PROFILE プロフィール

1994年、単身メンフィスに赴き、アル・グリーンを70年代の大スターへと仕立てた傑物、ウイリー・ミッチェルの元を訪れ、プロデュースを願い出て、それを実現させてしまった奇跡のシンガー。ミッチェルお墨付きの3曲のデモ・テープを日本に持ち帰ってビクターとのディールが実る。その後、再びメンフィスは「ローヤル・レコーディング・スタジオ」に赴き、ミッチェルのフル・プロデュース/全曲メンフィス録音による1枚のアルバムが完成する。それが1995年6月21日にリリースされた「SOUL JOINT」である。そのデビュー・ショーケースの模様はCNNで全米で放映もされ、この時、ORITOはメンフィスの名誉市民の栄にも浴している。
このアルバムは日本に続いて、アメリカ、イギリスでも矢継ぎ早に発売され、その報はテレビ朝日の「ニュース・ステーション」の特集枠でも伝えられ、「大型国際派シンガーのデビュー」と大々的に放映されている。

1997年には全編日本語詞、小林信吾氏のトータル・プロデュースによる2ndアルバム「SOUL FOOD」を発表、国内での活動を軌道に乗せる。これを機に、日本に土着した新たなソウル・サウンドというものを独自に追求し始めたORITOは某雑誌の対談でK DUB SHINE氏と邂逅、そこでラップとソウルというブラック・ミュージックに浸かったそれぞれのパフォーマーがどう日本語に取り組んでいくべきかという点で意気投合し、1997年にK DUB SHINE氏が発表したソロ・アルバム「現在時刻」に収録された「独り言」での共演で一つの解を導き出す。ここで彼と共有されたアーティスト・マインドはその後のORITOの歩みに決定的なヒントをもたらしている。

3rdアルバムの制作もこれとほぼ同時期にスタートを切り、T.KURA氏、ゴンザレス鈴木氏といったプロデューサーとの顔合わせを通じて、日本人ソウル/R&B シンガーとしての前例のない地平を切り開いていく。その中から、98年の10月にはゴンザレス鈴木&ハウス・ファンデーションのプロデュースによるボズ・スキャッグスのカヴァ「Low Down」のディープ・ハウス・リメイクをリリース。これはクラブで即刻人気の盤となり、限定でプレスされた12インチ・シングルは発売後約1週間で品切れとなる。その人気のほどを裏付けるように、「Low Down」 はN.Y.のハウスDJ、トニー・ハンフリーズのプレイ・リストにもピック・アップされるという栄誉も掴む。加え、アルバムの目玉となるDJ HASEBEとのプロジェクトも発進、そうして生まれたのが「Dj. Feelgood」である。ハードエッジなビートに日本語とは思えないライミングとフローが光る「Dj. Feelgood」は、更にK DUB SHINEのゲスト・ラップが加わったヴァージョンも誕生し、お寺を舞台にしたビデオも話題を集めて、その名を一挙に広めていく。

2002年に、殆ど”発明”レベルとでも言いたくなるような、これまで見聞きしてこなかった日本語リリックが乗るシングル「Finga Play」(アルバム未収録曲)をリリース後、ビクターを離れ、長期の休養を挟むことになるが、この間、精力的に若手バンド達とのセッションやゴスペルへの参加、HIP HOPアーティストなどとのコラボを行い、都心から離れ、郊外に移り住んだ本人の環境の変化と共に独自の日本語ソウルへの追求を更に深めていく。そして、ギタリストの星川薫との出会いにより、”感謝の歌””メイフィールド”などの名曲を、そしてフリーファンクとの共作で”Our Beat”、更にはあの”Bach Logic”との共作による”大丈夫、大丈夫”など、日本ソウルシーンに語り継がれるであろう至高の名曲のレコーディングを精力的に行う。そんな中、2008年2月23日、ツアー先の大阪のホテルにて急逝。同年夏のリリースを目指し、アルバム完成を待つ矢先の出来事であった。

 逝去後、既に録音していた5曲に加え、前年度の”感謝の歌”配信リリースの際に訪れた地元名古屋での伝説のライブ音源を含めたアルバム『団子と珈琲』を同年夏リリース。同時にビクターからもベスト盤が発売。これを機にORITOと所縁の深いアーティストが一堂に会したトリビュートライブが東京、大阪で開催され、この追悼ライブは後に「ORITOSOUL REVIEW」という名の下に定期的に開催され、今年も6月9日に東京、6月23日に神戸で行われたばかり。

また、2023年6月4日にオンエアされた「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日)の「あの歌唱のウラで「実はこんな事やってます」ではレジェンド・シンガーとして紹介されていたことも記憶に新しい。

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