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〜曇りのち晴れ。

[ Nick ]

今日明日はオフ。早起きして、ニック[注83] に会うため皆でDevon[注84] へ。電車に3時間ほど揺られ、Honiton駅到着。ニック、ピート[注85] と再会、熱い抱擁、全然変わってない、ニックのワーゲンバスもそのまんま。でもこの町はカラッとしているのでさすがにキノコは生えていない[注86] 。町をぐるっとドライブ、ホテルにチェックイン。老夫婦がゆったりと紅茶を飲んでる。窓の向こうは緑のクリケット場、その向こうは海。パブで乾杯(Otterというこの地でしか飲めないローカルのビター)、ワールドイズマインのレコーディングが懐かしい。もう4年前だ。もっくんが夜中に草原を素っ裸で走り回ってたのを思い出す(笑)。ニックの家へ行き、奥さんのスージー、愛娘のスキと再会。スキはもう5歳、すっかり大きくなってる。あ〜かわいい。皆で近くの丘へ。ゆったりお散歩のつもりが結構な坂、ゼーゼー言って登る。小休憩後、さらに歩くと絶景ポイントへ。遠く眼下にビーチ、その際から垂直に真っ赤な崖が立ち上り、平らな丘陵へ続く。町に降り、おいしいシーフード。隣のパブで Live8 をスクリーン観戦。The Whoで皆アガル。ピンクフロイドの途中でお店が閉まっちゃったので、近郊唯一のナイトクラブへ。入り口は長蛇の列。中に入るとこれまた凄い人、ダンスフロアは極悪な音、シャーシャー耳が痛い。奥のバーで飲んで、早々に退散。

[注83] Nick Hannan:アルバム「World Is Mine」のプロデューサー・エンジニア。
彼が所有していたBlah Street Studio(レンガ造りのサイロをリノベイトしたスタジオで部屋鳴り、雰囲気とも最高だった)は今はEarth Terminal と名前を変え、別のオーナーの手に渡っている。残念ながら当時の面影はない。Nickは現在奥さんの故郷Devonで暮らしている。
[注84] ロンドンから遙か南西にある保養地、イングランドで最も温暖な地域。海と丘陵が美しい。物価も比較的高く、高齢者の姿が目立つ。日本で言えば南紀白浜といったところか(行ったことないけど)。
[注85] Pete Collis:アルバム「World Is Mine」レコーディング時のアシスタントエンジニア。自身もドラムを演奏し、Nickの片腕として色々なアイデアを出してくれた。
[注86] Blah Streetの頃は運転席の床にキノコが生えていた。