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吉田 正

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PROFILE プロフィール
■本名 吉田 正
■筆名 吉田 正
■生年月日 大正10年1月20日
■出身地 茨城県日立市
■最終学歴 日立工業専修学校機械科卒
■職歴 昭和14年4月 東京都京橋区槙町増成動力工業株式会社に入社
■軍歴 昭和17年1月 水戸歩兵第二連隊に入隊(満州国黒河省漱江)
昭和20年10月 ソ連邦シベリア地区に抑留
昭和23年8月 舞鶴港に復員
■音楽歴 昭和24年4月 日本ビクター株式会社専属作曲家として入社〜平成10年6月
平成10年6月10日 永眠
■団体役員 社団法人 日本作曲家協会名誉会長
社団法人 日本作曲家協会会長(元)
社団法人 日本音楽著作権協会会長(元)
日本音楽作家団体協議会(FCA)会長(元)
■褒賞及び叙勲   昭和44年4月 芸術選奨文部大臣賞
昭和57年11月 芸術選奨文部大臣賞 紫綬褒章
平成4年4月 勲三等旭日中綬章
平成10年7月 国民栄誉賞
平成10年12月 日立市名誉市民として顕彰
■その他の賞 昭和35年12月 日本レコード大賞「誰よりも君を愛す」
昭和37年12月 日本レコード大賞「いつでも夢を」
昭和43年12月 日本レコード大賞特別賞
平成2年12月 日本レコード大賞功労賞
平成5年3月 日本放送協会 放送文化賞
平成9年12月 (社)日本音楽著作権協会功労者賞受賞

「異国の丘」から五十年
    〜作曲生活五十周年時のメッセージ〜


光陰矢の如し、私の作曲生活も、もうすぐ五十年になります。軍隊、戦争、シベリア抑留を経て舞鶴港に帰還したのが、昭和二十三年八月の初め、「やっと生きて日本に帰れた」と言うのが実感でした。当時二十七才。茨城県日立市の実家は艦砲射撃で吹っ飛び、父初め兄夫婦子供一家六人、生き埋めで全滅、市役所に復員届けもそこそこに、姉の嫁ぎ先、逗子の菊地家で半月位は静養したでしょうか…。

先ずは生活のために職探し…。幸いに入隊前の動力会社に復職、約一年間、設計課に在籍しました。後日知ったのですが、この年の八月一日(日)のNHKラジオ放送「素人のど自慢」番組で、シベリアからの復員者、中村耕造君が、よみ人知らず「俘虜の歌える」と題し、唄を歌い鐘を鳴らしました。この曲が「異国の丘」で、私の作曲した原題は「昨日も今日も」でした。この曲が縁で、ビクターレコードの専属作曲者として契約したのが昭和二十四年四月一日。あれから五十年。自分らしい仕事が出来たのか…出来なかったのか…不満足であることは確かです。しかし、プロとして創作する才能があったとは思えない凡人の私が、作曲を生業として今までやってこれたのは、神仏の加護、運、そして多くの皆様の支えがあったからです。

戦場で重傷を負い死にそこなった私が今、こうして生きていることに感謝しています。 生きているってことは素晴らしいことです。

1997年9月
    当年77才   吉田 正


吉田 正ホームページ
http://www10.ocn.ne.jp/~tyoshida/index.htm