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〜晴れ。 |
4時に目が覚める。眠れないので、成田で買った " 八甲田山死の彷徨 " のDVDを見る。11時、マスタリングが行われる Transfermation Studio へ。リアム[注93] も来てくれ、嬉しい再会、スーツでバッチリきめている。マスタリング・エンジニアはノエル[注94] 。リアムとノエルなのだ(笑)。ノエルには先だってシングル「Baby I Love You」のマスタリングを依頼、素晴らしい仕上がりだったのでアルバムもお願いすることにしたのだ。さっそく1曲目「Bus To Finsbury」に取りかかる。ロンドンレコーディング作品(エンジニア〜リアム)はミッドレンジに特徴があり、アメリカレコーディング作品(エンジニア〜フラン)はふくよかなローエンドとレンジの広さがウリ。 僕はこの違いを若干危惧していたのだが、ノエル、さすがである。ロンドン作品のレンジを伸ばし、アメリカ作品のローエンドを大胆にカット、パンチを失なわないようにミッドレンジを絶妙にトリートメント。抜群に抜けのいいポップな音像をいとも簡単に(そう見える)つくって行く。今年の初めに東京で高山さん[注95] と一緒にやった「Birthday」や、打ち込みの「赤い電車」など他とキャラクターが違う楽曲もそれぞれの良さを引きだしながらナチュラルにマッチさせていく。最後に曲間を決め、18時には作業終了、はやっ。普通アルバムのマスタリングはまる1日作業になるのだが、ノエルはおそろしく早い。あらためて聴くと、めちゃめちゃポップなロックンロールアルバムだ。あとは帰国後、ビクタースタジオにて最終チェックして工場納品、プレスして皆さんのお手元に届くことになる。夜、リアム、ファビアン、イヴォンヌらとパブへ。たまごのお漬け物、豚の耳のスナックをつまみにビール。明日はビデオ撮影だ。