スティールパン
TRINITONE -Home of SOCA, PAN, CALYPSO-
アルバム / VICP-63050
¥2,619(税込)
Victor
巨大サウンドシステムを搭載したスピーカートレーラーをガシガシ鳴らすソカ・ビッグチューンから、カーニバル熱狂の100人スティールパン、さらにはスウィート&グルーヴィーなカリプソまで、トリニダード&トバゴのヴァイヴを1枚に凝縮した最強盤が登場!
選曲: HEMO(HEMO+MOOFIRE)&Yoichi Watanabe(TRINITONE LTD)
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01
Fire (Fire in mih wire) / Calypso Rose
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02
The Party Hot Hot Hot / Iwer George
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03
Jumbie / Scrunter
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04
The Islands / Patrice Roberts & Bunji Garlin
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05
Kernel Roberts Interview / Karnel Roberts
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06
Sugar Bum Bum / Lord Kitchener
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07
Endless Vibration / Lord Shorty
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08
Mighty Sparrow Interview [Big City Carnival ~Mas In Brooklyn~] / Mighty Sparrow
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09
The Both Of Them / Mighty Sparrow
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10
Nani Wine / Crazy
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11
Sexy Body / Atlantik featuring K.Allen & General Grant
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12
Identity / Denise Plummer
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13
No War / Machel Montano
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14
Be Yourself / Machel Montano
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15
Hyponotize / Imji & Co
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16
Take A Break Today / Liam Teague
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17
Ordinary People / Desperadoes
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18
Bird Song / Mystic Vibration Of Trinidad
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19
The National Anthem of Trinidad & Tobago
世界3大カーニバルの島、カリブ海の最南に位置するトリニダード&トバゴ。千葉県ほどのこの小さな島には、毎年2月のカーニバルシーズンになると300万人もの人々が集まり、朝から晩まで眠れない爆音のカーニバルが繰り広げられる。東京ドームを余裕で鳴らせるほどの巨大サウンドシステムを搭載したスピーカートレーラーが、空気が揺れるほどの低音をかましながら何十台も街を練り歩き、あちらこちらの会場でも連日コンペティションが行われる。完全にスイッチオンの状態がまる1週間。ラムもダンスも1年分をまとめて摂取する。
そんな最高にハッピーな音楽の島トリニダード&トバゴを発祥とする音楽、カーニバルの中心にあるのがソカとスティールパンとカリプソだ。第二次大戦後の余剰貨物として残されたドラム缶を黒人たちが叩いていたらこの世のものとは思えない美しい音が響いた、というのが楽器のはじまりというなんともパラドキシカルなエピソードを持つスティールパン。そのスティールパンをバックに時事社会的な内容の歌詞をスイートなメロディにのせて歌うカリプソ、そこにSOUL MUSICがミックスされたソカ(SOUL CALYPSOの略)。カーニバルの歴史とともに、スティールパンは100人規模のコンペティション(パノラマ)が行われるようになり、ソカはダンスホールレゲエやヒップホップのテイストを吸収しながらより早くアグレッシブでアッパーなダンスミュージックへと変化しつづけ、クラブシーンとともに発展しワールドワイドな広がりをもつようになった。
国内においても、昨年の“ソカ伝道大使”ケビン・リトルやルピーらの大ヒット、またHEMO+MOOFIREらの活躍や、なんとMINMIの新曲「サマータイム」もソカマナー全開だったり、D-51までもがソカテイストを取り入れているとか!これまでにオリジナルアルバム3枚とリミックスアルバム1枚をリリースしてきたSTEEL LOVEリームの活動ともあいまって、トリニダード&トバゴの音楽が今まさに注目を浴びている!
そんな中リリースされる今回のCD『TRINITONE -Home of SOCA, PAN, CALYPSO- / STEEL LOVE meets HEMO』は、ダンスホール~ソカシーンで絶大な人気を誇る女性2人組サウンドクルー・HEMO+MOOFIREからHEMOとSTEEL LOVEチームががっちりタッグを組んだシリーズ初のコンピレーションアルバム。ソカの語源の発端となったLord Shortyの歴史的な録音「Endless Vibrations」から、T.O.K.がカバーしたCalypso Roseの「Fire (Fire in Mih Wire)」、昨年のカーニバルをジャンプアップさせた超アッパーなソカチューンMachel Montanoの「No War」、カリプソといえばこの人カリプソ・キングMighty Sparrowの「Both Of Them」、そして100人のスティールパンDesperadoesのパノラマでの演奏「Ordinary People」まで、バラエティに富んだトリニダード&トバゴのダイナミクスを激しく凝縮してギュギュッとしぼった決定的な内容となった。
日本でも爆音のソカやスティールパンをバックに半裸の男女がワイニングで入り乱れラグをグルグル振り回すバッカナルな光景を見る日は近い!?
●ソカって?
1970年代トリニダード&トバゴを発祥とする、カリプソにソウルテイストが入り、よりダンス向けに発展したもの。語源はソウルSOUL+カリプソCALYPSO。現地カーニバルの歴史とともにダンスホールレゲエやヒップホップのテイストを吸収しながら、より早くアグレッシブでアッパーなダンスミュージックへと変化し続けている。現在のトリニダード&トバゴではジャンプアップさせることが一番の命題。
●カリプソって?
1910年代には登場し、カリブ海におけるフレンチクレオール(フランス語圏混血)文化で生まれた音楽がカーニバルの歴史とともに成長していったもの。「カリンダ」「カイソ」と名前をかえつつカリプソとなった。ゆったりとしたグルーブ感あふれる演奏に、甘いメロディが特徴。他のカリブ音楽とは大きく異なるのは、そこに時事問題や自らの体験、政治への批判などを盛り込んで行く「音楽かわら版」としての役割をも担う歌詞。
●スティールパンって?
1945年頃、南米に一番近いカリブ海の島国トリニダード&トバゴで生まれた、「シンセサイザーとならぶ20世紀最大の楽器発明」ともいわれる究極のアコースティック楽器。第二次大戦が終わってその余剰物資として放出されたドラム缶をたたいて音を出したのがきっかけと言われている。カーニバルの歴史とともに成長し、70年代には巨大なオーケストラを率いて競われるようになった。