JUN SHIBATA Cover Album「おはこ」

News

    柴田 淳 カバーアルバム「おはこ」

    前作『COVER 70’s』以来7年ぶりとなる、柴田淳の“十八番(おはこ)”を集めたカバーアルバム第2弾

      • 2019年7月24日(水)発売
          • 「おはこ」初回限定盤
          • 初回限定盤
            VICL-70242 / ¥4,000+tax
            SHM-CD、EPサイズジャケット仕様
          • 「おはこ」通常盤
          • 通常盤
            VICL-65030 / ¥3,000+tax
      • 収録曲
        1. 魅せられて

          • ジュディ・オング(1979年)
          • 試聴
        2. 夢芝居

          • 梅沢富美男(1982年)
        3. つぐない

          • テレサ・テン(1984年)
          • 試聴
        4. メモリーグラス

          • 堀江淳(1981年)
          • 松山千春(1980年)
          • 試聴
        5. あずさ2号

          • 狩人(1977年)
        6. 石狩挽歌

          • 北原ミレイ(1975年)
        7. シルエット・ロマンス

          • 大橋純子(1981年)
        8. 遠くへ行きたい

          • ジェリー藤尾(1962年)
        9. ラブ・イズ・オーヴァー

          • 欧陽菲菲(1980年)
        10. 黄昏のビギン

          • 水原弘(1959年)

        (全11曲、初回限定盤/通常盤共通)

    Interview

    『おはこ』は、前作『COVER 70’s』以来、7年ぶりのカバーアルバムとなりますね。

    もう7年も経ったのか…って。だけど、自分の中では3年くらいの感覚しかないんですよ。というのも、このカバー作の企画会議が始まったのは2年くらい前だし、ジャケット撮影もオリジナルの『ブライニクル』のジャケット撮影と同時期だったから…去年の2月とか3月くらいだったし。オケのレコーディングは半年から1年前くらいでしたし、歌入れもギリギリまでやっていたので。アルバム全体を通してみると、けっこう時間をかけて制作している。それくらい気持ちが集中していたので、7年という間が空いていた感じがしないんでしょうね。

    カバーアルバム第2弾『おはこ』を制作する上でどうトライしましたか?

    『COVER 70’s』が好評だった分、プレッシャーがありました。もちろん、前作を経験させてもらって、カバー曲に対して自分の歌いたいビジョンがそれぞれの歌にあるってことに気付かせてもらったから、今回またカバー曲にトライする上でその経験値が役立ったことは確かです。私はレコーディングに臨むにあたって、その楽曲を緻密に研究して消化してから、自分の船に乗りたいタイプなんです。もう間違いはないだろうと安心した上で船を漕ぎ出したい。そこで自分のイマジネーションを膨らませて歌い、どう表現していくのかをとても大事にしているんです。そこは真摯に向き合えたと思いますね。

    今作はバラエティーに富んだ選曲ですね。

    今回は年代を区切らずに、自分が好きな楽曲を自由に選ばせてもらいました。車の中でよく口ずさんでいる曲だったり。そういった自分のフェイバリットな楽曲や、リスペクトしている曲を中心にしながら、あとはバランスを考えて、そこにプラスしていった感じです。

    それで‟得意なこと”という意味である‟十八番(おはこ)”にかけて、タイトルが『おはこ』。

    その通りです(笑)。自分の好きな歌、得意な歌を歌うんだから、タイトルは‟十八番”…ひらがなで‟おはこ”にしました。そこからの発想で、‟十八番(おはこ)”と箱をかけて、私が箱の中に入っていたり、座っていたりっていうジャケットにしました。今ね、自分の最も得意とすることを意味する‟十八番(おはこ)”という言葉を知らない若い人が多いらしいんですよ。だから、そういう人たちが‟なんで箱に?”って疑問に思って、新たにその意味を知ってくれたらいいなって。意味を知っている方は、‟十八番(おはこ)”と箱をかけているシャレなんだなってクスって笑ってくれたら嬉しいなあと。ちなみに私と一緒に写っているのは愛犬のこむぎ(ボストンテリア)とメグ(ダルメシアン)です(笑)。

    改めて今回カバーした楽曲を聴いてみていかがでしたか?

    どの曲も情景や時代背景までもがしっかりと浮かぶし、個性の強い曲ばかり。それらの曲を重箱の隅をつつくように隅々まで聴いて、楽曲自体の力を凄く感じましたね。例えば、松山千春さんの「恋」なんて本当に素晴らしい。イントロを聴いただけで泣いてしまうくらい。男性なのにここまで女性の心情をシンプルな言葉で描けるなんて、シンガーソングライターとして感服しました…さすがだなって。女性としてこういう歌詞を書けていない自分はまだまだだなと。松山さんを始め、先人たちの音楽をもっと広くたくさん聴いて、ソングライターとして改めて勉強したいと思いました。

    以前、前作『COVER 70’s』は‟自分に課した挑戦状”だと言ってましたが、今作の『おはこ』は?

    抜き打ちテスト!前回は本命の大学受験をしてようやく合格できたという感じだとしたら、今回は(大学に)入ったはいいけど、最初の試験をクリアしないと留年しちゃうみたいな…。そのくらいの緊張感がありましたね。自分では特に「つぐない」「石狩挽歌」「夢芝居」「黄昏のビギン」「遠くへ行きたい」は、シンガー柴田淳の主張ができたと思うんですよ。だけど、その反面、原曲という比較対象がある分、原曲の方がいいねって比べられてしまうんじゃないかという怖さもあるんです。カバーはオリジナル作品よりも評価が厳しいから。特に私の場合、オリジナルを崩さずに、むしろ原曲に寄せている感じのアレンジなので、あえて意識を原曲に向けさせているところもあるでしょ。そこに柴田淳のヴォーカルが乗るわけで。だから、比較される部分は大きいと思ったりするんですよね。

    アレンジを崩さず、あえてやる潔さが、柴田淳がカバー曲を歌う醍醐味じゃないですか。

    うふふふ…バカだなって(笑)。そういうスリルを楽しんじゃうところがあるんです。そこで合格点をもらえた時の快感を味わいたいっていう(笑)。でもね、私としては昔の名曲たちを柴田淳が歌ったことで、リスナーの皆さんに少しでも楽しんでもらえたら本望なんですけどね。

    Interview&Text:大畑幸子