アモルフィス
AMORPHIS
スカイフォージャー
SKYFORGER

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01
サンポ SAMPO
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02
シルヴァー・ブライド SILVER BRIDE
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03
フロム・ザ・ヘヴン・オヴ・マイ・ハート FROM THE HEAVEN OF MY HEART
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04
スカイ・イズ・マイン SKY IS MINE
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05
マジェスティック・ビースト MAJESTIC BEAST
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06
マイ・サン MY SUN
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07
ハイエスト・スター HIGHEST STAR
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08
スカイフォージャー SKYFORGER
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09
コース・オヴ・フェイト COURSE OF FATE
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10
フロム・アース・アイ・ローズ FROM EARTH I ROSE
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11
ゴッドライク・マシン GODLIKE MACHINE
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12
セパレイテッド SEPARATED
北欧はフィンランドが産んだメランコリック・メタルの英雄が、傑作「SILENT WATERS」以来約2年半振りのニュー・アルバムを発表する。AMORPHISの通算9枚目のスタジオ・フルレングス・アルバム「SKYFORGER」だ。
最早AMORPHISとは切っても切れない関係である、祖国の民族叙事詩カレワラをまたもテーマにした本作は、
タイトルとおり天の覆いを鍛造し、持つ者に幸福をもたらす神秘的な人工物『サンポ』を鍛えた鍛冶職人、
イルマリネンを巡るストーリーをメインに展開していく。
冒頭の“Sampo”は、まさしく『サンポ』についての曲だ。ポホヨラの女主人にして魔女のロウヒの娘を手に入れるために、引き換えとして作り出した富を生み出す人工物についての曲だ。
“Silver Bride”は、シングル・カットもされるリード楽曲。イルマリネンが、この世を去った妻の面影を求めて金と銀で造り上げた、カレワラ中の『黄金の花嫁』のくだりを歌っている。
とにかく、AMORPHIS史上もっとも哀愁のメロディが津波のように押し寄せるアルバムである。とりわけ“My Sun”はもっとも哀しみに満ちたメロディを纏う楽曲。アグレッシヴな本編ラストの“From Earth I Rose”ですら、その哀愁はビッシリとこびり付いている。
ボーナス・トラックの“Godlike Machine”は、海外リミテッド・デジパック盤との共通ボーナス・トラックで、日本盤には永久収録。“Separated”は、4/22にフィンランド国内のショップとオンラインのみで販売されるシングル「SILVER BRIDE」にも収録されているが、
アルバムに収録されているのは、日本盤だけだ。
AMORPHISの代名詞とも言える神秘的世界観、メロディの哀愁と美しさが満載のアルバムで、それを歌で表現するトミ・ヨーツセン(vo)のシンガーとしての素晴らしい力量は特筆すべきポイントである。
そしてヨーツセンをヴォーカル・アレンジ等でサポートするのは、前々作、前作から引き続きNIGHTWISHのマルコ・ヒエタラ(b, vo)だ。
アートワークは、前々作「ECLIPSE」、前作「SILENT WATERS」と手掛けてきたトラヴィス・スミス。
OPETHやNEVERMOREでも有名な、幻想的なアートワークではこの人の右に出る者はいないと言われる天才。