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01
旅標 ―Theme of the Okura―(Acoustic Ver.)
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02
サンタルチア
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03
航海日誌
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04
いけばな
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05
Blue Bells ―スコットランドの釣鐘草―
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06
サウダージ ―月光の海―
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07
BOREuRO
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08
はるかな航路
2012年1月に1st、2015年8月に2ndCD を発売し、小さな船から少しづつ大きな船へと姿を変えるように成長してきたオークラウロプロジェクト。
大正末から戦前にかけて、ホテルオークラ創業者の男爵・大倉喜七郎が作り上げた尺八とフルートのハイブリット、夢の新楽器オークラウロ。戦後は一時廃れて、幻の楽器とよばれていました。
現代的に新製作したソプラノ管2本と、戦前の楽器を改修したアルト管、バス管からなるオークラウロと、共演にヴァイオリン、ギター、ピアノを加え、7人のプロジェクト・メンバーが、かつて喜七郎が描いていた夢を未来へと繋いでゆきます。
ホテルオークラのテーマ曲となる「旅標-Theme of the Okura-」から始まり、喜七郎の時代に大きな汽船で航海した長い船旅に込められた外国への憧れ、そして今それを聴く者が感じる古き良き時代への郷愁を、オークラウロのどこか懐かしさを感じさせる温かい音色でお届けします。
オークラウロが独奏、二重奏、三重奏そして四重奏という様々な編成で歌い上げる新たな時代のアンサンブルの世界をどうぞお楽しみください。
オークラウロとは
「オークラウロ」はホテルオークラの創業者として知られる男爵・大倉喜七郎が、自ら愛好した尺八の音色で西洋音楽を演奏するために、昭和初期に考案・制作した金属製の多孔尺八。大倉の名前と、古代ギリシャの縦笛アウロスから名付けられ当時は奏者の養成や楽団による定期演奏会などが盛んに行われたが、戦後の財閥解体により大倉家のバックアップが難しくなると、演奏の機会が激減し、長らく忘れられた楽器となってしまった。
2011、喜七郎の五十回忌を前にオークラウロの再生に向けた活動が始まり、コンサートやCD 発売、楽器の再製作などを通じて、幻の縦笛となっていたオークラウロが、尺八とフルートのハイブリットとして現代に蘇り、聴く者をはるかな旅路へと誘う。