プロフィール

 東京に生まれ、祖父、近衞秀麿(指揮者。日本の交響楽団の祖)の遺志により6歳よりチェロを始める。桐朋学園女子高等学校音楽科卒業後、同大学ディプロマコースを経て、1990年オーストリア・ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学に入学。その頃からヨーロッパ各地での演奏活動を始める。1992年同大学を首席卒業後、1996年同大学院修士課程修了、マギスタの称号を得る。その後ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー・ソリストコースにて研鑚を積む。
 第6回東京国際室内楽コンクールに優勝、併せて齋藤秀雄賞、アサヒビール賞を受賞。イタリア・カラブリア芸術祭コンクール、チェロ部門1位、ピネローロ国際室内楽コンクール2位、ほか多数のコンクールで受賞。これまでザルツブルク室内管弦楽団、ザルツブルク・ゾリステンの首席奏者を務め、独奏者、室内楽奏者としてヨーロッパ各地の著名な音楽祭に出演し、いずれにても極めて高い評価を獲得している。
 19歳で故アレキサンダー・シュナイダー氏によりニューヨーク・ストリング・セミナーに招かれ、カーネギーホール、ワシントンセンター等で演奏して以来、海外での演奏活動がメインとなっていたが、1995年より日本での公演も行うようになった。カザルス・ホール、王子ホール、サントリーホール等でのリサイタル、欧州から共演者を招いての室内楽公演など、いずれも聴衆に深い感動を与え、絶賛を博している。
 今までにチェロを、勝田総一、松波恵子、菅野博文、ハイディー・リチャウアー、故アルトゥーロ・ボヌッチの諸氏に師事。室内楽を、ハーゲン弦楽四重奏団、ハンス・ライグラフ、メナヘム・プレスラー(ボザール・トリオ)の諸氏に学ぶ。 2000年、いずみホール、王子ホールにて渡欧10年を記念した3回のリサイタルを行い、水谷川ならではのプログラミングと豊かな音楽性で満員の聴衆を魅了した。本リサイタルの収益金はスペシャルオリンピックスという民間ボランティア組織に寄付された。これを機に日本での活動も積極的に行うようになる。
 また、水谷川は、大倉正之助氏、松井彬氏と、日本の伝統芸能である能楽とのコラボレーション企画も積極的に行っている。2003年には松井氏とヘルシンキで公演を行い、地元紙にも「こんなにも見事なコラボレーションは見たことがない」と絶賛を受ける。さらに、少年院、障害者福祉施設、ホスピス等におけるボランティアコンサートも積極的に行っており、その実績が認められて、2002年度より財団法人倶進会から助成を受けている。