the id : 2002.9.20
前回に引き続き、私の生まれてはじめてのひとり旅の話を。
私は基本的に旅下手だと思う。
まず荷物が多い。これは旅下手の典型ですが、とにかくたった1泊の旅行でもなぜか大荷物になる。本当に旅慣れてる人は、まるで「ちょっとそこまで」という出で立ちでどこまででも出かけるものです。今年の春、大学の卒業旅行で沖縄に行った時も、一番荷物が多かったのが私。ともだちは本当に身軽で、なるべく同じ服を着回し、ホテルに備え付けの備品を最大限活用。私はというと、ホテルにもあると分かっていながら「一応」タオルやシャンプー・リンスを持っていき、「一応」寒い時のために上着を持って、「一応」ジュースでもこぼすといけないから服も多目に。そうなってくるとそれぞれの服に合わせて靴までいくつか持っていきたくなるという始末。そのくせ本当に必要なものはうっかり忘れて旅先で困る。荷造りのセンスが無いんだな、きっと。でも今回のひとり旅は努力して少なくまとめたはずなんです!それなのに、結局仙台で色々買い物しちゃったおかげで帰りは大荷物。わざわざ旅行に来て服買わなくたって良いのにねぇ~・・・。
それにすごく要領が悪い。慣れない土地で30分に1本しか来ないバスに乗り遅れたり、間違えて反対方向の電車に乗ったり、絶対に行こうと思って楽しみにしていたお店がその日に限ってお休みだったり・・・。計画性が無いだけ?でもそれが幸いして、思ってもみなかったタナボタに恵まれることもあるんだけど。
そんなわけで私は旅下手なのですが、それでもまたいつかひとり旅第2弾をやってみる気満々です。下手なものは、数をこなして慣れていくしかないですからね。次に行ってみたいのは、日本なら四国。私まだ四国には足を踏み入れた事がないんです。外国ならタイがいいな。是非実現したいです。
初めての挑戦とか、ひとりで何かをやり遂げるという事に、やたらそそられる傾向がある私。ひとり旅もずっとやってみたかった目標のひとつでした。とは言え、本当はとても保守的な人間なんです。だけどたぶんそういう事が、自分を鍛えてくれるような気がして。そんなに鍛えられたいんか、自分。と思わないでもないが、新しい事に触れると細胞分裂が活発になるし、ちょっと難しい課題を自分に与えると脳みそのしわも増える。それに私の周りは聡明で有能で面倒見の良い人たちばかりだから、ちょっと気を抜くと私は自分の事を何ひとつひとりで成し遂げずに、周りの優しい人たちに甘えて過ごしてしまいそうな気がする。そういう素晴らしい人たちの中にいると、私は自分が余計に頼り無く、世間知らずで、未熟な若僧だと思い知らされます。そんな時、自分を鍛えたいなーと思うんです。
で、今回の旅で私は少し鍛えられたのかというと?
ま、それなりにね。ははは。とりあえず、東北の海を見ながらひとりでビールを飲めるくらいにはなりました。
*maaya*