんから何をもらったかはひみつです!
毎年思うんだけど、誕生日の日ってやっぱり特別な一日になります。よく、自分の誕生日なんてどうでもいいって言う人もいるけど、私にとって3月31日は1年のどんな記念日よりも感慨深い、意味のある日になっていると思うんです。朝起きた瞬間から、何かがいつもと違っていると感じます。街に出れば、自分だけが今日は特別扱いされているような気分になります。さすが、お姫サマ的思想の持ち主といったところです。
でも一方で、誰でも年を重ねるにつれ、自分がこの世に生まれたことを手放しで喜べるとは言えなくなってくるものではないでしょうか。私の場合はそうです。ちいさい時、ケーキの上のロウソクの数が増えることが、それだけでとても嬉しかった。だけど月日を重ねるうちにいくつもの悲しい事に出会い、恥をかくこともあれば、いつの間にか誰かを傷つけたりしながら生きてきたことにも気付いてしまいます。
そんなこと、自己満足でしかないことくらいわかっているのです。だけど私は常に、自分がすごく無力で、欠陥だらけの未熟な存在だと感じています。それは本当だと思います。それでも今こうしていられるのは、私の周りにいる人たちのおかげなのです。生きる上でもっとも大事なことは、何よりも自分を支えてくれる人たちがいることを忘れないことです。こんな風に言うとかっこよく聞こえるかもしれませんが、決してそんなんじゃありません。もしこの感謝する気持ちを忘れてしまったら、その時私には何も残っていないでしょう。
私には素晴らしい友達、スタッフ、家族、良き理解者がいて、何かあれば親身になって一緒に考えてくれる人たちがいます。厳しさで私を導いてくれる人も、一言も話さなくても気持ちを察してくれる人も、見えない所で私の力となってくれている人もいます。そして私の歌を好きだと言ってくれる皆さんに、支えられています。これこそが私の財産です。何にも代えられない大切なものなんです。
こうして私は22年生きてきたんだなぁ。改めてそう思いました。誕生日は、もう一度その事について考える良いきっかけになります。私はひとりで生きてるんじゃない。誰もわかってくれないなどと言ってはいけない。落ち着いて周りを見回してみれば、誰かがこっちを向いている。私が何ごとにも投げやりにならず、誠意をもって取り組むことが、その感謝すべき人たちへのお礼になるのだと思います。
ちょっとかっこつけ過ぎました。まあ1年に1度くらいこんな事言ってもいいよね。とにかく、普段なかなか言えないのでここで言います。私の大切な人たち、本当にどうもありがとう。
今の私はまだコドモです。22歳になっても、成長しきれない自分がもどかしくもあります。 こんな私もいつか、誰かを支える側になりたい。
*maaya*