テルミンは、1920年代にフランス系ロシア人レオン・テルミン博士によって発明された世界最古の電子楽器。以来米国を中心に発展し、(ミニ)ムーグで知られるロバート・モーグ博士の改良などを経て、世界中の音楽家から一目置かれ続ける存在となった。
演奏方法は空中に手を遊泳させるという独特なもので、究極のフレットレス化を実現しており、演奏者の心の動きをダイレクトに反映する。その音色は人間の声に近く、電子楽器でありながら生楽器のような味わいを持っている。
海外ではトッド・ラングレンやブライアン・ウィルソンらが、日本においても小山田圭吾、高野寛らのミュージシャンが積極的に自分の音楽に取り入れている。
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テルミン博士自身が設計した最古のモデル。
大型の真空管、コイル、トランスを主要部品として構成され真空管らしい太く鋭い音質が特徴。しかし環境の影響を受けやすく、演奏も最も困難とされる。
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モーグ博士の手によるソリッド・ステート・モデル。純度の高い音としなやかなレスポンスが特徴。
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