2003.06.2

スイスより

同志よ、

ルートウィックスブルクのRockfabrikでの俺達のドイツ最後のショーは、ドイツ・ツアーの締めに相応しく終わった。俺達のヨーロッパでのレーベル、Nuclear Blastの人間がみなやってきて、ショーは混みすぎていた。彼らは、メタルディスコでオールドスクールな暴れ者達がモッシュの渦でぐるぐる回るのを見ることになった。

ドイツへの俺の期待は、2週間前に言ったように、全くよくなかった。思わしくないチケット・セールス、一部会場のひどさ、などなど。

でも、ツアーは皆の期待を大きく上回った。戦争中にも関わらず、観客はたくさんやってきた。ショーをキャンセル?とんでもない。戦争のためにショーをキャンセルするようなバンドはダメだ。

俺には申し分ない。俺達はいつでも戻り、プレイするぜ。

英国は傑作、ドイツは驚きだったが、スイスはどうだろうか。

世界の中立国、スイスはいつも混乱で満たされているものだ。あまりに穏やかで静かだ。Z7ではそんなことなかった。Prattelnでのショーはいいショーだった。

Prattelnはどこだって?俺がそんなこと知ってる訳ないじゃないか。

でも、そこは、明らかにメタルを応援している場所だ。

俺達は10月にMOTORHEADとのツアー中、唯一のヘッドライン・ショーをやったが、それはすごかった。だから俺達は戻ってきたんだ。俺達のアルバムのブックレットに載ってる俺達全員が観客をバックに写ってる写真はそのライヴの時の写真だ。

俺達はみんな、翌日のミラノに期待をふくらませていた。アンスラックスは'96年以来ミラノでライヴをやっていない!!ご無沙汰しすぎたぜ。

俺はイタリアを愛している。俺達みんなそうだ。食べもの。あの素晴らしい食べもの。俺が、もしイタリアに住んだら体重300ポンドになるだろう。そしてファン。クレイジーなイタリア人。彼らはいつでも盛り上がる準備ができている。

会場はThe Alcatrazだった。すごい。今回のツアーで最高の会場。俺達がミラノでかつてプレイした他の場所はすべてごみみたいなところだったので、それは驚きだった。この場所は最先端だ。巨大な音と光。巨大なステージ。観客がどれくらいいいかは既に知っていたので、俺達はどれだけショーが盛り上がるか予測できた。そんな大きなステージがあることが、実際俺達のテンションを1段あるいは3段階くらい上へ押し上げた。観客はグラスゴーの観客に勝るとも劣らなかった。俺は自分の足が一晩中地面に触れなかったように感じた。俺達は、1時間50分くらいの最長のセットをやった。こんな素晴らしい観客さえいればそれを休暇のように感じさせる。

俺達はショーの後にラクナ・コイルと飲みにいった。すごく感じのいいやつらだ。

俺達はさらにトラットリア・トスカーナに食べに行った。素晴らしい食べもの。俺はラスヴェガスにその子牛の肉を持っていき、結婚してもいいくらいだ。

俺達はミラノで一夜を過ごし、バルセロナへ飛んだ。1日半バスに乗りたくないからね。

バルセロナでの1日オフはよかった。俺は、そのうちのほとんどをMovistar Mobileの女の子に俺が電話するにはスペインのSimカードが必要なんだということを説明するのに費やした。俺が高校時代に習ったスペイン語をフル活用して。

その夜、俺達はランブラスに出かけ、遅くまでタパスとワインを満喫した。

翌日のライヴは二日酔いを吹き飛ばすものだった。

今まででベストなショー。

スペインのファンは実に良かった。彼らは止まらなかった。常に。彼らは歌っているか、そうでなければ騒ぎ、自分達の体のことなんて全く気にせずモッシュし、ダイヴしていた。

ショーの後、バリケードに歯や血だまりが残っていた。

狂ってる。

今夜はマドリッド。俺は待てないぜ。

スコット

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