PROFILE プロフィール
1921年ドイツ・ウエストファーレン生まれ。10 歳でヴァイオリンをマスター、ワイマール音楽院に学びました。38年にベルリンに出て、当時の人気バンド、オットー・ドブリント楽団の一員になりますが、これがプロの第一歩でした。その後いくつかの楽団を転々とした後の42年に自分の楽団をスタートさせました。現在我々が知っているアルフレッド・ハウゼ楽団は、その後48年に再結成したものが“ルーツ”といいますから、この42年の楽団はハウゼの指揮者としてのスタート、という意味で記憶されておかれればよいのではないでしょうか。ともあれ、この楽団をフル稼動させて世界にコンチネンタル・タンゴの魅力を教えたハウゼ楽団の功績は誠に大きなものがあります。65年に初の日本公演が行われ、レコードだけでなく、ナマの演奏を通しても多くのファンができました。ただ、あまりにもタンゴの印象が強いために、ハウゼがタンゴ以外の、いわゆるイージー・リスニング系の音楽もたくさん手懸けているのが見逃される傾向があるのは残念な気がします。ハウゼは長い闘病生活を送ったのち、2005年初頭、84年の生涯を閉じました。