Celtic Music In Cape Breton 〜隠されたケルトの秘宝〜
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About The Cottars-From Ceilidh to The World-
2000年終わりに結成。トラディショナルでコンテンポラリーなケルティック・ポップスを奏で、地元カナダやアメリカで今注目を浴びているキアラン&フィオナのマッギルヴレー兄妹とジミー&ロザンヌのマッケンジー兄妹による4人組。13歳から16歳の彼等はヴォーカルはもちろん、フィドル、ギター、ピアノ、ティン・ホイッスル・ボーラン等の楽器を演奏し、ステップダンシングをもこなす才能溢れるティーンエイジャー。
キアラン・マッギルヴレー / Ciaran MacGillivray
1987年12月28日生まれ。
ピアノ、ティン・ホイッスル、ボーラン、ヴォーカル、ステップダンスを担当。
フィオナ・マッギルヴレー / Fiona MacGillvray
1989年4月19日生まれ。
リード・ヴォーカル、ティン・ホイッスル、ボーラン、ステップダンスを担当。
ジミー・マッケンジー / Jimmy MacKenzie
1987年2月6日生まれ。
ギター、ボーランを担当。
ロザンヌ・マッケンジー / Roseanne MacKenzie
1989年11月29日生まれ。
フィドル、ヴォーカル、ステップダンスを担当。
バンド結成の経緯
 フィオナとキアランの兄妹が7年前から。ロザンヌとジミーの兄妹は、4年前から、それぞれデュオとして活動。主に地元のイベントやパーティーで演奏をしていた。それが2000年になると、お互いにフェスティヴァルで顔を合わせるようになり、最初フィオナ兄妹の方から声を掛けた。フィオナ曰く、「ロジー達がすごくいい演奏をしていたから、友達になりたいと思ったの」。2組の兄妹は、それから音楽の話をしたり、ジャム・セッションをしたりするうちに、これだったら一緒にやってはどうだろうか、ということになり、バンドを結成。4人での初めてのステージは、2000年12月に行われた地元のイベント、チルドレンズ・ケルティック・フェスティヴァルでのパフォーマンスだった。
レコード・デビューに至るまで
 バンドを結成した時点で、4人はプロになるつもりだった。というより、ずっと音楽を続けていく決心を固めていた。しかし、こんなにも早く自分達のアルバムをレコーディングできるとは思っていなかった。最初の出発点は、カナダの人気カントリー・シンガー、アダム・グレゴリーと一緒にコンサートをやっていたが、それを通してアメリカの公共放送PBSの番組制作担当者と知り合いになる。その中の人がコッターズのことを気に入り、ボストンにある現在のマネージメントに紹介してくれたことから、デビューの道が拓けた。
なぜリヴィングルームではなく、キッチンなのか
 ジミーによれば、「みんな食いしん坊だからだよ(笑)。それにティー・タイムの延長にあるものだから、お菓子やサンドウィッチを食べながら、自然と演奏や踊りに発展していくんだよ。だから、必然的にキッチンになるというわけ。それにスプーンやフォークも楽器になるわけだから、やっぱりキッチンじゃなきゃ、ダメなんだよ」
 彼らのアルバム『メイド・イン・ケープ・ブレトン』の最後にもキッチン・パーティーでの演奏をレコーディングした『Kitchen Racket』という曲が収録されている。この曲は、実際に両家の家族が参加して、スタジオのキッチンでレコーディングされたそうだ。
コッターズとは
マッケンジー家も、マッギルヴレー家も、ともにスコットランドからの移民の子孫。おそらく彼らは5世か、6世になるという。1世は1700年代にスコットランドから渡ってきたが、彼らはスコットランドの小作人農家だった。当時は、スコットランドに住んでいることが出来なくなり、それで遥か太平洋を越えてケープ・ブレトンに辿り着いたわけだが、コッターズとはコット、つまり小作人の複数形。それをバンド名に選んだというわけだが、ここにも4人のケープ・ブレトンを大切に思う気持ちが表れている。
キッチン・パーティー
 4人が伝統音楽に触れる機会も、キッチン・パーティーだった。特に両家では頻繁にゲール語でケーリーと呼ばれる、キッチン・パーティーが盛んに行われた。4人は、ここで伝統歌を覚え、ダンスを踊るようになり、楽器も演奏するようになった。楽器に関しては、先生に困らない。経験豊富なアマチュアのプレイヤーが周囲には大勢いたし、テクニシャンにも事欠かない。そういった人達から4人は、楽器を学んでいった。
 伝統音楽の多くは、楽譜ではなく、耳で覚えていくもの。4人もそうやってレパートリーと増やしていったが、キアラン曰く、「特にロジーは耳がよくて、耳から覚えた伝統歌を楽譜に起すこともできる」とか。全員楽譜は、読めるそうだ。
 さらに伝統音楽に対する知識を広めるため、4人は毎年地元のカレッジで行われる夏期講習に参加。ここで地元のプロから演奏を学ぶこともある。
ハイランド・ダンス
 ステージではキアラン、フィオナ、ロザンヌの3人がハイランド・ダンスを披露し、そのバックでジミーがボーランを演奏する。他の多くのケープ・ブレトン出身のバンドがそうであるように、コッターズもキッチン・パーティーのように楽しいステージを作りたい、という気持ちからハイランド・ダンスも踊るようになった。8月中旬にミルウォーキーで行われた、アメリカ最大のケルティック・フェスティバルでもコンサートの最後に、このハイランド・ダンスを披露している。
アウォード
2003年にカナダの『イースト・コースト・ミュージック・アウォード』にて、最優秀新人賞を受賞。

ディスコグラフィー
デビュー・アルバム『メイド・イン・ケープ・ブレトン
DVD『ミート・ザ・コッターズ』
(アメリカPBSで放送された番組をDVD化したもの。日本では今のところ発売の予定はありません。)
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