INTERVIEW
An exclusive interview with Rob Halford
■今回3曲のスタジオ新録音曲が収録されています。まず"Screaming In The Dark"ですが、これはFIGHTの「WAR OF WORDS」レコーディング時のデモなのでしょうか。

ロブ:実はその曲の基本的なアイディアは、FIGHTの3枚目のアルバム用だったんだ。結局リリースされることはなかったけれども。3枚目のアルバム用にたくさんのアイディアを考えてあって、私1人で書いた曲や他の人達とジャミングして書いた曲など、レコーディングされることはなかったけれど、とにかくたくさんの曲があった。その中の1つで、HALFORDで演奏するのに相応しいと感じた曲がこの曲だよ。『アストリア』でのショウのためにロンドンにいた時に、『Sanctuary』のスタジオでリハーサルしていて、その時にこの曲を試してみたんだ。つまり、基本的な部分は私が良いと思ったもので、残りはHALFORDの全員から新しくインプットされたものなんだ。この曲が誕生したのは数年前だけれど、パフォーマンスも、曲のフィーリングやスタイルの方向性は、今、私が皆と分かち合いと思えるものだからクールなんだ。次のスタジオ・アルバムで、HALFORDが何をやるつもりかも知ってもらえるし、ミュージシャンの演奏力という意味でも、楽曲のアレンジという意味でも、大きく前進するはずだよ。もっと強烈なメタルのパワーを注いで、より強力なものにするつもりだしね。"Screaming In The Dark"は、HALFORDが2002年に出すことになる次のCDの方向性を示唆する曲だとも言えるよ。

■次の"Heart Of A Lion"はRACER Xに提供されたJUDAS PRIESTのデモ・トラックですね。

ロブ:うん、"Heart Of A Lion"と"Prisoner Of Your Eyes"は、PRIESTの「TURBO」のライティング・セッション中にデモ・レコーディングされたものだね。85年、86年頃だったと思う。この2曲はずっと好きだったので、「LIVE INSURRECTION」に入れるエクストラ・トラックについて話し合った時、次のHALFORDを示唆する意味で"Screaming In The Dark"を入れ、昔から大好きだったこの2曲、昔からちゃんとスタジオでレコーディングしたいと思っていた2曲を入れたらどうだろうと私が提案したんだ。"Heart Of A Lion"は、君の言うように、私の素晴らしい友人であるRACER Xによってレコーディングされ、素晴らしいヴァージョンに仕上げている。私達は私達のヴァージョンを作ったよ。全体のアレンジは非常によく似ているけれど、声やその他の楽器のサウンドがRACER Xとは明らかに違っている。RACER Xも見事な演奏を披露しているが、私達にもカヴァーする機会が与えられて、とても嬉しいよ。私の声が入っているという理由で、恐らく、音楽的にはオリジナルにより近いと言えるだろうね。それから"Prisoner Of Your Eyes"も素晴らしい曲で、パットとマイクとボビーとレイがどういう解釈をするかが楽しみだったが、どちらもHALFORDらしい、とても良い仕上がりになっていると思う。

■"Heart Of A Lion"はあなたのマネージャーのジョン・バクスターが間に入ってRACER Xに提供されたそうですが、その時のいきさつを詳しく教えて下さい。

ロブ:随分前のことだが、RACER Xのシンガーで私の良き友人の1人であるジェフ・マーティンと話していた時に彼がこの曲を聞いてすごく気に入ってくれたんだ。彼は本当にこの曲を心から好きになったんだよ。だから私は彼にこの曲をあげたんだよ。ジェフもRACER Xのメンバーもとても好きになってくれたから、贈り物として彼らにあげたんだ。

■ジョン・バクスターが間に入って、というわけではなかったんですね。

ロブ:ああ、そうだよ。それに今回の選曲でPRIESTの曲が2曲入ったのも、私が目新しくてユニークなものをやりたいと考えたからだ。「LIVE INSURRECTION」は、1つのバンドの音楽だけでなく、あらゆるバンドの音楽をカヴァーしたものだし、ユニークでエキサイティングなものだからね。今年の3月に私はメタル・シンガーとして30周年を迎えたし、「LIVE INSURRECTION」は、"Stained Class""Breaking The Law"から始まり、真新しくレコーディングされた"Screaming In The Dark"に至るまで、私のこれまでのメタルのキャリアを振り返る形にもなっているよ。

■JUDAS PRIESTのデモに収録されていた曲を今回レコーディングするにあたって、JUDAS PRIEST側にこの曲をレコーディングするということは伝えましたか?

ロブ:いいや。法律的に解釈して、その必要はないと判断しているよ。私がケン(K. K.ダウニング)とグレン(ティプトン)と一緒に書いた曲だからね。面白いことに、 "Prisoner Of Your Eyes"がPRIESTのボックス・セットに収録されることを先日知ったよ。彼らがどういう解釈を施すのかがわかるのはクールだろうね。

■では、SONYがJUDAS PRIESTのカタログをデジタル・リマスターして、ボーナス・トラックを追加して5月に再発することはご存知ですね?

ロブ:ああ、ベース・プレイヤーのイアン(ヒル)がバーミンガムでのショウに来てくれて、ボックス・セットやその他のクールな出来事の話をしたよ。

■"Prisoner Of Your Eyes"は「SCREMING FOR VENGEANCE」に収録されるそうなのですが、これは正式にレコーディングされたものではなく、デモをリマスタリングしたものですよね?

ロブ:私は詳しいことは知らないんだ。その件について、私は部外者だからね。JUDAS PRIESTはSONYと密接に連絡を取り合って作業を進めているようだから、最高の仕上がりになると思うよ。"Prisoner Of Your Eyes"のヴォーカル・トラックは私がデモで録音したもののままというのは十分考えられるだろうね。ティムのヴォーカルを重ねたものだとしたら、そのボックス・セットに入れるのはちょっと奇妙な感じがするんじゃないかな。

■「LIVE INSURRECTION」では楽曲のクレジットがあなた、グレン、K.K.、そしてパトリック・ ラックマンとなっています。ジョン・バクスターは今回"Prisoner Of Your Eyes"をレコーディングするにあたり、歌詞と曲のストラクチャーを手直ししたと教えてくれましたが、「LIVE INSURRECTION」のヴァージョンが4分43秒なのに対して、オリジナル・ヴァージョンは7分10秒となっています。曲をコンパクトにまとめたのはパットの貢献によるものだということですか?

ロブ:曲をよりコンパクトで無駄のない構成にしようというのは全員で話し合ったことで、主に私がそう希望したんだ。音楽的にもっと焦点の定まったものにしたかったんだ。必要のない長さにはしたくなかった。パットは主にギタリストとしての視点から貢献していて、素晴らしいリード・ブレイクやオープニングのフレーズを考えた他に、アレンジにも有益な提案をしてくれたよ。

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