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01
亡き王女のためのパヴァーヌ
PAVANE POUR UNE INFANTE DEFUNTE -
02
ハバネラ形式の小品
PIECE EN FORME DE HABANERA -
03
バラデロの散歩道
PROMENADE IN VARADERO -
04
眠りの森の美女のパヴァーヌ(「マ・メール・ロワ」より)
PAVANE DE LA BELLE AU BOIS DORMANT -
05
オーロラ姫のティータイム
PRINCESS AURORA'S TEA TIME -
06
親指小僧(「マ・メール・ロワ」より)
PETIT POUCET -
07
女王の陶器人形レドロネット(「マ・メール・ロワ」より)
LAIDERONNETTE,IMPERATRICE DES PAGODES -
08
美女と野獣の対話(「マ・メール・ロワ」より)
LES ENTRETIENS DE LA BELLE ET LA BETE -
09
妖精の園(「マ・メール・ロワ」より)
LE JARDIN FEERIQUE -
10
ボレロ
BOLERO -
11
おやすみ、オーロラ姫
GOOD NIGHT, PRINCESS AURORA
クラシックからジャズまでジャンルをクロスオーバーして活躍する、世界的マルチ・フルート奏者、中川昌三のニューアルバムです。この最新アルバムでは、ピッコロからコントラバス・フルートまで、各種フルートをダビングした一人多重録音によるフルート・オーケストラ(これ自体世界初)をフィーチャーした斬新なサウンドで、フランス印象派の作曲家、オーケストラの魔術師と呼ばれるラヴェルの曲を取り上げています。
楽曲に対するアプローチはクラシック、ジャズ、アンビエントと多岐に渡っていて、簡単に“何々風”とはいえないサウンドですが、一聴すれば手間暇をかけたとてもクオリティの高い音楽であることは、お解りいただけると思います。原曲のハーモニーやオーケストレーションの妙を生かしつつ、適度に音響処理された多重録音によるフルート・オーケストラと、インプロヴァイザーとしての中川昌三の力量が巧みにからみ合った独特の音世界。最近食傷気味の“ヒーリング系”サウンドとは一線を画す、でも、充分に耳に心地よく、その上ハートに訴えかけてくる音楽です。
また、アルバム中の1曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」にはアイルランドのカリスマ的ヴォーカル・グループANUNA(アヌーナ)の女性シンガー、モニカ・ドンロンを起用。ケルト系女性シンガーならではの透明感あふれる歌声も、大きな聴きどころとなっています。