ベヒーモス
BEHEMOTH

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2012.10.30

ライヴで聖書を破ったネルガルに敗訴の判決

ロイター通信によれば、2007年9月のポーランドはグディニアでのライヴで、聖書を「偽りの書」として破り捨て、カソリック教を「地球上でもっとも残忍な宗教」と言ったBEHEMOTHのネルガル(vo,g)ことアダム・ダルスキに対して、現地時間の10月29日朝、ポーランドの最高裁判所は敗訴判決を言い渡しました。

下級裁判所は、ネルガルがこの罪に対して有罪かどうかを間もなく決定するとのことです。もし有罪となれば、最長で2年間の禁固刑となります。

ネルガルの弁護士は、「この判決はネガティヴなものであり、言論の自由を制限するものだ。法廷は、これが民主主義社会では許されると判断した。我々は、芸術を表現していたと主張し続けている。芸術とは、より重大でより根本的な表現も許されるものであるべきものだ」と語っています。

民間の宗教擁護委員会の会長リシャルド・ノヴァクは、この判決に関してテレビ番組で、「最高裁は、芸術家にも越えてはいけない一線があることを明確にした」と述べています。

2011年8月には、ポーランドの裁判官は、ライヴ中に聖書を破る行為は、BEHEMOTHのスタイルに沿った「芸術的表現」であったとの判決を下しました。その際、クシシトフ・ヴィコウスキ裁判官は、こう言っています。
「ダルスキ氏の行為を『芸術』として考慮した。法廷に、表現の自由を制限する意図、または宗教を批評する権利はない」

そして裁判所は、「ネルガルが聖書を破る瞬間を目撃したオーディエンスが、自分たちがクリスチャンだったにもかかわらず、ネルガルの行為によって宗教心を傷つけられることはなかったと証言した」と言いました。

2007年の事件の後、サタニズム(悪魔崇拝)を促したということで、ノヴァクはBEHEMOTHを訴えました。宗教問題の法廷鑑定人は、「聖書を破壊する行為が、人々の宗教心を傷つけるかもしれない」と言いましたが、ノヴァク以外の誰も彼らの宗教的信念を侮辱したことでBEHEMOTHを告訴しなかったため、それは事件として扱われませんでした。(ポーランドの法律では、問責するには、少なくとも2つの告訴がなければなりません。最初の告訴は2008年になされ、最近になって不特定多数の告訴がありました)

米『DECIBEL MAGAZINE』による2009年のインタビューでは、BEHEMOTHのオライオン(b)は、聖書を破く行為は決して自発的によって起こったものでないことを説明しました。
「ポーランドで行なう以前から、俺たちはツアーで2年間にわたってその行為をしてきた。俺たちはそれについて以前に何度も議論したことがある。BEHEMOTHのライヴはBEHEMOTHのライヴだ。そして、BEHEMOTHのファンはBEHEMOTHのショウを観にきている。彼らは、BEHEMOTHがどういったバンドであるか、歌詞が何に関係しているかを知り、少なくともバンドの背景にある信条を知っている。だから、俺たちのショウに来て、バンドがステージ上で行うことに憤りを感じる人々がいたことに驚いている。そんな人間が俺たちのショウに来るのは、自ら腹を立てるのが目的なんじゃないかと考えてしまう。もしそうだったら、そんなことはすべきではない。俺たちは、特定の人を怒らせたりしてはいない。俺たちは、自分たちが育まれた宗教に、ただ背いただけなんだ」

ポーランド国内でこの件を扱ったTVニュース番組の映像はコチラ


VICTOR ROCKSは、ネルガルの主張が認められることを信じて祈ります。

注:このニュースは、海外のニュースサイトの原稿を翻訳したものであり、ポーランドの裁判の流れなどに関して多少分かりづらい箇所がございますが、ご了承ください。

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