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〜曇。 |
川本くんが早朝出発。登場予定の便が欠航してバタバタ。午後からクリフとリハーサル開始。ホテルから歩いて10分、広くて感じのいいスタジオだ。僕はミックスチェックのためひとりToeragへ。リアムは " 今日3曲やっちゃう " と云ってる、まじですか。「Ring, Ring, Ring ! 」1時間半で完成、これまたご機嫌、ギターの音が凄い。今までの3曲、陳腐な言い方だけどの曲も抜群にポップに響く、あったかくてきらびやかなのだ。音は確かに60年代のそれなのだが、決して古くない。ビートルズ、ストーンズ、フーなどを今聞いても古く感じない、というのとも違う。くるりの音楽と演奏、Toeragのマジック、リアムの技、全てが作用したまったく新しい音としか言いようがない。遅めのランチは今日もジャマイカン。僕は昨夜少し飲み過ぎたのでお豆のスープ。リアムがジャマイカンフードの歴史について教えてくれる。昔、ジャマイカでは貧富の差が激しく特権階級の人たちはステーキやらなんやら上等なものを食べていたが、貧しい一般市民はその余り物である「鳥の足の先っちょ〜もみじ」や「牛の足の先っちょ〜牛足?」「内臓」「牛のしっぽ」「魚のアラ」などを工夫して食べていてたのがそもそもの始まりらしい。
17時、「雨上がり」のミックスチェック、2本のボーカルトラックを少しフェイズシフト[注88] させている。
19時、メンバーが到着。「お祭りワッショイ」のミックスが上がったので一緒にチェック、大喜びだ。ギターの音がすさまじく良い。メンバーに「雨上がり」と「Ring, Ring, Ring !」をプレイバック、抱き合って喜んでいる。今日一日でほんとに3曲出来た、信じられない。ディナーはカメラマンのJonを呼んで皆でタイフード、テラスで食べたのだがけっこう寒い。Jonと色んな話しをする。彼はスェーデンから3年前にロンドンに越してきたばかり。ロンドンの生活の話しから、ナショナリズムの話しになり、ブッシュの話しになり、ブレアの話し、テロの話し、戦争の話し、広島の話し・・・。