タラス
Talas
1985
1985

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01
インナー・マウンティング・フレイム Inner Mounting Flame
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02
アイル・テイク・ザ・ナイト I'll Take The Night
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03
クリスタル・クリア Crystal Clear
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04
ドント・トライ・トゥ・ストップ・ミー・トゥナイト Don't Try To Stop Me Tonight
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05
ドゥ・ユー・フィール・エニィ・ベター Do You Feel Any Better
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06
オン・ザ・テイク On The Take
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07
カム・ホエン・ユー・コール Come When You Call
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08
ザ・パワー・トゥ・ブレイク・アウェイ The Power To Break Away
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09
ブラック&ブルー Black & Blue
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10
クロース・トゥ・ザ・キラー Close To The Killer
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11
7IHd h 7IHd h
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12
悲しき願い Don't Let Me Be Misunderstood
Tr.12: 日本盤ボーナス・トラック
世界的ロック・ベーシストのビリー・シーンが、VAN HALENのデイヴィッド・リー・ロスのバンドやMR.BIGなどに加入する前に在籍していたアメリカのハード・ロック・バンドのTALASが、1982年発表の2ndアルバム『SINK YOUR TEETH INTO THAT』以来となる、際立ったメロディを纏ったハード・ロッキンな40年振りのスタジオ・アルバム『1985』をリリースする。
今作に収録されるほとんどの曲が、アルバム・タイトルのとおり1985年頃に作曲されたもの。あえてトラックに手を加えたり現代風にアレンジしたりはせず、それらが作曲された当時のまま今回レコーディングをした。ビリーはこう語る。
「俺たちは、1985年当時の自らの音楽人生を写したスナップショットを作りたかったんだ。気持ちは当時のまま、ほぼ同じラインナップで、80年代を2022年に持ち込んでね。80年代は音楽とロックバンドにとって素晴らしい時代だったから、俺たち皆そこに立ち返ることに興奮したよ。このアルバムは生々しく、リアルかつ正直で、元気を与えるものだと思うね」
ビリーの言う「ほぼ同じラインナップ」とは、ビリー他、1984年発表のライヴ・アルバム『LIVE SPEED ON ICE』からバンドに加入したシンガーのフィル・ナロとドラマーのマーク・ミラーという、86年の解散時の第2期メンバー3人を指す。ギタリストは2010年代に新たに加入したキーレ・ナイドフスキ。しかし、今作でも艶のあるヴォーカルを聴かせているフィル・ナロが、残念ながら2021年に癌のため他界。結果的にはこの『1985』が彼の遺作となってしまった。アルバム本編のラストを飾るインストゥルメンタル・ナンバー「7IHd h」は、そのタイトルを逆さまにすると「4 PHIL」(フォー・フィル)になり、亡くなったフィルに捧げられる。
また、今作のバッキング・ヴォーカルにはフィルの息子のジェイムズが参加。『LIVE SPEED ON ICE』にギタリストとして参加したミッチ・ペリーも2曲でゲスト参加している。
アルバムは、マーク・ミラーの家のリビングで、モバイルレコーディング機器を使い録音され、スティクスやフォリナーとも仕事をしてきたカナダ人のラス・マッケイがミキシングとマスタリングを担当した。
なお日本盤には、1964年に作られ、歌手兼ピアニストのニーナ・シモンが同年初めてレコーディングして以降、THE ANIMALSなど多くのミュージシャンによりプレイされてきた名曲「Don’t Let Me Be Misunderstood(悲しき願い)」のカヴァーをボーナス・トラックとして収録。今回TALASがカヴァーしたのは、ゲイリー・ムーアが『ダーティ・フィンガーズ』(1983年発表)に収録したそのヴァージョンだ。