渡辺 はま子

ゴールデン☆ベスト

2009.09.16
アルバム / VICL-63451~2
¥3,143(税込)
Victor

生誕100年記念 &(出身地の)横浜開港150年記念!!
初めて、レーベルの枠を超えた<ヒット曲完全収録盤>

“チャイナ・メロディーの女王”から“モンテンルパの奇跡”へ・・・
激動の20世紀を象徴する歌姫の代表作品をすべて網羅。
永遠に忘れることのできない大スター、渡辺はま子の歌人生のすべて!!

*収録作品は、すべてオリジナル音源です。(ビクター、コロムビア音源) 
*全曲モノラル

#1-CD

  1. 01

    海鳴る空

  2. 02

    ひとり静

  3. 03

    恋の舗道

  4. 04

    忘れちゃいやョ

  5. 05

    とんがらかっちゃ駄目よ

  6. 06

    愛国の花

  7. 07

    シナの夜

  8. 08

    広東ブルース

  9. 09

    何日君再来

  10. 10

    長崎のお蝶さん

  11. 11

    いとしあの星

  12. 12

    愛馬花嫁

  13. 13

    蘇州夜曲

  14. 14

    ヨコハマ懐古

  15. 15

    明日の運命

  16. 16

    サヨンの鐘

  17. 17

    風は海から

  18. 18

    雨のオランダ坂

  19. 19

    東京の夜

  20. 20

    アデュー上海

  21. 21

    いつの日君帰る

  22. 22

    ブンガワン・ソロ(ソロの流れ)  Bengawan Solo

#2-CD

  1. 01

    火の鳥

  2. 02

    桑港のチャイナ街 {桑港=シスコ}{街=タウン}

  3. 03

    チャンウェイ・チャンウェイ(薔薇處々開)

  4. 04

    君待つ口紅

  5. 05

    想い出は夢のリオ

  6. 06

    七つの星座

  7. 07

    マンボ・チャイナ

  8. 08

    嘆きの乙女旅

  9. 09

    マンボ上海

  10. 10

    悲しき紅扇

  11. 11

    あゝモンテンルパの夜は更けて

  12. 12

    キューバの火祭り

  13. 13

    上海の夜

  14. 14

    紅花月夜

  15. 15

    マニラの夜

  16. 16

    晩香玉は夢の花 {晩香玉=ワンシャンユイ}

  17. 17

    愛染月夜

  18. 18

    この太陽

  19. 19

    蘇州舟唄

  20. 20

    ああ洞爺丸

  21. 21

    カサブランカの夜

  22. 22

    ただ一度  Das Gibt's Nur Einmal

DISC1 *6~21:コロムビア音源
Licensed by Columbia Music Entertainment, Inc.


「永遠に忘れることのできない大スター、渡辺はま子の歌人生のすべて」

解説:高橋正人

 戦前、戦中、戦後と波乱の昭和の時代を代表する国民的歌手、渡辺はま子の生誕100年にあたる今年(2009年)、彼女の歌人生を網羅するアルバムがついに発売となった。
彼女は、ビクター、コロムビア、そして戦後またビクターに復帰し、数々のヒット曲を世に送り出したが、このアルバムでは、コロムビア社の特別の協力により、彼女の代表曲を、レーベルの枠を超えて、すべてオリジナル音源で収めることができた。
また、ビクター時代のCD未復刻曲を数多く収録、めずらしい洋楽カバーのボーナス曲もプレゼントされている。
 横浜で生まれ、横浜で育った渡辺はま子は、武蔵野音楽学校声楽科を卒業し、教鞭を執るかたわら、母校の先輩歌手の伝手でビクターに入社、昭和8年(1933年)、「海鳴る空」でデビューした。入社当時は、クラシックの歌唱法のくせがなかなか抜けず、同じ頃に入社した藤山一郎に「もっとテヌート【tenuto】に、声を張りすぎないように」というアドバイスをよく受けていたという。その後、ナンセンス・ソングのはしりともいえる「忘れちゃいやョ」が大ヒット(昭和11年)、しかし、各方面で物議をかもし、果ては発売禁止となってしまう。
 翌年(昭和12年)、心機一転、日本コロムビアに入社、JOBKの国民歌謡「愛国の花」のヒット、そして「シナの夜」のホームラン(昭和13年)でトップスターの道を歩むのである。「シナの夜」の作曲者、竹岡信幸は、渡辺と同じく横浜出身。横浜コンビが放った異国情緒纏綿(てんめん)の作品で、このコンビは、翌年「長崎のお蝶さん」を送り出している。クラシックで培った正確な歌唱法でG音を楽に歌いこなす技術と円熟が加わって素晴らしい仕上がりとなり、この年さらに服部良一作曲の「いとしあの星」のメガヒットで、彼女は「チャイナ・メロディーの女王」と呼ばれるようになった。
 その頂点が、翌昭和15年に生まれた日本のスタンダード・ナンバーとも言える「蘇州夜曲」(作詞:西條八十、作曲:服部良一)であろう。戦前の流行歌で、これほどJポップでカヴァーされた曲もあるまい。しかしまた服部がこの曲に込めた品格を体現できたのは、やはり渡辺を置いて他にない。「歌いだしのポルタメントがむずかしくてね、いつも反省です」とテレビで静かに語っていた。
 その後も、ヒットを連発するかたわら、彼女は積極的に大陸の前線へと慰問に出かけた。広東、台湾、満州、上海、漢口、そして、天津・・・ついには、ここで終戦を迎え、しばらく抑留の身となり、祖国の土を踏むことができたのは、昭和21年(1946年)のことだった。
 このつらい体験が、後に、フィリピン・モンテンルパ収容所の戦犯(旧日本軍の死刑囚)から送られた一片の歌に心動かされ、「あゝモンテンルパの夜は更けて」を吹き込み(昭和27年)、曲が大ヒットする中、彼女自身がモンテンルパを訪問、そして、ついには、翌年に戦犯全員の帰国が実現するに至る・・・という奇跡に結実したのである。歌手という枠を超えた、一人の人間としての勇気ある行動に、人々は惜しみない拍手を送った。
 あれから半世紀以上を経た今もなお、渡辺はま子の名は、激動の昭和を生きた人々にとって、永遠に忘れることのないビッグネームなのだ。

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