Schroeder-Headz
Schroeder-Headz
特異点
Singularity
アコースティック・ピアノの鮮やかな響きを包み込む生ドラムとプログラミングドラムのグルーヴが核となり、アナログ・シンセサイザーの温かなサウンドが彩りを添え、テクノロジーの中にもヒューマニティが感じられるインストゥルメンタル・ミュージック。
渡辺シュンスケ - piano, moog bass, programming
千住宗臣 - drums
佐藤帆乃佳- Violin "Surface"
【コンセプトノート】
「特異点」/Singularity
ブラックホールの中心に存在するらしい特異点。その点だけは、物理学の基準が適応できない点であるらしい。また、人工知能(AI)の行く末が危ぶまれている昨今、「知能爆発」によって、ある瞬間に人間の知能を越えてしまう点をこう呼ぶという。どちらにしても、自分の身近な生活からは遠い話のようでもあるし、当然、専門的な知識も無いので、ぼんやりと想像するしかないのだが、なぜか興味は尽きない。
音楽を楽譜に表したり、現在は主流となったPCの中のグリッド上で音楽を製作する作業は、どこか、数学や物理学によって、この我々をとりまく宇宙を解明しようとする作業に似ているのかもしれない。
人の心を動かす音や、演奏が、正確には楽譜には表しきれないように、宇宙に存在するという特異点にも、けしてロジックでは推し量ることの出来ない、素敵なヒミツがあるにちがいなのである。いや、あるのだ。
ピアノとMOOGを武器に、そういった、永遠に解明できない「音楽的特異点」を追い求めて。
- 渡辺シュンスケ -