バンドの結成は約10年前、1993年辺りまで遡る。彼らは俗に言う「ハイ・スクール・バンド」、経験がある人もいるであろう、文化祭に出るために作ったバンド、そんなところからスタートしている。当時はまだヘイストという名前ではなく、メンバーも現在のラインナップとは異なる編成であった。その後、いくつかのメンバーチェンジと、バンド名の改名を経て、「HASTE」として現在のラインナップが揃ったのは1997年ごろのことだ。
現在もそうなのだが、彼らの活動の基本は「ツアー」、ライブ活動である。
周辺地域でのライブ、時にアメリカ国内を遠征しながら、彼らはバンドとしての地力を積み重ねていった。そうして作られた1stアルバム『PURSUIT IN THE LACE OF CONSEQUENCE』(日本盤未発売)2ndアルバム『WHEN REASON SLEEPS』(同)は、基本的にはハードコアとメタルを基盤としているアルバムと言えよう。
ケリー、クリスのヴォーカルや各楽器の鳴り方など、現在の音と比べると≪青い≫といえるところはあるけれど、本人たちも語るとおり、今につながる音、つまりは「HASTE的な音楽」を展開していたと言えよう。この2枚も、いつか日本盤がリリースされる日が来るかもしれない。そして前作から約2年ぶりとなる日本デビュー盤『ザ・マーキュリー・リフト/THE MERCURY LIFT』を2003年、発売。
これまでにStuck Mojo、Boy Sets Fire、Glassjaw、Bloodlet、ShaiHulud、Zaoといったバンドと競演。その他にも数々のフェスティバルに出演。そして現在もAs I Lay Dying、Silverstein、Black Dahlia Murderといったバンドとツアー各地で競演を重ねている。
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