柴田 淳

花吹雪(通常盤)

2006.04.19
12cmシングル / VICL-35997
¥1,210(税込)
Victor

○リバーシブルジャケット(両面写真違い)
 *両面とも、限定盤ジャケットとは写真が異なります。
○期間限定スペシャルサイトにアクセスすることができるConnecteD仕様

上記の詳細は、INFORMATION をご覧下さい。

  1. 01

    花吹雪

  2. 02

    ひとり芝居

○幸せの、理由。

「今、すごく幸せなんです」

「ぼくの味方」でのデビューから4年半。しばじゅんの口からそんな言葉を聞いたのは初めてかもしれない。「最近ね、ファッションにとても興味があるの。この間も買い物してたら両手いっぱいの荷物になっちゃって……」と、おしゃべり好きはちっとも変わっていないが、度々会話の中に出てくる“自由”という言葉が、新生・柴田淳を象徴していた。

ちょうど1年前、苦悩を抱えた表情で“在りのままの自分を曝け出すことで自分を保っているところがあるんです”と言っていたしばじゅん。そんな彼女を支えていたものは、ファンの存在だったという。「移籍を自分で決めてから、いろんな人に助けてもらい今のスタッフに巡り会ったんです。心が壊れそうなくらい辛かったこともあったけど、これまでのすべての経験があったから、今、有り難さとか幸せをここまで実感できてるんだと思うの。いろんなことに感謝できるようになったことを思うと、無駄なことはひとつもないですね」

今は“在りのままの自分を曝け出すことが生きる術”であり、それが柴田淳の音楽となった。「今までの私は“秋と冬が似合うね”と言われていたけど、これからは春も似合うようになる気がしているの」部屋の中で膝を抱えていた脆くて臆病なしばじゅんは、いつからか窓から顔をのぞかせ、そして今ようやく外に出掛け、歩き始めた。春はもう、柴田淳に似合う季節になっている。



○旅立つ君へ、花吹雪の喝采を。

「コンサート会場の拍手の音を絵にすると、満開の桜並木の中で花びらが雪のように舞っている絵になるような気がして」「花吹雪」は、柴田淳が自分自身とすべての人へ贈る、旅立ちソング。

「これから別れていく2人の上に花吹雪が舞ったとき、“いってらっしゃい”“頑張ってね”という花束の拍手のように聴こえるんです」その言葉を聞いて理解した。切なさと穏やかさを併せ持つ楽曲そのものが、音のない花吹雪なのだ。そして拍手喝采は、聴く人の心の中で沸き起こるのだと。

C/W曲「ひとり芝居」は、恋愛下手で不器用な彼女自身の恋愛方程式。始まりの“このまま 何かをやり残して思い出にしていいの?”と、しばじゅんには珍しく強気なフレーズは、やはり新しいスタートを切る自分自身へのエールのようにも聴こえる。それにしても、久しぶりに聴いた柴田淳の歌は、無理して頑張って前に進んでいかなくてもいいんだな、と思わせてくれた。「立ち止まっていても時は動いているし、人生って最初から上手くいかないんだし、そのままやっていけばゴールに辿り着く。それが1番の近道かもしれないですよね」

しばじゅんの歌と一緒に立ち止まり、振り返り、対話して受け止めて、“そうなんだよね”と笑い合い。しばじゅんペースで歩くのが、心地よさそうだ。



文 : 三沢千晶

SHARE マイアーティスト
メール登録

DISCOGRAPHY ディスコグラフィー

NEWS ニュース

VIDEO ビデオ