千住 真理子 他
MARIKO SENJU

ベートーヴェン&メンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲 BEETHOVEN & MENDELSSOHN VIOLIN CONCERTOS

2000.12.16
アルバム / VICC-60222
¥3,190(税込)
Victor

デビュー25周年を迎えた千住真理子、9年振りに協奏曲を新録音。

  1. 01

    第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ(ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61) 1st mov. Allegro ma non troppo

  2. 02

    第2楽章 ラルゲット(ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61) 2nd mov. Larghetto

  3. 03

    第3楽章 ロンド:アレグロ(ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61) 3rd mov. Rondo:Allegro

  4. 04

    第1楽章 アレグロ・モルト・アパッショナート(メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64) 1st mov. Allegro molto appassionato

  5. 05

    第2楽章 アンダンテ(メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64) 2nd mov. Andante

  6. 06

    第3楽章 アレグレット・ノン・トロッポ―アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ 3rd mov. Allegretto non troppo - Allegro molto vivace

千住 真理子(ヴァイオリン)
MARIKO SENJU, violin

ポール・フリーマン 指揮
PAUL FREEMAN, conductor

チェコ・ナショナル交響楽団
CZECH NATIONAL SYMPHONY ORCHESTRA

●ポール・フリーマン
アメリカ・ヴァージニア州リッチモンド生まれ。
ベルリン音楽大学で指揮法を学ぶ。1987年にはシカゴ・シンフォニエッタの初代音楽監督に就任。1979年から1989年の間、カナダ・ヴィクトリア交響楽団の音楽監督を務め、その後、ヘルシンキ・フィルハーモニックの首席客演指揮者をはじめ、ダラス響、デトロイト響の副指揮者、ニューヨーク・ロチェスター歌劇場の音楽監督などを歴任。1996年1月にチェコ・ナショナル交響楽団の音楽監督に就任した。これまでに28ヶ国の100を越えるオーケストラを指揮し、200以上の録音を残している。

●チェコ・ナショナル交響楽団
1933年、トランペット奏者、ヤン・ハーズネル氏によってチェコ楽壇の精鋭奏者を結集して創立された。初代音楽監督はチェコでも有名な識者の一人であったズデニェック・コシュラー。
多数の演奏会、録音など精力的な活動を行ったが、1995年7月に死去。後任にポール・フリーマンが就任。すでに同オーケストラとのCD録音は25枚を数えている。英国、アイルランドへのツアーも成功を納め、その結果、ロンドンIMGとアーティスト契約を結ぶなど、今後の活躍が期待されている。


5年ぶりに我が愛するコンチェルトのレコーディングがプラハで行われた。身体の奥底から湧きあがるコンチェルト録音への期待感は、録音が終わるまで続いた。「いよいよ録音だ。私が暖めてきたこの二曲」そう思うと喜びで心が踊った。メンデルスゾーンは私にとって14年前にはじめてレコーディングした思いでぶかい曲である。名曲であるため演奏会で弾くチャンスも非常に多く、その後、何十回何百回とメンデルスゾーンを弾き続けてきて、最近私自身の中にメンデルスゾーンの面影が変化してきたことを自覚してきていた。私の祖母がまだ生きていた頃、中学生頃の私は祖母が大好きでいつもべったりくっついていたものだ。その祖母が、スイスとイタリア国境近くにある湖の話をよくしてくれた。その湖がいかに幻想的でこの世のものと思えないほどの美しく、ふらふらと吸いこまれるままに近づいて死んでしまいたくなるほどだった、という話だった。死にたいほどの美しいってどんなだろう...私は想像する日が多くなった。
その話とメンデルスゾーンがオーバーラップするのに時間はかからなかった。このメンデルスゾーンが死にたくなるほど美しい曲と思い始めた私は、最近、祖母のあの話をよく思い出す。それはただ老舗としての威厳のある曲、ということだけではなく、正気を失うほど甘美で生命力に漲っている。そんな素晴らしい曲だという事を改めて意識した私は、どうしても何としてでももう一度、メンデルスゾーンを録音しなおしたい思いにかられたのだ。
一方、ベートーベンである。
この曲も別の意味で、異常なほど美しい力強さを兼ね備えている極めて魅力的な曲だ。私には夢、いや願いがある。自分がある日老いて(それが何歳の頃かわからないが)、もうこの世を去るというときに、最後にもう一度弾きたい曲が三曲ほどあって、その中の一曲がこのベートーベンなのである。一楽章と三楽章のなかで、ソロヴァイオリンがテーマをオーケストラに譲り伴奏にまわって弾く部分など、何度でも弾きつづけたくなる。
このメンデルスゾーンとベートーベンを弾いているとき、私は音楽の偉大さに敬服するのだ。そこに広がる世界は、決して音だけの世界にとどまらない。力強く繊細で、美しく破壊的で、躍動があり、エネルギーに満ち、宇宙さえかんじさせる両者は、当然、天才がゆえに後世に残した奇跡的な作品なのだと言えるだろう。

千住 真理子

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