PROFILE プロフィール

<L. to R.>
マーク・ミラー / Mark Miller (ds)
ビリー・シーン / Billy Sheehan (b & vo)
キア・ナジョフスキ / Kire Najdovski (g)
フィル・ナロ / Phil Naro (vo)

OPUS 1に在籍していたビリー・シーン(b & vo)がTHE TWEEDに加入したのち、同バンドバンドメイトのデイヴ・コンスタンティーノ(g & vo)とポール・ヴァルガ(ds & vo)と共に1973年にアメリカはニューヨーク州バッファローにて結成されたTALAS。結成当初はカヴァー・バンドとして地元のバーを中心に活動するだけだったが、1979年に、1stアルバム『TALAS』を発表。収録曲の「See Saw」は地元でヒットとした。この頃ビリーは、後の人気曲「Shy Boy」や「Addicted to that Rush」をすでに作曲していたという。

 1980年、VAN HALENの全米ツアーにオープニング・アクトとして起用される。それをきっかけに、とりわけビリーの超絶ベースには、アメリカのロック・ファンから注目のまなざしが向けられることとなる。1982年、バンドはRelativity Recordsと契約して、2ndスタジオ・アルバム『SINK YOUR TEETH INTO THAT』をリリースする。このアルバムには、デビュー・アルバムのときにすでに出来ていた「Shy Boy」が収録された。

1984年には、初のライヴ・アルバム『LIVE HIGH SPEED ON ICE』をリリース。新曲が5曲プレイされたこの作品からラインナップが一新され、ビリー他、フィル・ナロ(Vo)、ミッチ・ペリー(g)、マーク・ミラー(ds)という4人編成となる。デイヴ・コンスタンティーノとポール・ヴァルガは脱退し、オリジナル・メンバーはビリーのみに。

その後ミッチ・ペリーがバンドを脱退。後任としてジョニー・エンジェルが加入。新生TALASは、Gold Mountain/A&Mから次なるアルバムをリリースする予定であったが、86年にビリーがVAN HALENのデイヴィッド・リー・ロスのソロ・バンドに参加するためにTALASを脱退。デモまで完成していたそのアルバムであったが、リリースされることはなかった。

TALASを離れたビリーはデイヴィッド・リー・ロスのバンドで、86年の『EAT ‘EM AND SMILE』とそのツアー、88年の『SKYSCRAPER』の2枚のアルバムでプレイした。ビリーはその後、88年にエリック・マーティン(vo)、ポール・ギルバート(g)、パット・トーピー(ds)とともにMR.BIGを結成。91年には全米ナンバー1ヒット曲の「To Be With You」を世に送り出し、とりわけ日本での人気を盤石のものとしていった。MR.BIGと並行して、ビリーはNIACINを結成。アルバム『NIACIN』を96年にリリース。

そんな中、1997年にTALASは、デイヴ・コンスタンティーノ、ビリー・シーン、ポール・ヴァルガというオリジナルのラインアップで再結成。地元バッファローでのライヴをレコーディングしたアルバム『IF WE ONLY KNEW THEN WHAT WE KNOW NOW...』を98年に発表したのである。ただこれも一夜限りということで、TALASはまたしても深い眠りに入るのである。

MR.BIGが2001年のアルバム『ACTUAL SIZE』を最後に、2002年に解散。ビリーは、その直前より着手していた自身のソロ・アルバム『CONPRESSION』を2001年にリリース。2010年にMR.BIGがアルバム『WHAT IF...』を携えて再結成を果たしたのちは、元MR.BIGのリッチー・コッツェン(vo & g)、元DREAM THEATERのマイク・ポートノイ(ds)とのTHE WINERY DOGSを2013年に、マイク・ポートノイ、同じく元DREAM THEATERのデレク・シェリニアン(key)、元GUNS N’ ROSESのロン・サール(g)、元YNGWIE MALMSTEEN’S RISING FORCEのジェフ・スコット・ソート(vo)とのSONS OF APOLLOを2017年にと、次々にバンドやプロジェクトを立ち上げ、ワーカホリックぶりを遺憾なく発揮していく。

2017年7月には、ニューヨークにてTALASが再結成ライヴを行なう。ラインナップは、第2期のビリー、フィル、マークに加え、新ギタリストにキア・ナジョフスキを迎えた4人。この新生TALASで40年振りのスタジオ・アルバムの制作に取り掛かるも、2013年に首の悪性腫瘍の摘出手術を受けたフィルであったが、2020年に舌癌を発症。新作のヴォーカル・トラックをすべて録り終えたが、残念ながら2021年5月3日に帰らぬ人となってしまった。結果的にフィルの遺作となってしまったアルバム『1985』は、2022年9月に届けられる。

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