PROFILE プロフィール

リチャード・クレイダーマン、本名フィリップ・パジェス。

1953年12月28日、フランス・パリ郊外のロマンヴィル生まれ。 音楽を教えていた父の影響で、5歳の時には自然とピアノに向かっていた。アルファベットより先に楽譜を覚え、ワルツの小品を作曲したというエピソードが残っている。義務教育と並行してコンセルヴァトワールでクラシック・ピアノを学び、優秀な成績を収めるも、16歳で卒業と同時にポピュラーに転向。バンド活動で注目され、一流歌手やタレントのバックミュージシャンとして経験を積んだことが、その後の大きな強みとなる。 クラシックのテクニックと幅広い音楽センスを併せ持ち、あらゆる鍵盤楽器を弾きこなす青年、フィリップ・パジェスは、様々なレコーディングやセッションに欠かせない存在となっていった。

そんな彼の評判を聞きつけたのが、音楽プロデューサーでレコード会社経営者、オリヴィエ・トゥッサンである。「音楽は美しくなければならない」という理想の下、ヒットメーカー、ポール・ド・センヌヴィルが書いた楽曲「渚のアデリーヌ」の世界観を表現できる演奏者を探していたトゥッサンの前に、人柄、容姿、テクニックを兼ね備えた人物が現れたのだ。この運命的な出会いが実を結び、ピアニスト、リチャード・クレイダーマンが誕生した。今から45年以上前のことである。

デビュー曲「渚のアデリーヌ」はヨーロッパおよび南米、続いて日本でも爆発的なヒットを記録し、″ピアノの貴公子“クレイダーマンの人気は瞬く間に全世界へと広がった。 その後、似たようなアーテストが次々と世に出るも成功を見ることなく消え去っていったが、クレイダーマンのアルバムの成功と世界ツアーの記録は伸びる一方。84年版のギネスブックに載るほど多忙なピアニストとなった。

世界各国で年間80本以上のコンサートをこなし、日本もデビュー以来、毎年ツアーを行ってきたが、2020年のツアーが中止になり、連続記録は40年でストップ。2023年、実に4年振りとなる来日公演が行われる予定だ。

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