小沢 昭一(取材・構成・ナレーション)
ドキュメント 又「日本の放浪芸」-小沢昭一が訪ねた渡世(てきや)芸術-
2015.12.09
アルバム / VICL-64458~63
¥13,200(税込)
Victor
小沢昭一、畢生の四部作!
第一巻ドキュメント「日本の放浪芸」につづき、第二巻となるドキュメント 又「日本の放浪芸」。
貯金箱売り、行者うち、へびの大ジメ、見世物小屋、ギター流し、虚無僧…。
かつて、香具師(テキヤ)が舌先三寸に命をかけた軽妙な口上!
20世紀ドキュメント・レコードの金字塔が、約45年の時を経て、
超豪華デラックス・エディションで蘇ります!
#1-CD
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01
境内風景(鐘・太鼓・傷痍軍人・ナレーション・木づち・易者・鐘・祈祷師・鐘)
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02
浪越繁信氏インタビュー<自由なくらし>
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03
浪越繁信氏インタビュー<露店のはじまり>
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04
もぐさ売り
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05
浪越繁信氏インタビュー<神農さんが祖神>
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06
家相説明
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07
浪越繁信氏インタビュー<香具師の由来>
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08
のぞきからくり
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09
貯金箱売り
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10
瀬戸物売り
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11
浪越繁信氏インタビュー<香具師の人口>
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12
易者口上
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13
浪越繁信氏インタビュー<香具師の弁舌>
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14
のこぎり売り
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15
浪越繁信氏インタビュー<香具師の種類(1)コミセ>
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16
コミセ(風船・おもちゃ)
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17
浪越繁信氏インタビュー<香具師の種類(2)サンズン>
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18
サンズン(下着・指人形)
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19
浪越繁信氏インタビュー<香具師の種類(3)コロビ>
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20
コロビ(万能野菜切り器)
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21
浪越繁信氏インタビュー<香具師の種類(4)中ジメ>
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22
中ジメ(ハサミ)
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23
浪越繁信氏インタビュー<香具師の種類(5)大ジメ>
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24
大ジメ(薬草の本)
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25
氷屋・風鈴売り・虫売り
#2-CD
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01
浪越繁信氏インタビュー<大ジメのいろいろ>
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02
行者うち口上(その一)
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03
浪越繁信氏インタビュー<大ジメの名人たち>
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04
行者うち口上(その二)
#3-CD
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01
へびの大ジメ口上
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02
浪越繁信氏インタビュー<マキ(へび)の名人>
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03
へびの大ジメ口上(続)
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04
浪越繁信氏インタビュー<万年筆の職人ぶち>
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05
へびの大ジメ口上(続)
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06
浪越繁信氏インタビュー<漂泊の渡世>
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07
へびの大ジメ口上(続)
#4-CD
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01
見世物を訪ねて(その一)
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02
浪越繁信氏インタビュー<七尺の大イタチ>
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03
タカマチ風景
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04
見世物を訪ねて(その二)
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05
テント張り風景
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06
テント内食事
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07
麻雀しながら話を聞けば
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08
コモノ呼び込み口上(その一)
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09
見世物の話(口上の種類)
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10
見世物演芸口上
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11
見世物の話(見世物いろいろ)
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12
コモノ呼び込み口上(その二)
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13
祭風景
#5-CD
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01
ギター流し
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02
バイオリン演歌流し
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03
演歌師インタビュー(その一)
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04
「ああ世は夢か」
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05
演歌師インタビュー(その二)・「廓のうた」
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06
三味線流し「槍さび」・インタビュー
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07
浪越繁信氏インタビュー<流しも香具師傘下>
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08
虚無僧
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09
三味線流し
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10
浪花節流し
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11
次回節談説教予告篇
#6-CD
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01
へびの大ジメ口上 完全未公開 口上そのままノーカット
作品の特徴
◎豪華化粧箱、LPサイズ・オリジナル解説書(50ページ)、LP風紙袋CDケースを、
オリジナル発売当時のまま忠実に再現
◎ボーナスCDとして未発表音源を初収録
◎本編全てを初のハイレゾ化(ダウンロードシリアルナンバー付)
※ダウンロード有効期限は終了しました。
◎初公開を含む当時の貴重な資料や写真を多数掲載した冊子「別冊 又 日本の放浪芸」付
付属内容
●本編CD5枚(約4時間)+ LP風紙袋CDケース付
●LPサイズ・オリジナル解説書(50ページ)
●「別冊 日本の放浪芸」(12ページ)(「採録を振り返って」市川捷護、写真で綴る「日本の放浪芸」取材秘話、ほか)
●ハイレゾダウンロード用シリアルナンバー ※ダウンロード有効期限は終了しました。
●ボーナスCD「特別秘蔵音源集」1枚(34分)
― すいせんの言葉 ―
日本語が戻ってきた 井上ひさし(作家)
かつて浅草のストリップ小屋に奉職していたころ、暇があれば六区から一区まで隈なく歩きまわり、香具師たちの姿を探すのを日課にしていた。そして、彼等を見つけるとその前に時間の許すかぎり坐りこみ、そのタンカに聞き惚れた。台本もなく装置もなく、そして照明の力もかりずに、彼らはただ声だけで、言葉だけで、行きかう人々の足を引き止め、引き付け、捕虜にした。あのとき、わたしはほんとうの日本語を聞いていたような気がする。そして、そのたびに日本語を常用とする国に生まれたことを誇りに思ったものだ。
その、ほんとうの日本語が、いま小沢昭一氏の努力によってよみがえろうとしている。香具師たちが、そして日本語が戻ってきたのだ。(1973年)