この10年あまりの間に、
荒俣宏「帝都物語」 →  夢枕獏「陰陽師」
(※1)  →  岡野玲子+夢枕獏「陰陽師」(※1)、 京極夏彦「京極堂シリーズ」(※2)
というベストセラーの大きな流れが生まれている。
これらの作品をベストセラーの座に導いたキーワードが平安の大陰陽師「安倍晴明」だ。
今、この「安倍晴明」は1000年を超えて復活し、現代のカルチャーに大きな影響をあたえている。


※1)「陰陽師」…夢枕獏の人気小説(文藝春秋社刊)を岡野玲子(小学館漫画賞受賞作家)が翻案、コミック化し大ヒットした。また、1999年には原作小説は朝日新聞の連載小説となりその名は一般に大きく広がった。現在、若い女性を中心に一大ブームを起こしている。

※2)「京極堂シリーズ」…京極夏彦の人気小説(講談社刊)。「姑獲鳥の夏」をはじめ、続刊がいずれもヒット。主人公中禅寺秋彦は「武蔵晴明神社」神主で陰陽師。






 陰陽師は平安時代などに活躍していた、星の動きで神意をはかり災いを遠ざける術師。彼らは天文、暦や占い、呪術、相地などに通じ、天皇や貴族のアドバイザーとして宮廷魔術師のように重用されていた。「安倍晴明」は約1000年前に実在した史上最高の陰陽師である。
(C)岡野玲子・夢枕獏/白泉社
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