全世界待望のニューアルバム『スリッカー・ザン・ユア・アヴェレイジ』発売記念ライヴをパリで敢行。このライヴには世界中約20カ国から約1000人のマスコミ関係者らが招待され、一般発売されたのはたったの500人という超プレミア・ライヴとなった。当然、一般チケットは入手が困難を極め、ネットではかなりの高値で取引されていた模様。フランスでのクレイグ人気はデビュー作がプラチナ・ディスクを獲得していることで証明されているように、本国イギリスにも負けないヒートアップぶりで、彼が宿泊しているホテルの入り口は昼間から黒山の人だかりだった。
会場となった「エリーゼ・モンマルトル」付近には多数のダフ屋が徘徊する中、夜9:00すぎにライヴがいよいよスタート。オープニングはニューアルバムのタイトル・チューン「スリッカー・ザン・ユア・アヴェレイジ」、新作で彼が見せた新しい一面を代表する1曲でスタート。ジーンズにデニムのジャケット、白のタンクトップといういでたちで登場した彼を、黄色い歓声が包む。新作からは、シングル「ホワッツ・ユア・フレイヴァ」はもちろん、セカンド・シングルに決まっている「ヒドゥン・アジェンダ」、「ファースト・カー」「パーソナル」「イーニー・ミーニー」「ワールド・フィルド・ウィズ・ラヴ」を披露、ほとんどがライヴでは初となるパフォーマンスにもかかわらず、完成度の高さは抜群だ。なかでも1STシングル「ホワッツ・ユア・フレイヴァ」では、自らヴォーコーダーを操る一幕も。その他には、前作からのシングル曲「フィル・ミー・イン」「7デイズ」「ウォーキング・アウェイ」そして彼を一躍スターダムにのし上げた1曲「リワインド」でライヴ終了。
1時間強のステージからは、前作の成功に安住せず新たな挑戦を続ける強い意欲と自信を感じさせ、なおかつ前作からのファンを大満足させることを忘れない最高のエンターテイナーぶりをいかんなく発揮、世界中から集まったメディアにクレイグの底知れない才能を見せつけた一夜となった。