LINER NOTES
01. 君がいた物語〜Dream Field MIX
石川千亜紀 : 「汚れた水の上 だから月の影がきれいで」のところ、いつも大切に歌ってます。救いの光のような言葉。植物園で見た沼に浮かぶ白い蓮の花を思い出しました。だからこそ美しい。不確かな愛の中の小さな真実。私流解釈でありますが...
梶浦由記 : ライブでやった生中心音に触発されて、シングルver.に+生Dr、Bass、ギターを豪華ツインにしてRemixしました。エイジアンな声でしか歌えない、泣きのある80年代的Jpop-rockメロディーは好きで、その辺りを意識して。
02. 黄昏の海
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石川千亜紀 : この歌を歌ったら、もう後が歌えないほどパワーがいる曲です!ですがライブになると前半にこの歌が組み込まれてしまう(汗)。やはりこの歌の持つダイナミックな派手さが、ライブを盛り上げるのに必要だからでしょうね。
梶浦由記 : エスニック演歌とも呼ばれる?和風な味付けの一曲ですね。こぶし廻さなくても何故かこぶしが聞こえて来るような感じで。趣味の赴くままに作ったパワーヴォーカル曲。
03. LOVE
石川千亜紀 : この歌はとても大人な歌。「背中に小指がきれいにはまるから...」なんてめちゃくちゃ色っぽい。梶浦嬢はどんな恋愛?をしてきたんだろう。彼女との付き合いは長いですが、今だ未発掘あり。
梶浦由記 : 作った当時は「これ書いたからもう三年はラブソング作らなくていいや」と思っていた、自分的には語り尽くしてしまった感のあるラブソングです。なのでタイトルはシンプルに「LOVE」。
04. Emerald Green
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石川千亜紀 : 私は小さい頃から一人遊びが大好きでした。葉っぱとか石ころとか集めて、空想の中で時間が経つのも忘れていたのを思いだして詞をかきました。皆さんにもそんな空間があったはずです。
梶浦由記 : 「さわやかだね...」「うん、サワヤカだ...」とレコーディング中メンバーを絶句させたさわやか曲。暫くこういった曲を演っていなかったのでとても新鮮で楽しゅうございました。メロディーとコーラスの為のともかくシンプルアレンジを心がけました。
05. あんなに一緒だったのに
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石川千亜紀 : 「あんなに一緒だったのに」というフレーズだけが、なぜかポンと浮かんだのでそこから詞を書き始めました。ホントに心の奥底で通じ合う関係というのは、時間の長さではないかもしれないなあ...なんて同時に考えたりしながらつくったのを思い出します。
梶浦由記 : 哀しげなドラマのあるメロディーをと...。アルバム唯一、アレンジでちょっと悩んだ曲かもしれません...最後の最後にヴァイオリンを入れて、ああ、と落ち着きました。
06. 千夜一夜
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石川千亜紀 : これ大好きな歌です。この主人公は喫茶店にいるんだろうか?いずれにしろ、一歩も動かずに心の中の叫びを歌ってるんですよね。最後に席を立つまでその緊張感は続きます。大好きなだけに替え歌までつくって楽しんでます。内緒。
梶浦由記 : まさにSee-Sawの為に作った、See-Sawという存在が無ければ決して出てこないと思われる、「See-Sawやってる醍醐味」を自分で感じてしまう曲ですね。こういった曲は上とは逆に瞬発アレンジでございます。
07. 月ひとつ
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石川千亜紀 : 月ってそれぞれの人の夜空に「あら、いたの?」って感じでいつもいるじゃないですか。その向こう側で月を指差す人もいたりして、いつまでも背中を付いて来る月。それを「月ひとつ」としたことで何かつながりを感じて欲しいと思って。
梶浦由記 : 静かなようで実は結構パワーヴォーカルな、See-Sawらしいバラードかと。最後のコーラスのさり気なさが気に入ってます。
08. 夏の手紙
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石川千亜紀 : 夏の夕方、川せみの音...とにかく、とにかく広がりのある音づくり。もう何も言いません...じっくりと聞いて下さい。
梶浦由記 : アルバムでしか出来ない長サイズ曲でしょうか。個人的にちあきの歌詞がかなり好きです。ヴォーカルのリズム感と抑揚を活かしたアレンジとMixになったと思っています。
09. Obsession
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石川千亜紀 : 私が歌うと、アジアンのような英語?になってしまう。なんとも不思議な感じ。それにしても一回でメロディが頭に入るこの曲。梶浦嬢。たいしたお人。
梶浦由記 : See-Sawで英語曲というのはあまり考えていなかったんですが、メロディーが出来たら英語しかハマりませんでした...。メロがシンプルな分オケでさりげなく遊びました感が楽しかった曲。
10. 記憶
石川千亜紀 : 独特の世界ですが、違和感なく簡単にポンとこの世界に入れました。「ah- あたしってSee-Sawなのねって感じた曲です。
梶浦由記 : アラブ縦弾きイメージのストリングス、一度やってみたかった。90sec Ver.は少しトランス感を入れたかったんですが、アルバムver.は強引にテンポ下げてみました。自分的にかなり燃える(笑)趣味曲でございます。
11. Jumping Fish
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石川千亜紀 : 歌とピアノでせーの!で録音しました。リハもかねて三回くらいで。二人の呼吸を感じて欲しいです。
梶浦由記 : ピアノと歌のみの曲がSee-Sawの持ち歌には案外多いんですが、そんな一作です。ピアノバラードというよりはリート感覚で、作るのがとても楽しいですね。
12. 優しい夜明け
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石川千亜紀 : ああ本当に素敵な曲です。この歌が好きだよと言ってくれたら、あと十年はSee-Sawやれます。歌う回数が増えていく度に、詞の世界や音の運びにストイックにさせられる楽曲なのであります。
梶浦由記 : 暫く休んでいたSee-Sawの活動を再開するに当たって、「まずここから」と思えた、やはり「See-Sawの醍醐味全開」認識が強い曲です。Chiakiの声と弦のからみは相性ぴったりだと思ってまして、これもそんな部分でたっぷり遊ばせて貰いました。
13. indio
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石川千亜紀 : 友人であるミュージシャンの一人がindioを歌ってる私に、「この歌が一番Chiakiに似合ってるんじゃないか?」と言いました。確かにこの歌の持つ世界に、私の幼い記憶を重ね合わせて歌っていたところがありました。「似合ってる」とは、素敵な言葉をもらいました。
梶浦由記 : 「indio」の意味を良く聞かれますが、どこか実際の土地をイメージしている訳ではございません(洋服屋さんの名前でもありません)。アトランティスでもムー大陸でも何でも良いのですが、心の中だけにある幻の故郷的なイメージでございます。歌とアレンジで絵を描こう、と意識して作っていました。
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