PROFILE プロフィール

マーク・スチュワート / Mark Stewart (vocals)・ギャレス・セイガー / Gareth Sager (guitars, keyboards, horns) / ブルース・スミス / Bruce Smith (drums)・ダン・カトゥシス / Dan Catsis (bass guitar)

ヴォーカルのマーク・スチュワートを中心に英国はブリストルで結成。1978年にシングル「SHE IS BEYOND GOOD AND EVIL」でデビューを果たす。その後、1979年のデビュー・アルバム「Y」でその斬新かつオリジナリティ溢れるサウンドで世界に衝撃を与えた。パンクのアティテュードをベースに置きながら、その音楽性はファンク~パンク~フリー・ジャズなどが渾然一体となった混沌としたサウンドであり、プロデューサーであるデニス・ボーヴェルによるダブ音響処理により、極めて攻撃的で怒りと苛立ちに満ちた独自の革新的なサウンドを作り上げた。

1980年、自ら立ち上げたレーベル“Y”から2ndアルバム「FOR HOW MUCH LONGER DO WE TOLERATE MASS MURDER?」を発表。サウンド面においてはさらにファンク色を強め楽曲としてのまとまりを高めながら、マークの歌とも叫びともつかないヴォーカル/アジテーションはさらに研ぎ澄まされ、衝撃の1stアルバムを超える名盤としてロック史に刻まれている。バンドはこの頃から既に空中分解状態にあり、ライヴ・テイクやデモなどを集めた編集盤であるアルバム「WE ARE TIME」を最後に1981年解散。

THE POP GROUPやデニス・ボーヴェル、盟友であるTHE SLITS、エイドリアン・シャーウッドらが産み出したサウンドは、後にMASSIVE ATTACKやPORTISHEADやTRICKYらブリストル勢が中心となったトリップ・ホップ・シーンのオリジネイターとしても高く評価されている。そんな中、THE POP GROUPが2010年に奇跡の再結成を果たし、2011年にはSUMMER SONICで来日。2012年には、マーク・スチュワートが7枚目のソロアルバム「THA POLITICS OF ENVY」をリリース。2015年、35年ぶりとなるスタジオ・アルバム「CITIZEN ZOMBIE」を発表。東京を皮切りにワールド・ツアーを行った。東京での単独公演はバンド結成以来、初。さらに12月には2度目の単独来日で大阪に初上陸を果たす。2016年2月には傑作2ndアルバム「FOR HOW MUCH LONGER DO WE TOLERATE MASS MURDER?」を復刻リリースし、話題を集めた。

そして2016年、5月にDVD付き未発表ライヴ音源集「THE BOYS WHOSE HEAD EXPLODED」を発表。さらに、10月には、プロデューサー=デニス・ボーヴェルと37年振りにタッグを組んだ通算4作目のスタジオ・アルバムである「HONEYMOON ON MARS」をリリースした。2019年、発売から40周年をむかえた歴史的大名盤『Y(最後の警告)』が3枚組CDとして完全盤を発表する。

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