ガンマ・レイ
GAMMA RAY
エンパイア・オブ・ジ・アンデッド
EMPIRE OF THE UNDEAD

Tr.11: 日本盤ボーナス・トラック
ジャーマン・メタルのゴッドファーザーともいうべき最重要パーソン、カイ・ハンセン(vo,g)率いるパワー・メタル・バンドGAMMA RAYが、通算11作目のオリジナル・フルレングス・アルバム「EMPIRE OF THE UNDEAD」をリリースする。2010年の10thアルバム「TO THE METAL」以来、約4年振り。
■待ちに待ったニュー・アルバム
本来この「EMPIRE OF THE UNDEAD」は、2013年2月より開始したHELLOWEENとのカップリング・ツアー『Hellish Rock Part Ⅱ』のタイミングに合わせて発表されるはずであったが、制作の遅れにより2014年まで延期となっていたため、まさに待ちに待ったフルレングス・アルバムと言える。HELLOWEENとのツアーには、本作にも収録の2曲の新曲“Master Of Confusion”と“Empire Of The Undead”を収録したEP「MASTER OF CONFUSION」を、代わりにファンに提供した。(なお、この2曲はアルバム・ヴァージョンは、EPとはミックスが異なる。)
■ニュー・ラインナップとして初のフル・アルバム
2012年にダニエル・ツィマーマン(ds)が脱退し、後任としてULI JON ROTHやMETALIUMでも活躍したマイケル・エーレ(ds)が加入。マイケルを含む新ラインナップによるアルバムとしては、本作が初となる。『Hellish Rock Part Ⅱ』でも正式メンバーとして日本にやってきたマイケルは、コンポーザーとしての才能も本作で発揮。3曲目の“Pale Rider”は彼のペン。
■ヘヴィ・メタルを追求したアルバム
カイ・ハンセンがGAMMA RAY以外に所属するバンドUNISONICはパワー・メタルというよりはハード・ロックにも通じるサウンドであるため、そのUNISONICとの差別化もあり、GAMMA RAYの新作は徹頭徹尾「ヘヴィ・メタル」であることを意識して制作された。
■火事の悲劇を乗り越えて
2013年11月18日に、ドイツはハンブルクにあるカイ・ハンセンが共同で所有するレコーディング・スタジオ『Hammer Studios』が火事のため全焼するというハプニングに見舞われた。『Hellish Rock Part Ⅱ』で南米を訪れていたメンバーは全員無事だったことは不幸中の幸いだが、そこにあった機材のほとんどが焼失するという甚大な被害に。制作途中の本作のマスター音源も奇跡的に無事で済み、残りのヴォーカルやギターのパートなどは、別のスタジオを借りてレコーディングを続けた。