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2022.09.03

The Ravens『ANTHEMICS』Track By Track_2

The Ravens『ANTHEMICS』Track By Track_2

M2 Anthemic

アルバムタイトルの由来にもなったこの曲は、その名の通り、困難な日々の中でも愛を望み、その心と体の全部を揺らして今を懸命に生きることを讃える讃美歌のような楽曲。グランジやポストロックを昇華したスケール感とダイナミズム溢れる展開の中で、美しいギターのフレーズと開放的なメロディが鮮やかに飛翔する。今を乗り越える強さと生を讃えるあたたかさ、その双方が宿る

Kj「このアルバムで一番最初に作った曲であり、初めてみんなでリモートで作った曲。<奈落に喝采を>という言葉はそのまんま当時の俺らの心情を表してるんだけど、この曲は自分なりのゴスペル、讃美歌だね。讃えることによって今というものも変わるのになっていうのはすごく思うし、自分もそうしたいという想いで作った。最初に作った時はもっとグランジ的だったんだけど、PABLOのギターの旋律が入ったことで印象が変わったなと思う」

PABLO「そこは単純にサウンドのことを考えた時に、ある種のポストロックっていうジャンルのアプローチとしてああいうギターを入れたっていう感じだったと思います」

Kj「そうだね。だからむちゃくちゃ歪むトータス(シカゴ音響派とも呼ばれる、ポストロックの先駆者)みたいなイメージかもしれない。ドラムにしてもコードにしても一筋縄ではいかない感じ」



有泉智子(MUSICA編集長)


The Ravens『ANTHEMICS』

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