新垣 勉(テノール)
TSUTOMU ARAGAKI
願い ~愛と平和の歌

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01
愛しの君よ(アルマ・デル・コーレ) Alma del core
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02
愛の喜び Piacer d'amor
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03
ニーナ Nina
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04
朝の歌(マッティナータ) Mattinata
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05
アニュス・デイ~「アルルの女」より Agnus dei
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06
アヴェ・マリア~「カヴァレリア・ルスティカーナ」より Ave Maria
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07
青い空は
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08
四季の歌
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09
翼をください
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10
イムジン河
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11
あざみの歌
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12
夢路より Beautiful dreamer
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13
TSUNAMI
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14
長崎の鐘
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15
島唄
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16
ダニー・ボーイ Danny boy
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17
明日に架ける橋 Bridge Over Troubled Water
●アルバムのコンセプト
沖縄生まれの新垣勉。「あの戦争がなければ自分は生まれてこなかったのに。」、「自分の存在そのものが戦争の悲惨な傷跡。」等と実感していることから、自身の実体験に基づく世界平和(=人類愛)の意識が強いのです。また、彼は生後間もなく両親の離婚、父親の帰国、母親の再婚等、“両親の愛情”、“家庭の温もり”を知らずに育った環境を克服するなど、自らの経験から家族愛の尊さを痛感しています。折から世情はNYテロ以降、イラク戦争、北朝鮮の脅威など世界平和を脅かす不安要因が少なくありません。そこで今回のアルバムでは、"愛と平和の貴さを訴え、願う"をテーマに選曲。彼のメッセージがベル・カント唱法で歌い上げられています。たとえば、1971年に第17回原水爆禁止世界大会に向けて日本原水協と日本のうたごえが新しい原爆禁止の歌を公募した際の第1位に入選した平和祈念の歌、「青い空は」では「青い空は青いままで 子供等に伝えたい」、韓国と北朝鮮との国境を流れる河、「イムジン河」では南北に分断されている祖国を憂えて「我が祖国 南の地 思いは遥か」、「誰が祖国を 二つに分けてしまったの」。他にも「四季の歌」の「岩を砕く波のような 僕の父親」、「根雪を解かす大地のような 僕の母親」や「翼をください」の「悲しみのない 自由な空へ 翼はためかせ 行きたい」、原爆が投下された長崎を歌った「長崎の鐘」などです。それらの歌詞には愛と平和の尊さを訴え、願う新垣勉の想いが深く込められています。
配島公二 指揮、管弦楽伴奏付
録音:2003年5月~8月、秋川キララホール、所沢市民文化センター(アークホール)