INTERVIEW
An exclusive interview with Rob Halford
■ところで、ブルース・ディッキンソン、ジェフ・テイトとの"THE 3 TREMORS"プロジェクトはどうなっているのでしょうか?

ロブ:その件ではちょっとがっかりしているんだ。「LIVE INSURRECTION」がリリースされたら、すぐにブルースとジェフと一緒に仕事を始めるつもりだったんだけど、残念なことに、皆のスケジュールが合わなくなってしまったんだよ。ブルースは彼のソロ・アルバムの制作で忙しいし、ロンドンで映画の仕事もしているはずだ。ジェフもQUEENSRYCHEのレコーディングで忙しい。それで、私は、パットとマイクと一緒に、2週間ほど、HALFORDの新曲を書いていたんだけれど、それがすごくエキサイティングで、今は私のエネルギーはそこに集中しているんだ。3人とも、時間が出来れば、プロジェクトをやることで意見は一致しているから、来年には実現出来るんじゃないかと思っているよ。

■ブルースとあなたの2人のプロジェクトでもきっと素晴らしい作品が出来ると思いますが、いかがでしょうか?

ロブ:どんな可能性もあると思うよ。もちろん、私の最初のアイディアは、"三大テノール"にヒントを得たもので、ロッド・スモールウッドに話したら彼がブルースにアプローチして、もちろん、MAIDENとQUEENSRYCHEとHALFORDは一緒にツアーをしていたから、ジェフにもそのアイディアを持ちかけたんだ。"三大テノール"のやり方のように、例えば、私がブルースの曲を歌ったり、ブルースが私の曲を歌ったり、私達2人でQUEENSRYCHEの曲を歌ったりと、私達なりの解釈を他のシンガーの曲に加えて歌うというアイディアで、それにはもちろん新しい曲もいくつか含めるという考えがあるよ。今でも非常にクールでエキサイティングな計画だと思っているので、時間が許せば、実行するのを楽しみにしているよ。

■夏にツアーするという噂を聞いたのですが、誰とどこをツアーするのですか?

ロブ:フェスティヴァルへの出演を考えているんだ。ヨーロッパではメタル・フェスティヴァルでは5月、6月、7月に始まるから、『Sanctuary』が調整しているはずだよ。複数のバンドが同じ待遇で出演して、スカンディナヴィアからヨーロッパはギリシャやイタリアまで廻りたいと思っている。それが実現したら、出演して、実現しなかったら、HALFORDの次の曲作りに全力を注ぎ続けるよ。

■HALFORDのセカンド・アルバム用の曲作りはもう始まっているということでしたね。

ロブ:うん。すでに10曲が書き上がっているよ。非常にパワフルだと感じられる曲だ。多分、すべてが揃ったと感じられるまで、次のアルバムのリリースに備えて、曲作りを続けることになるだろうね。

■リリースはいつ頃になりそうですか?

ロブ:2002年の春じゃないかな。2001年の終わりまでにはレコーディングを終わらせることが出来ると思うよ。

■いくつか素朴な疑問に答えていただきたいのですが、オフィシャル・ホーム・ページ上でも公開されていて、今回の「LIVE INSURRECTION」のブックレットにも載っているKISSのようなメイクをしたのは何故なのでしょうか。

ロブ:MAIDENとQUEENSRYCHEと一緒に『BRAVE NEW WORLD』ツアーの最終日だったからだよ。どのバンドもツアーの最終日には皆でクレイジーなことをやるんだ。私達は全員がエクストリームなブラック・メタル/デス・メタルの大ファンだから、デス・メタル風というか、歌舞伎スタイルのフェイス・ペイントをして出ていってショウをやったら面白いだろうと思ったんだ。すごく楽しかったよ。誰かがどこかでブートレッグ・ビデオを撮影したんだ。ヴァンクーヴァーだったか、いや、タコマだったかな...とにかく、そのショウの様子を聴衆の中から撮っていたから、東京のブートレッグ・ショップでその時のビデオが売られていても、驚きはしないよ。(笑) 私の友達が働いている店でね。(笑)

■その時のオーディエンスの反応はいかがでしたか。

ロブ:クレイジーだったよ(笑)ファンに知らせていなかったから、私達があの格好で出ていったら、皆、ショックを受けていた(笑)HALFORDは一体何をやるつもりなんだ、これはパーマネントなものなのか、何故やっているんだ...とね。でも、とても楽しかったよ。クレイジーな夜だったからね。フェイス・ペイントだから、4曲目になると、溶け始めていたよ(笑)顔からギターや衣装に流れ出してね(笑)5曲目、6曲目になるとメイクアップが溶けてしまって、ホラー映画の1シーンのようになっていたはずだよ(笑)

■日本公演ではアンコールにあなたがハーレーに乗って登場するのでは、と期待していたファンも多かったのですが、ハーレーで登場しようとは考えませんでしたか?

ロブ:考えたことは考えた。でも、バイクに乗って歌っている私の写真には、伝統という意味もあるし、私がメタルの世界でやって来たことを象徴しているという重要な意味があるけれど、あのバイクはJUDAS PRIESTにいた時代の私に特有のものであるとも言えると思うんだ。だから、私の中には「別のバンドで、ああいう風にバイクに乗って登場するのは間違っている」という思いもあった。やらないことにしたのは、JUDAS PRIESTのことを考えたからだよ。私が今でもあのバンドと音楽をどれほど愛しているかを示すためなんだ。私にとっては今でもとても重要な意味を持っているんだよ。だから、やらないことに決めたんだよ。

■日本のファンの中には、仕事の都合等で日本公演を見逃した人が多く、ライヴ・ビデオのリリースの予定はないのかという問い合わせが多いのですが、その予定はありませんか?

ロブ:今日現在、『Sanctuary』とEメールで連絡を取り合っているんだけれど、『ロック・イン・リオ』でのパフォーマンスが来年の1月には皆に見てもらえそうなんだ。あの時の放送は録画されていて、ショウの12ヶ月後には、皆があのショウのテープを利用することが出来るようになるんだ。多分、『ロック・イン・リオ』のライヴ・ビデオの内、2曲か3曲を使用する許可は出ると思うので、「LIVE INSURRECTION」をサポートするためにリリース出来ると思うし、その後は、『ロック・イン・リオ』でのショウ全体を長時間ヴァージョンのビデオとしてリリースすることも考えると思う。それが実現したら、オフィシャルなHALFORDのビデオになるよ。私達はまだスタジオ撮影のビデオも作っていないけれど、それは、すべてのエネルギーをツアーに注ぎたかったからなんだ。ビデオに使われる予算もツアーに回して、出来るだけ長くプレイしていたかったんだ。世界中でライヴをやり続ける方が大事だと思ったんだ。それで、ビデオの予算もツアーの方に回したんだよ。そうすることで、例えば、日本に滞在出来る日数が増えたりするからね。来年には「LIVE INSURRECTION」の長時間ビデオを期待してもらっていいと思う。「RESURRECTION」とそれに伴うツアーが成功を収めたので、多分、次のHALFORDのスタジオ・アルバムと共に、本格的なビデオも発表出来ると思うんだ。

■最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

ロブ:前回の来日を大成功させてくれて、どうもありがとう。日本のファンの応援と献身にはいつも本当に感謝しているよ。前回の日本公演は、私がこれまでに行なった日本でのライヴ・ショウの中でも最もエキサイティングなものの1つだったね。絶対に近いうちにまた戻ってくると決心させてくれたよ。来年にも戻って、HALFORDの曲をもっと多く持って行って、出来れば、もっと大きなステージ・プロダクションを日本のファンに見てもらいたいと思っている。日本のファンが私に与えてくれた素晴らしいすべてのものに対して、心からお礼を言うよ。

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