PROFILE プロフィール
(L. to R.)
マルセロ・バルボーザ / Marcelo Barbosa (g)
フェリッペ・アンドレオーリ / Felipe Andreoli (b)
ファビオ・リオーネ / Fabio Leone (vo)
ブルーノ・ヴァウヴェルデ / Bruno Valverde (ds)
ラファエル・ビッテンコート / Rafael Bittencourt (g, vo)
ANGRAは元VIPERのアンドレ・マトス<vo>を中心に、ブラジルのローカル・バンドSPITFIREのラファエル・ビッテンコート<g>とマルコ・アントゥネス<ds>、ジャズ・バンドでプレイしていたキコ・ルーレイロ<g>、サンパウロを拠点に活動していたバンド、FIREBOXのルイス・マリウッティ<b>の5人で91年に結成。ANGRAとはブラジルの神話で“火の女神”を意味するという。
翌92年にデモを制作し、93年7月からアルバムのレコーディングに入り、93年11月に「ANGELS CRY」でデビュー。VIPERの「THEATRE OF FATE」が日本において大ヒットを記録していたことによるアンドレ・マトスの知名度の高さ、キコ・ルーレイロの華麗なギター・テクニック、そしてヘヴィ・メタルとクラシックを融合させた独自の音楽性でアルバムは10万枚を超えるセールスを記録、一躍人気バンドに。新ドラマー、リカルド・コンフェッソーリを迎えた編成でセカンド・アルバム「HOLY LAND」を96年3月にリリース。このアルバムではクラシックの要素に加え、ラテン音楽のエッセンスをも取り入れて、独自のアイデンティティを確立させ、日本、ヨーロッパ、南米で独自の地位を築いた。翌97年1月には初来日公演を成功させる。
98年8月にクリス・タンガリーディスをプロデューサーに迎えた通算3作目「FIREWORKS」を発表。12月には再来日公演を行ったものの、00年8月にバンドの創設者でメイン・ソングライターのアンドレ・マトス<vo>がリズム隊のルイス・マリウッティ<b>、リカルド・コンフェッソーリ<ds>と共に脱退し、新バンドSHAMANを結成する。残されたキコとラファエルは新メンバーとしてエドゥ・ファラスキ<vo>、フェリッペ・アンドレオーリ<b>、そしてアキレス・プリースター<ds>を加入させ、01年6月からデニス・ワード(PINK CREAM 69)のプロデュースの元、通算4作目となる「REBIRTH」を完成させ、10月にアルバムをリリース。3月からはヨーロッパをツアーし、6月下旬にはSINERGYとのカップリングで3度目の来日公演を大成功に収めた。その後01年12月のサンパウロでのライヴをライヴ・アルバム&ライヴDVD「REBIRTH WORLD TOUR – LIVE IN SAO PAULO」としてリリースし、再始動ANGRA第一章は大成功を収めることとなった。
バンドは03年より新作の準備に取りかかり、前作同様デニス・ワードをプロデューサーに迎えた5thアルバム「TEMPLE OF SHADOWS」を04年にリリース。十字軍騎士のストーリーと現代をクロスオーヴァーさせたコンセプトとその音楽的レベルの高さが大絶賛を受け、翌年にNIGHTWISHをスペシャル・ゲストに迎えたジャパン・ツアーも大成功を収める事となった。そして結成15周年の2006年に6thアルバム「AURORA CONSURGENS」を完成させ、その年の『LOUD PARK』に出演し、2007年にはBLIND GUARDIANとのカップリング・ツアーで日本をまわった。そして2008年、アキレスが脱退。それを受けて、2009年にリカルド・コンフェッソーリがバンドに復帰を果たし、シェイクスピアの「テンペスト」をベースにした通算7作目となるオリジナル・アルバム「AQUA」を2010年に発表し、同年の『LOUD PARK』のステージに立った。
ところが、2012年5月、エドゥがバンドからの脱退と、ALMAHでの活動やプロデューサーに専念することを表明。(同時にフェリッペのALMAHからの脱退もアナウンスされた) キコは、自身のソロ・プロジェクトで同年7月に初来日。そして、9月(海外は10月)に、ANGRA初のベスト・アルバム「BEST REACHED HORIZONS」を発表した。
バンドは、2013年1月の『70000 TONS OF METAL』に参加するため、RHAPSODY OF FIREのファビオ・リオーネ(vo)をゲストに迎える。その後、デビュー20周年を祝うツアーを実施し、8月25日のサンパウロ公演をシューティング。「ANGELS CRY 20th ANNIVERSARY TOUR」というタイトルで、11月にリリース予定。その前の10月には、『LOUD PARK 2013』に出演するため来日。
2014年5月に、リカルドの再脱退を発表。その後任に、90年生まれのブルーノ・ヴァウヴェルデを迎える。そしてバンドは、引き続きファビオをフロントマンとして、通算8作目のスタジオ・アルバム「SECRET GARDEN」をリリース。来日公演も行なった。
2015年、キコがMEGADETHに加入。ANGRAとの二足の草鞋となる。キコが参加できない際、ライヴには、エドゥ・ファラスキ擁するALMAHのギタリスト、マルセロ・バルボーザがヘルプ。そして2016年より、新作発売へ向けて曲作りを開始。そして、マルセロ・バルボーザを含むラインナップで、通算9作目「ØMNI」を完成させ、そのワールド・ツアーを実施。7月21日のサンパウロ公演は収録され、2021年に「ØMNI LIVE」として世に放たれる。同年、『REBIRTH』の20周年記念ツアーをブラジル国内で実施し、2023年、10thアルバム『CYCLES OF PAIN』をドロップする。