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マテリアルクラブ

「テキスト版 放課後マテリアルクラブ」第2回

三宅:こんばんは!

小出:こんばんは!お願いします。

三宅:お願いします。

小出:『放課後マテリアルクラブ第2回』!今回もまずは小出と三宅で始まりました。よろしくお願いします。

三宅:小出君です。三宅です。よろしくお願いします。1か月ぶりなのかな?ちょうど1か月ですかね?

小出:たぶん、そうですね。

三宅:ぐらいかな。早いですね。

小出:1か月ぶりか。

三宅:この1ヶ月どうでした?Base Ball Bearもおととい大阪でライブやったりとか。

小出:ツアー始まりましたね。

三宅:忙しい!

小出:忙しい自慢しても。

三宅:寝てない自慢、忙しい自慢ほど鬱陶しいものないですからね。

小出:はい。でも、実際そうですよ(笑)。マテリアルクラブのリリースも近づいておりますので、結構ピリピリした時間を過ごしてるんじゃないんですかね。

三宅:モードはどんな感じなんですか。ベボベのライブをやりつつ、リリースを控えてるっていうのは。

小出:だいぶ変な感じですよ。

三宅:今までにない感じ?

小出:ないですね。他のメンバー2人はわかんないだろうし、この気持ち。

三宅:まさに。そうだよね。

小出:自分しか感じてない。そわそわした感じ。さぁ、『放課後マテリアルクラブ』は、マテリアルクラブについて皆さんに色々詳しく知っていただくためのプログラムでございますけれども。第1回は、マテリアルクラブとは一体何なのか。あの段階では基本的なプロジェクトの概要だったりとかをほとんど布に被せたまんまだったので、今回はそれをちょっと半ズラシくらいは。

三宅:そうですね。半ズラシっていうか、今日でほとんどわかるんじゃないですか。

小出:今日、ほぼわかると。

三宅:ということで。

小出:あと前回の模様は、公式ホームページで文字起こしが。何万字くらい?35万字くらい?

三宅:まあ、大体地球の人口くらい。

小出:72億文字くらいあるのね。なんで文字数を人に置き換えるの!

三宅:あはは。

小出:比喩がズレてるから!

三宅:余計わけわかんないよね。でも、読んでください。マテリアルクラブの立ち上がりとかがよくわかると思うので。今日初めて見た方も、これが終わった後ホームページ行っていただいて読んでいただければ、またすごくわかりやすいと思うので。よろしくお願いします。今日はゲスト呼んでますから!しかも、ボムって感じの。

小出:ですね。B・O・M・Bで。グラビア雑誌の。

三宅:ありましたね。中学生のときよく買ってましたよ。

小出:小さいサイズのね。

三宅:あんまり引っ張ってもしょうがないのでお呼びしたいと思います。女優の岸井ゆきのさんと、刺繍作家の小菅くみさんです。大きな拍手でお迎えください!

(拍手)

岸井&小菅:よろしくお願いします。

小出:改めて、岸井ゆきのさんと小菅くみさんです。

岸井:岸井です。

小菅:小菅です。

三宅:みんな面識はあるのでわりとお互いのことは知っていて。でも、見てる方はね……岸井さんはさすがに最近、売れたな~って。

小出:売れたね~って言ってますもんね。会うたび言ってますもんね。「売れたね~!」って。

三宅:ずっと大阪行ってるな~みたいな。

小出:最新の例のドラマ。

岸井:『まんぷく』ですか。朝ドラの。

小出:『まんぷく』に関しては俺ら「売れたね~!」って言ってますから。そんなお忙しい中、ありがとうございます。あと、くみさんもね……(笑)。(宇宙飛行士のようなオールインワンを着ている小菅に対して)今日はどこの宇宙センターから来たんですか。

小菅:何もおかしいことはないと思うんですけど。

小出:おかしいことしかないですよね。

小菅:三宅さんの髪型のほうが……。

小出:そうですね。サッカーボールみたいな髪型をしてる方のほうが。

三宅:どっこいどっこいじゃない?

小出:あはは。

三宅:どすこいどすこいというか。

小出:そうですね。

三宅:タクシー乗車拒否されたそうですから。ここに来るまで。

小菅:3台。

三宅:バブル期以来のタクシーの捕まらなさっていう(笑)。

小出:あはは。お札ひけらかしてもダメなんじゃないかっていう。

小菅:イヤですよね、こんなの乗せるの。危なそうだし。

小出:後ろのシートで何するかわからないからね。

三宅:刺繍しますからね!

小菅:いいじゃない!

三宅:どこでも縫っちゃう。さっきも縫ってましたけど。刺繍作家で、ご存知の方も多いと思いますけど、マテリアルクラブの小出さんのアーティスト写真。アーティスト刺繍か。

小出:“アー刺”。

三宅:“アー刺”いいね。

小出:“アー繍”、か。

三宅:小出さんの“アー繍”を、縫った方です。

小出:配信の『00文法』のジャケも文字を縫ってる。僕の手書きの文字を。

三宅:あの文字も、実はいろんな秘密が隠されてたりするんですけど、それはまた言うときが来たときに、小出さんが取材とかで言えばいいかなと思ってますけど。

小出:このおふたりをお迎えしてお送りする今回のメインメニューは、なんといってもついに11月7日発売のマテリアルクラブのファーストアルバム『マテリアルクラブ』の全容について。収録曲及びすべてのゲストを発表します。そうそう。本日発売のMUSICAの2018年11月号で、鹿野さんが一足先に素晴らしいレビューを書いてくださってますので。

三宅:ありがとうございます!

小出:もう全容について書いてあるということで。これを読んだという方は知ってるとは思うんですけど、改めて。

三宅:発売日に雑誌買って読む人って、相当熱心な方だと思うので知らない人も多いと思うんですけど。発表しましょうか。

小出:ね!

三宅:まず、小出さん。アルバムタイトルは?

小出:はい。今しれっと言っちゃいましたけど、『マテリアルクラブ』です。セルフタイトル。

(拍手)

小菅:ヨッ!

小出:ヨッ!じゃないよ(笑)。

三宅:これは色々考えてたけど、セルフがいいってなったんですよね。

小出:そうですね。ほら、前回も話しましたけど、楽曲は基本的に制作ナンバーでずっと呼んでたから。曲のタイトルだったりとか、アルバムのタイトルについて考えたのも相当後半だったじゃないですか。

三宅:うん。

小出:曲もだいぶ出揃ったっていうタイミングで考えたんですけど、考えれば考えるほど、(タイトルは)『マテリアルクラブ』だなって思ったし。この後見ていただきますけど、アルバムのジャケットも小菅くみさんが手掛けてます。

三宅:これがね~!すごいですよね。正気の沙汰でないと。岸井さんどう思いました?

岸井:私も正気の沙汰じゃないって思いました。

三宅:いい意味でね。

岸井:すごいですよね。

小菅:後で話すんでしょうね、その辺の話はね(笑)。

小出:その辺の話は追ってね。『マテリアルクラブ』ってタイトルにしようって思ったのは、くみさんのジャケットの刺繍が素晴らしかったっていうのもあるんですよ!

小菅:わ~お!そんな~

小出:あの刺繍に余計な文字要素を挟みこみたくなかったんですよね。だから『マテリアルクラブ』ってした方があの刺繍が際立つだろうと。

三宅:本当に。

小菅:ベタ褒めか~!

三宅:あれを貶すほうがムズいっていうかね。

小出:ね!

小菅:ありがたいです。

小出:では、何から発表しますか?

三宅:曲順を1曲ずつ言って、そこに誰が参加してるかを言っていけばいいんじゃないですか。

小出:言っていきましょう!

三宅:じゃあ、小出さんから1曲ずつ言っていきましょう。まず、だー!

小出:まず、だー(笑)。いきなり口が脱力しちゃった。まず、だー!って(笑)。

三宅:あはは。全何曲入りですかね?

小出:全10曲入りでございます!通常盤も勿論あるんですけど、初回プレス盤のみ紙ジャケット仕様、と。

三宅:紙ジャケで手に取ってほしいな~!

小出:ぜひね!紙ジャケの接近感。刺繍に対しての。

三宅:そうね。

小出:まず1曲目!タイトルは、『Nicogoly(ニコゴリー)』。こちらはボーカルが福岡晃子さん、そして私。そこにプラス鍵盤で、成田ハネダさん fromパスピエ。

三宅:出た!

小出:パスピエの成田ハネダさんが参加してございます!!

三宅:ございますー!音源上は初共演ですね。

小出:ですね!彼とも付き合いは長いですけど。

三宅:そうですね。下北沢GARAGEではカラオケマシーンと取り扱われている。天才カラオケマシーン。

小出:失礼なんですけどね(笑)。僕らは敬意を評して、リスペクトを込めて、天才カラオケマシーンと呼んでます。歌詞は僕、曲も基本は僕か。トラックは俺とあっこで作ってて、そこにナリハネに乗っかってもらってます。

三宅:ヤバい!

小出:僕、ギター弾いてます。あっこがベースを弾いてます。ピアノがナリハネ、という1曲目。続いて2曲目は『00文法』です。

三宅:これはすでにお聴きになっていただいてる。

小出:ただ、アルバム収録に際して、先行配信版からアップデートしています。なので、『00文法(ver.2.0)』っていうクレジットになってます。

三宅:安心しないでください。

小出:安心しないでください。履いてないんで!

三宅:アレじゃないんで!安心しないでください!

小出:ミックスが違うのもそうなんですけど、実は一部音源も差し替えてます。アップデートした『00文法』を改めて聴いてもらいたいなと思います。クレジットも言っておくと、歌詞は僕。曲は僕とあっこ。アレンジはマテリアルクラブ2人で。ボーカル・ギター・プログラミングが私。ボーカル・ベース・プログラミングが福岡晃子。『00文法』ね、福岡さんのベースが、頭がおかしい。

三宅:確かに。

小出:よくそんなベースライン思いつきますねっていうベースラインなんで、改めて聴いてください!そして、3曲目。これがまた……あれですね。

三宅:これが、問題作ですね。

小出:問題作ですよね。タイトル『閉めた男』。

三宅:はあ?っていう(笑)。

小出:あはは。こちらは、トラックがあっこ先行で作ってて、そこに僕が乗っかっていったっていう。クレジット上は、ミュージック・福岡晃子&小出祐介。アレンジはマテリアルクラブと。コーラスをあっこがやってて、ギターとベースは俺で。ベース、俺弾いてます。この曲のゲスト!ボイスに吉田靖直 from トリプルファイヤー!

三宅:ついに、こいちゃんと吉田氏が邂逅を果たしたと。

小出:はい。吉田くんと。曲の内容については、あとで軽く触れられたら。続いて4曲目『Amber Lies』。意味としては「琥珀色の噓」って感じですかね。こちら、歌詞・曲は僕、アレンジはマテリアルクラブ。ギターが俺で、あっこがベース。この曲は全編英詞です。僕もあっこも全編英詞はやったことないんですよ。僕も英語の歌は初めてでして。なぜなら英語を知らないから。

三宅:母国語ではないから。

小出:はい。そこに英語の監修でReiちゃんに参加していただいてます。僕が書いた日本語の歌詞を、Reiちゃんが英訳してくれて。ボーカルのディレクション、英語の発音のディレクションもやっていただいてます。

三宅:Reiちゃんは、ガチネイティブですから。

小出:そうです、ガチティブなんで。

三宅:ガチティブ。

小出:このボーカルも僕とあっこの2人で歌っております。続いて……来た……。

三宅:問題作ですね。全部、問題作なんですけど(笑)。

小出:タイトル『告白の夜』。これは前回の『放課後マテリアルクラブ』を見ていただいた方は印象に残ってるくだりだと思うんですけど、僕がずっと同じ曲を作り続けてて、そしたらスタッフ全員がそれに飽き始めたんですね。僕からしたら初めての打ち込みだから、頑張ってやり方を覚えながら、一生懸命1曲のアレンジを詰めてたんですけど。そしたら、飽きたうちのチーフマネージャーが3、4回くらい聴かせたときに「またこの曲?」って言ったっていう。

三宅:もういいじゃん。その話(笑)。

小菅:ちゅらかったんだよね。

小出:ちゅらかった。

三宅:この話すると、スタッフみんな下向くんで。

小出:全員苦笑。

三宅:メール打ってるふりするから。

小出:繋がってもいないインターネットの向こうにいる人に(笑)。で、それが暗い思い出すぎて、マテリアルクラブの制作が始まってもその曲をずっと置きっぱなしだったんだけど、あるタイミングで復活させたい!と思った。っていうのも、この曲を歌ってもらいたい人に出会ったからなんですけど。こちらの曲、なんと……BRAHMANからTOSHI-LOWさんに歌ってもらってます!

三宅:もうパラレルワールド感ありますよね!こいちゃんとTOSHI-LOWさんが交わるっていうね。

小出:そうなんですよ。いやー、でもね、めちゃめちゃ楽しかったですよ。レコーディングが。おそらくTOSHI-LOWさんが、これまで歌ったことがなかっただろうタイプの曲になってます。

三宅:コメントに「鬼」っていっぱい来てる。TOSHI-LOWさん通称「鬼」って呼ばれてますもんね。

小出:そう言われてるらしいなーぐらいだったんですよ、僕は。全然偏見なく、めっちゃいい人って感じで。人柄が好きになったからお願いしたんです。

三宅:今年の5月にあったRHYMESTER主催の『人間交差点』っていうフェスのときに、PUNPEE君とこいちゃんとTOSHI-LOWさんとディジュリドゥ奏者のGOMAさん(GOMA&The Jungle Rhythm Section)とMCみたいなことをしたんですよね。

小出:最後のRHYMESTERの呼び込みをやったんです。そこで初めて話したんですけど、その時にTOSHI-LOWさんがめっちゃかわいくて。すげー大好きっ!って思って。何かいっしょに仕事したいなって思って、TOSHI-LOWさんにこの曲合うんじゃないかと、オファーさせていただきました。そしたら、まあ、もう、二つ返事で快諾いただいて。

三宅:そうですね。そんな経ってないですもんね。

小出:全然。あれ5月ですからね。レコーディングは8月とか。クレジットも紹介すると、詞曲が僕、アレンジはマテリアルクラブ。で、鍵盤がナリハネです。

三宅:また来たの!?

小出:ナリハネはこの曲も参加してくれてます。

三宅:めっちゃいいフレーズ弾いてますね。

小出:でしょ?

三宅:すごい……。叙情と色気みたいなものも含め。

小出:あと、ちょっと洒落っ気もあるし。

三宅:楽しみにしててください!

小出:全然、くみさんとゆきのさんと話してなかったから……。ここまでの曲でちょっと一言、言ってやりたいこととかってありますか。

三宅:クレームとかあれば。

小菅:3曲目の『閉めた男』で、めちゃくちゃでビックリする。

岸井:うん!ビックリします!

小出:ビックリした?

小菅:こんな作りの曲ってないなーって。

小出:あぁー。ビックリした?

岸井:ビックリした……。

小菅:こういうことあるんだ!って。嘘でしょ?って思って、電話しようかなって思った。

三宅:あはは。

小出:「ビックリするから入れないで!」って?

小菅:嘘だよねって聞こうかなって思うくらいビックリしました。でも、全体的なアルバムの流れからして、この曲だけとてもビックリするんですけど、何回も聴いてるうちにちょっと3曲目が楽しみになるみたいな。

岸井:わかる!

小出:100点のコメントありがとうございます。

三宅:「ゆきのさん、かわいい」ってコメントが、ものすごい数で来てます。

小出:それは知ってるから、もう省略していいかな(笑)。

三宅:そうだよね。一応、本人には言っておこうかと思って。

岸井:あとでじっくり見ます!

小出:確かに『閉めた男』は、まずポイントですね。

三宅:ずっとビックリするとは思いますけどね。

小出:ですね。次、6曲目。タイトル『Kawaii』。

三宅:はあ?

小出:あはは。厳密に言えば作詞じゃないんですけど……文章ですね。wordsって言い方をしてます。担当は福岡晃子。これは俺が作ったトラックをあっこに渡して「好きにやってみて」って言ったら、「こんなに好きにやる人いる?」っていうぐらい好きにやられたっていうトラックの感じ。これ、すごい面白いんですよね。福岡さんのトラック。

三宅:相当、面白いですよ!

小出:えりこ(橋本絵莉子)とチャットモンチーを2人でやってたからわからなかったけど、あっこ1人にトラックを任せるとこんなシュールなものがあがってくるんだって思った。“シュールの福岡”と俺は呼んでましたけど。

三宅:すごいアヴァンギャルドですよね。

小出:ですよね。こちらのプログラミングが福岡晃子で、ギターは僕です。で!ボイスとして参加されてるのが、岸井ゆきのさんです!

岸井:私です!!

小出:こちらもね……実は問題作でして……。

三宅:なんて言ったらいいんですかね。岸井さんなりにどう捉えてます?率直に。レコーディングのときも含めて。

岸井:最初は文字と音源が送られてきた時は、「思ってたのと違う!」って思って。

三宅:それはそうですよね。

岸井:私がお話をいただいたときは、ポエトリーリーディングをお願いしたいっていうことを聞いてたので……。

小出:確かにポエトリーリーディングとは言ってました。最初はね。

岸井:そしたら……「これ、合ってます!?」みたいな(笑)。「どうしよう!大丈夫かな」って思いました。ビックリすると思います。私もビックリしました。

小出:詳しくはまたあとで話すとして……。

三宅:そうだね。ゆきのちゃんは、CD作品に参加するのって初めて?

岸井:初めてです!

小出:ありがとうございます!

岸井:ありがとうございます!

小出:それで無理に歌わせないっていうのもマテリアルクラブさすがでしょ?

三宅:さすがです。

小出:やっぱり女優さんに歌ってもらうって、すごいプレッシャーなことだからさ。俺が役者やるのと同じぐらいプレッシャーだと思うから。俺、絶対できないし!

三宅:いや、できると思いますよ!

小出:いやー、できませんよ。

三宅:なんでだよ。

小出:できませんよ。

小菅:なんでその時だけその声になるの(笑)。

小出:それはできませんよ。

三宅:えなり(かずき)さん。幸楽(笑)。はい。次、いきましょう!

小出:はい。続いて7曲目。タイトル『Material World』という曲です。

三宅:今、えなりさんの声引っ張ったよね(笑)。

小出:若干ね(笑)。『Material World』!

三宅:あはは!えなりさんじゃないか。特撮モノの感じか(笑)。

小出:これはクレジット紹介しますとわかりますね。ボーカル・ギター・プログラミングが私、ボーカル・ベースが福岡晃子。そして、ラップとして参加してくださってます。まずはMummy-Dさん from RHYMESTER。

三宅:ポウ!ポウ!

小出:ポウ!ポウ!そして、もう1人。ラップ、Ryohu from KANDYTOWN。

三宅:はい!

小出:DさんとRyohuに参加していただいてます。

三宅:いやー、これもすごい曲ですね……。

小出:これは言うたら、マテリアルクラブの精神性について歌ってる。

三宅:そう。わりと凝縮されてますよね。

小出:ですね。すべては素材だ、と。創作する上で、曲だけじゃなくて、絵を書くとか、小説を書くとか。それらに影響を与えるものすべて、心もすべて素材ですよ、と。それをDさんとRyohuちんといっしょに作ってみました。この曲、全員歌ってます。僕も歌ってるし、あっこも歌ってる。そこに、DさんとRyohuにラップで参加してもらってます。トラックは僕の主導で作りました。歌詞は僕とDさんとRyohuの3人で書いてますけど。

三宅:本当いいヴァース、キックしてくれてますよ、おふたり。すごい!

小出:Ryohuちんのヴァースは涙目でしたね。

三宅:あのね……グッときちゃうよね。

小出:うん。俺とRyohuの付き合いの話でもあるし。

三宅:そう。なおかつ、今に至るまで。

小出:それをも素材にしてヴァースにしたためてくれましたよ。くぅ~(泣)。続いて。実はアルバム、最初は9曲入りだったんですよ。それが直前に10曲に増えることになりましたと。9曲目のタイトル『Curtain』。曲というか、再びリーディングで岸井ゆきのさんに参加していただいてます。この曲、リーディングオンリーです。

三宅:なんと音がない。

小出:通常、ロックバンドの作品だったらできないことだと思うんですけど、リーディングを挟むという。ここまで特殊な曲ばっかなんですけど、ここに来て一番特殊な、音のない曲ができたんですよね。なので今回、岸井ゆきのさんには2曲参加してもらっていることになります。お世話になりました、本当に。

岸井:お世話になりました。

三宅:どうでした?初めての音楽作品に2曲参加するって。

岸井:元々は1曲だけだったんです。『Kawaii』だけで。『Kawaii』が送られてきて「うわーどうしよう!」って言ってて、そしたらレコーディングの前日に『Curtain』の歌詞が送られてきて。

三宅:そう。前日にね。

岸井:最初はどっちかにするって感じで、『Kawaii』とは全く別の作品で。イメージとしては『Curtain』のような感じをイメージしてて。ポエトリーリーディング。

三宅:確かにね。

岸井:それで当日色々やってみて2曲入れるかもみたいなことになって。もう……ざわざわ(笑)。「大丈夫かな?私」って感じでした。

小出:すみませんね。音を敷かなくて。

三宅:でも、すごいねってなったんだよね!実際、録ってるときにね。

小出:そうなんですよ。あれはもう、音を敷く方が野暮だと思ったし、敷いたらそれは演出過多だなと。なんでそう思えたかっていうと、ゆきのちゃんのリーディングが非常に音楽的だと感じたんですね。歌ってないけど、歌みたいに感じた。アカペラみたいな感覚ですよね。だから、そこに余計な音を足すことをしなかったっていう。

岸井:なるほど……。

小出:制作ナンバーはNo.15だったんですけど、その上に乗っける言葉として『Kawaii』がいいか『Curtain』がいいかの2パターンになった。なんでかっていうと、『Kawaii』がトリッキーな内容なんですよね。

岸井:はい(笑)。

小出:聴いていただければわかるんですけど、非常にトリッキーな内容でして。そのトリッキーさっていうのが……正直、中身としては成立するとは思ってたんだけど、ゆきのちゃんの仕事の手応えとして……(笑)。『Kawaii』一発だけで、仕事の手応え感じてくれるかなってちょっと不安に思っちゃって。なんか……もう1パターン用意しておくのが、お迎えする方の礼儀だろうと思って。最初に渡してあった『Kawaii』がナレーションに近いものなので、リーディングパターンを考えようって、ナレーションを録る前日に風呂の中で急遽書きまして。

岸井:急遽書いたとは思えない!

小出:めちゃめちゃ急遽です!

三宅:確かに急遽って感じはないですよね。僕はやっぱりすごいなって思った。すごい推敲した果ての選ばれた言葉って感じがする。

小出:推敲の度合いで言ったら、ほぼ推敲してないですね。現場でゆきのちゃんに読んでもらって調整はしたけど。推敲はほぼせず。実は、思ったままの文章なんです。

三宅:本当に素晴らしくて。声とか、間とか、抑揚とか含めてね。女優さんってすごいなっていう。

小出:素晴らしかったですね。友達関係の方が長いからさ。舞台とか出演してる作品は見てるけど、仕事でいっしょにならないからさ。

三宅:そうだよね。

小出:仕事する機会もないじゃん。今回仕事してみて、岸井ゆきの……そりゃ売れるわ~!

三宅:売れたな~!

小出:売れたな~!っていう。改めて。そりゃ、売れるわい!って。それくらい素晴らしい。

三宅:常々、芝居が上手い人の条件で声がいいっていう生まれもったものってありますけど、それを予め兼ね備えてますよね。

小出:本当に!

三宅:その上に表現力があるんですけど。

岸井:でも、歌詞があるからできるというか。読んだときに景色というか、物語が立体的に浮かんでくる作品だったので、すごくやりやすかったです。作品のおかげです。

三宅:でも、この中にいる岸井さんって、すごく絵が浮かびやすいというか。物語に岸井さんがいることが浮かびやすいと思うんですよね。それってやっぱ、岸井さんのことを思い浮かべながら書いてるから?

小出:それはあるね。やっぱゆきのちゃんの声の感じを、想像しながら書いたから。

三宅:脚本でいうところの当て書きみたいなことですよね。

小出:ゆえに、ディレクションの方向っていうのも自分の中では明確にあったから、ゆきのちゃんのリーディングを聴いてみて「こっちだな」ってディレクションができたのはあると思う。ゴールがわかってるから、イメージが湧く。でも、そのイメージを超えてくる良ささでした。

岸井:良ささ(笑)

小出:良ささでした。で、ゆきのちゃんの『Curtain』のリーディングが素晴らしかったってことで生まれたのが、この曲から次曲への繋ぎなんですよ。

三宅:これで一気にアルバムが更に立体的なものになったっていう。この流れで。マジで。

小出:マジで。

三宅:(岸井に向かって)マジだぞ!

小出:(同じく岸井に向かって)マジだぞ、この野郎!押忍だな~!

三宅:押忍だな~(笑)。

小出:すごい押忍ですよね。この流れ、くみさんがすごい押忍だって言ってくれてて。

小菅:なんか……天才か!って思いました。

三宅:押忍だなって言わないんだ……。

小出:押忍って言えや!

小菅:あとで言うわ(笑)。

三宅:って言うね(笑)。

小出:9曲目は、『WATER』って曲です。これは僕とあっこで作ってます。詞曲が僕で、歌も僕とあっこ、ギターとベースは僕です。2人でプログラムして作りました。マテリアルクラブ初期からあった曲ですね。

三宅:最初期ですよね。

小出:そうですね。これと『00文法』を、最初に並行して作ってました。これも大ネタの曲。

三宅:そだね~。

小出:ナチュラル「そだね~」出ましたね。もぐもぐタイム、始めちゃう?

三宅:バナナタイムね(笑)。いやでも、これがすごく重要な曲で。尺が結構ある曲なんですけど。マテリアルクラブの早い段階でこの曲ができて見えたこともいっぱいあったし、今の小出さんがマテリアルクラブを通じて歌詞で言いたいこととか、表現したいこととか、歌唱のアプローチも含めてわりといきなり形になったってところはありましたよね。

小出:そうですね。こういう曲を作れてよかったなっていう1曲です。この曲単体でも俺はすごくいいと思ってたんですけど、『Curtain』ができたことによって、この『WATER』の良さみも更に高まりましたよね。

三宅:増幅しましたね。

小出:この曲を受けてのアルバムのエンディングになる10曲目。タイトルが『New Blues』って曲なんですけど。

三宅:これね~。大名曲ですよ、これは!

小出:ありがとうございます!

三宅:本当に!変わったパンチを打ってるアルバムなんですけど、最後の最後に、めっちゃストレートに普遍的な名曲っていう。もう……10年20年30年、歌い続けられるようなエバーグリーンな曲です。

小出:そう言っていただけて嬉しいです。

三宅:すごい好きです。

小出:ありがとうございます。アルバム10曲ありますけど、この曲まで僕いつもみたいな感じで歌わないんですよ。1回も。サビだけ歌うとかはあるけど、普段よりキーも低めだし。

三宅:そうだね。

小出:そう。『Amber Lies』も歌ってるけど、全編英詞だしそこまで(声を)張らない曲にしてるんであんまり張ってないんですけど、『New Blues』で初めて全編しっかり歌うっていう。それも全体の変わってる感じを醸してるのかなって思うんですけど。この曲のゲスト、紹介します。詞曲は僕、アレンジはマテリアルクラブ。鍵盤はまた成田ハネダさんに。

三宅:本当にいっぱいお仕事していただいて。

小出:3曲目。

三宅:今度会った時に……。

小出:たくさん唐揚げを奢りたいと思います。ボーカル僕、ギター僕。コーラスはあっこが歌ってて。そして、サックス&フルートに谷本大河 from SANABAGUN.。そして、トランペット&フリューゲルホルンに髙橋紘一 from SANABAGUN.。

三宅:サナバホーンズですね。

小出:2人を迎えてやっております。

三宅:ここでサナバと音源上の共演、ついにっていうね。

小出:そうなんです。2人ともいっしょにやりたい、と。このゲストの流れを聞いていただいたらわかると思うんですけど、それだけ去年のBase Ball Bearの日比谷野音で僕が受けたインスピレーションが大きかった。そこから派生して膨らんでいったアイデアってのが、ここに反映されてるっていうのがわかっていただけるんじゃないかと思います。……という全10曲です。

三宅:「これは押忍」ってコメントが来てますけど。みんなビックリしてる方が多いですね。

小出:みんな「押忍」だと。早く押忍したい、と。

三宅:早く押忍したい。プレイボタンを。

小出:ダブルミーニングね(笑)。

三宅:驚きと期待値の上がり方っていうのが皆さんのコメントでも来てくれてます。ありがとうございます。岸井さんと小菅さん、アルバムの全体の感想はどうですか。それぞれ関わってるから超客観では聴けないところも、もちろんあると思うんですけど。2人とも深く関わってるので……。どうですか、改めて。

岸井:なんていうんだろう……。どひゃ~と思いました!!

小出:あはは。

岸井:すごく新しい感覚というか……。全部今まで聴いたことない。この1つのアルバムとしても、今まであんまり……私は知らないですね、こういうアルバム。音楽作品とは一括りにできないというか。アートワークも含めてそうだし、大きな創作っていう感じがする。

三宅:そうかも。総合芸術的な視点からも捉えられる感じがあるかもしれないです。小菅さんはどうでした?

小菅:同じこと言おうと思ってて。芸術じゃんこれ!って思って。

小出:おー!

小菅:私もこんなアルバム聴いたことないから、音源が送られてきた日に夜中ずっと作業してた最中だったんですけど、朝まで50回くらいループして聴いて、でも全然飽きなくて。

小出:嬉しい……。

小菅:こんなもの作りあげて……押忍!って思いました。

三宅:今、来た!

小出:それは押忍だな~。

三宅:宇宙服のコスプレしてる人が言うんだから間違いないですよ。今まで聴いたことないって。

小菅:そうですよ。

小出:嬉しいですよ。確かに自分でも妙だなとは思ってるんですけどね。

三宅:妙に妙だなっていうね。

小出:妙だなって思ってるんですけど。それはやっぱり、これはプロジェクトだからでしょうね。『ソロでもなくバンドでもなくユニットでもなくグループでもなく』って言ってることが可能にした作品の構成なんじゃないかなと思う。そこは俺もあっこもすごいこだわってきたことだし。だけど、バラエティ作品にはしたくなかったんですよ。コンピレーションとかトリビュートとかオムニバスにしたいんじゃなくて、1枚の作品。1曲目から10曲目まで流れて、かつ10曲目から1曲目に戻ったときに、円環が生まれる作品にしたかったんですよね。マテリアルクラブがプロジェクトとしてフレームにはめ込まないものである代わりに、作品にはきっちり芯があるようにしたい。それが、俺らなりの責任の取り方。作品に対しての。

三宅:今の言い方、ラッパーっぽかった。

小菅:腕組んでるし(笑)。あと全体的に品があるなと思って。不思議で妙なんだけど、すごい品がある。こいちゃんの声がそうなのかわからないけど。不思議なんだけどすごくまとまってる。

三宅:わかる。下品さがない。やらかしてるみたいな下品さっていうか。ほら、わりとアヴァンギャルドなことをやると、そこのバランスって難しいところでもあるじゃないですか。お芝居とかもそういうところがあると思うんですけど、映像作品も。ちょっと奇を衒ったふうに見えちゃうと、それが粋なものに見えなくなっちゃったりするところがある。

小出:わかる!

三宅:芸術すべての面においてあると思うんですけど、それは確かにそのバランスは絶妙かもしれないですね。

小出:それは俺とあっこの作家性かなと思うんです。

三宅:そうだね。

小出:アヴァンギャルドなことをやるのが簡単だとは思わないんですよ。それをやるのは、そのチャンネルを全開にする必要があると思うし、それをできるってことは間違いなくその人の強い作家性だと思うし、個性だと思うんですけど。ただ、1回でも開いてしまうと、引き戻せなくなるんじゃないかって思うんですよね。うーん……。フルスイングするだけじゃなくて、全体としてそういうニュアンスというか。攻めてるね!エッジ効いてるね!っていうのが感じられる、というようなバランス感にはしたかな。

三宅:確かになってると思います。岸井さんもわりと変わった役をやることも多いでしょ?

小出:多いですよね。

三宅:役の年齢幅もあると思うし。テンション高い役とかもあるだろうし。それこそドラマの……。

岸井:99.9(TBS系 日曜劇場『99.9 -刑事専門弁護士-』)とか?

三宅:そう。自分の中でいろんな役を演じてる時に常に意識してることってあります?たとえば同時に撮ってることってあるじゃないですか。スケジュール的に。

岸井:ありますね。

三宅:そういうときどうしてるのかなって。

岸井:スタッフさんの顔を見て、心を入れ替えてます。

三宅:あー。戻るんだ?そのモードになるっていう。

岸井:うん。戻ります。

三宅:スタッフさんがデカい?

岸井:そうですね。家に1回帰るとリセットされます。やっぱりスタッフさん。一番近い照明さんとか、カメラマンもそうだし。そこのコミュニケーションで、現場の空気も全然違うから、その空気感に合わせてテンションもスイッチ入れたりしてます。

三宅:得意な方なんだろうね。切り替えが下手な人ってきっといるでしょ?

岸井:そうかもしれないですね。この作品でこのスイッチっていうのはあんまりなくて。

三宅:なるほどね。

岸井:この作品だからこういう自分とかじゃなくて、オンかオフかですかね。私は。

三宅:職人っぽいけどね、ある種ね。小出さんもベボベとマテリアルクラブのモードの切り替えに繋がってくる話かなって思って岸井さんに訊いてみたかったんですけど。

小出:俺の場合、なんなんだろうね(笑)。でも前回の放送でも言いましたけど、マテリアルクラブとBase Ball Bearっていうのは鏡のこっち側と向こう側って意識できるようになってからは結構棲み分けがハッキリした。棲み分けがハッキリしてるし、棲み分けなくていいんだっていう感じもある。

三宅:そうか。

小出:作ってるのは俺だし。でも、一緒に作ってる人が違うしって感じかな。使ってる楽器もあえて棲み分けてるから。

三宅:そうか。なるほどね。

小出:バンドの方はバンドじゃないと絶対出来ないものになるし、マテリアルクラブもバンドじゃ絶対出来ないものになったし。それこそ素材を分けるっていうか。ある程度セパレートしておけば、こっちはこの道具で作る、こっちはこの道具で作るって。

三宅:なるほどね。

小出:プロデュースワークとかもそうですよね。この人が歌う前提で歌詞を書くとか、この人に合う曲を作るって感じだから、それと近いかもしれない。っていうバランス感覚ですね。

三宅:岸井さんも役にいちいち引っ張られてたら出来ないもんね。オフの領域も侵食されるって人もきっといるでしょ。

小出:憑依タイプ。

三宅:うん。いわゆる憑依タイプ。でも、岸井さんはそうではない。たぶん、メンタルが強いんだろうなって思うんですけど。

岸井:強めだと思います!

三宅:自負してるところではある?

岸井:体力もあるし……。体力あると、心も強くなるので。

小出:マジでそう!

三宅:そうなんだよね。

小出:俺もそう。

三宅:そうだよね。骨太だし。

小出:俺は結構タフですね。

三宅:で、小菅さんも超ショートスリーパーだから。1日1時間半しか寝てないんですよ!

小菅:人間じゃないみたいな言い方!やめてください!

三宅:ずっと縫ってるんで。移動のバスとかで上手く睡眠とったりするんだって。

小菅:フットワークも軽いし。わりと強いかも。

三宅:ほぼ毎日飲んでるし!

小菅:こら!平日は飲まないしそんなこと言うのやめなさいよ!!

小出:あはは。だって、くみさんのインスタ見るとお出かけしかしてない。どこまでこれ食べに行ってるの?って。

小菅:小出さんインターネットに思考操作されすぎですよ!

三宅:あなたもあげすぎなんですよ!逐一!

小菅:気をつけます!

小出:プライベート全部出しすぎ!でも、くみさんは本当に24時間に2時間くらいの睡眠で大丈夫なの?

小菅:大丈夫だったけど最近は年齢とともにつらいかもって思うようになってきて、でも、縫ってて楽しいものだと止まらなくなっちゃって。やめられない。

小出:止めどころがなくて縫っちゃうんだ。

小菅:寝る寸前まで縫ってる感じだから、今回のマテリアルクラブも特に楽しくなっちゃって。最初聞いた時は、できるかな?って思ったけど、やり始めたらめちゃくちゃ新しい試みだったからすごく楽しくて。「あっ、できてる!」って思って。

小出:そんなくみさんが制作してくださったアルバムジャケット。

三宅:いい流れですね。

小出:マテリアルクラブのファーストアルバム『マテリアルクラブ』のジャケット!本邦初公開でございます!!ご覧ください。こちらです!!どん!

Artwork

三宅:やったー!

小出:これ、画面で見るとわかんないでしょ?すごすぎて!

三宅:なんだと思いますか。コメント待ちましょう。

小出:なんだと思いますか。

小菅:なんでしょうね?

小出:くみさんが作ったなんだと思います?

三宅:「すげー!」、「ヤバ!」、「すごい!」……。やっぱり最初に感嘆する言葉が出ちゃいますよね。

小出:我々もそうでした。

三宅:「えっ?刺繍?」とか。

小菅:ありがとう。

三宅:コメント、ヤバいよ!しばらく見せててもいいぐらい引きが強いですよ。「これ、刺繍なんですか」、「宅録風景?」、「ヤバいやろ、これ」……。

岸井:「押忍だな!」って来てる!

三宅:「スタジオ?」、「絵じゃん!」、「押忍」……。

小出:正解は押忍。

小菅:嬉しい!

三宅:コメントが止まらないですね。「神芸」、「狂気」、「これは押忍」、「布ジャケ希望」!

小出:布ジャケ、ヤバい!

三宅:「芸術」、「ヤバい!」、「くみさん、天才!」、「かっこいい!」とか……。

岸井:本当にすごい……!

小菅:ありがとうございます。

小出:これ、本当にすごいんですけど……全部刺繍です!もうパッと見わかんないでしょ?絵にも見えるんですけど、どこまで寄っても全部縫ってあるんですよ!スタジオに置いてあるパソコンから、鍵盤置いてあったりとか、俺がギター弾いてるとか、手前であっこがヘッドホンしてモニタリングしてる。奥でエンジニアの土岐ちゃんがツマミいじってるとか……。アシスタントの方がいるとか。いろんなケーブルが刺さってるとか。これ、全部刺繍です!!

三宅:えー!っていう。は?って感じ。岸井さん、どう思いました?これ、最初見たとき。

岸井:え!すごい!って思いました。こんな刺繍見たことない!影みたいなものも刺繍で表現できるんだって。

三宅:そうだね。陰影を刺繍でやるって発想がないもんね!

小菅:ゆきのちゃんのリーディングも押忍だったよ!

岸井:ありがとうございます。本当、押忍だらけ(笑)。

三宅:岸井さんは小菅さんの作品は展示も行ったこともあるだろうし。わりと人の顔とか猫のイメージが多いと思うですけど、こういう風景描写的なものをやってるの見たことがなかったんで。ちょっとビックリした。

岸井:ビックリしました。もっかいよく見せて!って、いつまでも眺めていられるジャケットですね。

三宅:小菅さんが一番オーダーされてビックリして戸惑ったと思うんですけどね。

小菅:急に決まったんですよね。なんか……これにすることを。

小出:最初、なんて言ってたんでしたっけ。

小菅:あんまり具体的には決まってなくて、話し合いをするのでスタジオに行ったときに急にこいちゃんが思いついた。

小出:そっか……。

小菅:なんてこと言うんだこの人!って思って(笑)。

三宅:そうだ。スタジオの2階にミーティング部屋があって、2階から1階のスタジオを俯瞰撮った映像が見られるんですよね。何の作業をしてるかわかるようになってるんだよね。

小出:そうそう。要は防犯カメラみたいな画面に4分割で出てたんですよ。それを俺はずっと引きで見ながら作業してたわけじゃないですか。「この画、いいな」ってずっと思ってたんですよ。ちょっと魚眼になっててね。だからちょっと奥行きがワイドっぽくなってるんですけど。スタジオもすごい新しいスタジオで、部屋の中も家感もあるし。ここでずっと基本は俺とあっこと土岐ちゃんとアシスタントの人と4人で作業してたんで。このラボ感というか、研究所感っていうのをジャケットにできたらいいなって言ってて。打ち合わせで「ジャケットどうしようか」って言ってたときに、後ろにそのモニターがあったんですけど。で、俺が「この画面、縫えないですかね?」みたいな。

小菅:焦ったよ!

小出:いや、くみさんならこんなこと絶対出来ちゃうだろうって、安易な発想で言ったんですけど。そしたらみんな「面白いね」って感じになって。このスタジオに俺らがいて作業してる感じをスクショしてもらって。それを元に縫っていただいたということで。

三宅:大変だったでしょ?

小菅:最初は大変だって思ったけど……できあがるにつれて、それこそ楽しくて止まらなくなっちゃったから、無理難題を言われた方が私は楽しいって思うのかもと思って。こいちゃんも曲を生み出すのに大変な苦労をしてるって話を聞いてたから、頑張らなきゃって思ってたんだけど、こいちゃんが「くみさんもマテリアルクラブの一員」って言ってくれて、そんなことうれしいし、こんな大変な作業してる人たちの前で「できません」って言えないって思って。

小出:ごめんなさい。プレッシャーかけて。

小菅:いえいえ縫ってて楽しかったです。

三宅:どういうやり方があるとか調べたりしてたもんね。

小菅:今までとやり方が違ってて。

小出:そうなんだ。

小菅:縫ってるものも全然違うし。大きさとかも……。

小出:これ、実物どれくらいあるんでしたっけ?

小菅:えっと……大きい子犬みたいな。あれ?

三宅:大きいけど子犬ですか(笑)。

小菅:小さめのマグロぐらいな感じで。

小出:小さめのマグロ(笑)。レギュラーのマグロもどれくらいかわからないから!

小菅:レギュラーはこの部屋の……。とにかく小さめのマグロくらいです。

小出:わかんないわ!

三宅:結構デカいですよね。両手広げるくらい?

小菅:スタジオのすべてが細かったから、小さいと細かすぎて縫えないなと思ってから、全体を大きめに設定してから縫ったんですけど……。それにしてもいろんなものが……お菓子とか……。

小出:そうなんですよね。

小菅:その中にもこいちゃんこだわりの品があって。「これとこれだけは絶対縫ってね」って言われたのが……言ってもいいですか。

小出:いいですよ。

小菅:バナナと蒲焼さん太郎。

小出:あはは。

岸井:すごいリアルだった!

小出:バナナと蒲焼さん太郎がスタジオに置いてあったんですよ。

小菅:「外さないでくれ」ってリスエストがあって。

小出:俺とあっこの主食だったから、作業中の。

三宅:そうだね。エネルギー源だったね。

小出:ひたすらそれをむしゃむしゃ食べながらやってました。

小菅:それで、あのスタジオを部室って呼んでたんだよね。そういう呼び方もいいなって思って。付箋とかできあがるまでの必要なものが置いてあるゴチャゴチャしてる感じも、最初は細かすぎていろいろ省くねって言ってたんだけど……。

小出:全部生かされてたもんね!

小菅:そうそう。

小出:もうちょっと簡易化するだろうって思ってたんですよ。進捗を見せてもらったら、むしろどんどん細かくしていってるじゃんって。

三宅:確かに。

小出:最初はここからもうちょっと大雑把にするかもって言ってたし、それでも全然いいと思ってたんだけど。開けてみたら全部刺繍になってるんじゃん!っていう。

岸井:完コピでしたよね。

小出:完コピだよ。

小菅:面白かったです。蛍光の付箋が貼ってあったりとか。

小出:窓ガラスがあって、次に何の作業をやるかって付箋にメモして全部貼ってたんですよね。

小菅:それもこいちゃんがスタジオに行ったときに「この付箋とかいいよね」ってポロッと言うから、省けないよ!って思って。頭に残ってたから。でも、できあがったときに、みんなが喜んでくれて。メールとかでね……。喜んでくれて……。よかったです。

小出:すげーなって思った。

小菅:ありがとうございます。

小出:第一リアクションは「ヤバいな!」でしたよね。俺も三宅さんも、なんじゃこりゃ!って。

三宅:本当に。作家として新次元に行ったなって思いました。岸井さんも初めて音楽作品に関わるっていうことで新しいフェーズの仕事だったと思うんですけど。こいちゃんもあっこちゃんも、何よりも最初から新しいことをやるってことがすごく最初からあったし。関わった人、みんながそれぞれ……。

小出:新しいことをね。

三宅:チャレンジして結実させたなって。こういう話をしてるとね、あっという間に1時間っていう。ちょっと巻き目にね。

小出:まだまだ行こう!まだ紹介してないことがいっぱいあるんですよ!

三宅:で、ここから第2段配信の曲を。

小出:そうなんです!11月7日発売の『マテリアルクラブ』に先駆けて、2曲目の先行配信曲。アルバムの1曲目に入ってる『Nicogoly』、こちらを先行配信することが決まりました。10月17日の午前0時に配信開始です。各音楽配信サービスにて配信開始されますので、チェックしていただきたいです。こちらも実はティーザー映像をご用意してございます!

三宅:はい!まず、見てもらおうか。小菅さんが描いてくれたジャケットのスタジオ風景がすごく散りばめられた映像になってますので。これも完全に小出さんのセルフディレクションで撮ってます。

小出:作業の間でちまちま撮ってた映像を使って作ってみました!じゃあ、本邦初公開!『Nicogoly』。ティーザー映像、ご覧ください!

三宅:どうぞ!

~『Nicogoly』ティーザームービー~

小出:はい!ということで。曲の一部でしたけどね。都合で(音源が)1分半しか使えないので曲の頭部分を切ってしまってるんですが、曲自体はあっこの歌から始まって、僕のラップに入ってくと。この曲も結構ガッツリラップしてます!

三宅:してるね~。すごいしてるよね!

小出:わりとってか、してます。

三宅:めっちゃしてる。何小節あるんだろうってくらいしてますよね。

小出:結構長尺の。

三宅:かなり長いよね。いやー、フルで最初聴いたときは、驚きと言ってることのアイデアっていうか、まさにRHYMESTERの言葉を借りるなら“K.U.F.U.”が詰め込まれた感じになってると思いますんで。

小出:そうなんです。この曲の……歌詞とか早く聴いてもらいたいな~!

三宅:だよね~!本当にそうだと思います。すごいポップってことについての対峙ってところに、新しい解釈を生むことを歌ったりラップしたりしてるので。こいちゃん、また新しい視座とか切り口持ってきたなって思う人は多いと思います。

小出:ラップだから表現できてる内容なんですよ。通常の歌だったら、こういう歌の内容は書けないと思うし、ラップだと思ってるからできる書き方の曲だと思うし。

三宅:そうだね。

小出:いやー、これはまずは見てもらいたいですよ。歌詞は。俺が常に志してることについて歌っていますし。さっきバランス感云々みたいな話をしましたけど、なんでそういうバランスを俺が取ろうとしてるのかってことだったり、これはバンドでもそうだしマテリアルクラブでもそうですけど、どういうものを作っていきたいのかってことを歌いつつ、何よりマテリアルクラブの自己紹介ソングになってる。

三宅:そうなんですよ。それがアルバムの1曲目になってるっていう。

小出:すごい面白い曲になってます。

三宅:なんで『Nicogoly』かっていうタイトルかも含めて。

小出:『Nicogoly』って何?っていう(笑)。

三宅:「煮こごり」って食べ物があるじゃないないですか。食べたことあります?

岸井:食べたことあります。

三宅:あんまり好きじゃない?そんな好んで食うものでもないよね。

小出:「好きな食べ物 煮こごり」って書いてあったら、おい!大丈夫か?ってなるよね(笑)。変わったもの好きなんだねって感じになると思うんですけど、まあ……煮こごりっていうのは、いろんなもののエキスを……。あれ、どうやって作るんでしたっけ?

小菅:脂が固まるんですよね。脂とかコラーゲンが冷めると凝固する。

岸井:テリーヌといっしょ?

小菅:テリーヌみたいな感じ!でもテリーヌはゼラチンが入ってるけど、煮こごりは本体そのものから出た脂とかコラーゲンによって勝手に固まるみたいな感じ。

三宅:さすが!料理も得意な人ですから。

小菅:いいですから!うるさいですよ!「(煮こごりは)中が綺麗なんだ」ってこいちゃんが話してたのが印象的でした。

小出:でも煮こごりって、パッと見グロテスクな場合もあるじゃないですか。綺麗って思うか、グロテスクだなって思うかっていうのは、実はその人の感性によるものだったりしていて。

三宅:確かに。

小出:煮こごりをゴミと思うか、ごちそうと思うかはその人次第。僕らが作ってるのは、常にそういうものだと思うんですよ。好き嫌いしかない世界。良いか悪いかじゃなくて。好き嫌いしかない世界で僕らはずっと勝負してるけど、僕らは色んな人に綺麗だなとか、美味しいなって思ってもらえる煮こごりを作りたいって思って音楽をやってるんですよ。「音楽の煮こごり」を作りたいと思ってやってます。そこにはいろんな素材を僕らはぶち込んでいくわけですけど、そこにぶち込んでいくものはなんですか?っていうのが、まさにマテリアルクラブの精神的な部分に繋がってくる。この世のすべてを素材である、と。この世のすべてを素材としてぶち込んで作っていくのが、マテリアルクラブのやり方。俺らのやり方。

三宅:B-BOY来た!

小出:俺らのやり方で、「音楽の煮こごり」を作る。それすなわちポップってことじゃないですかって曲です。

三宅:小出に同意見ですね。

小出:Kダブ(シャイン)さんね。

三宅:岸井さんも今回新しいことをやったと思うんですけど、新しいことをやるときの不安って結構覚えるものですか。躊躇するタイプなのか、積極的に飛び込んでいくタイプなのか。

岸井:不安を抱えながら飛び込んでいきますね。なんか……やってみたい!って思う。その不安は自分だけじゃ抱えきれないから、小出君にディレクションしてもらったり、他の作品だったら監督とかスタッフに相談したりして。自分1人でやるもんじゃないと思ってます。いつも。

三宅:そうだよね。今まさに、朝ドラもすごい大きなチームで動いてますもんね。

小出:ハンパねー規模のチームですよね、きっと。

岸井:ハンパねーですね!

小出:ゆきのちゃんがこれまで経験してきた現場の中でも結構なハンパなさ?


岸井:……ハンパないですね(笑)。なんていうんですかね。このドラマが特別で、このドラマが特別じゃないとかじゃなくて。なんて言うんだろう……大規模というか。3ヶ月のドラマの現場とも違う。半年以上あるので朝ドラっていう違う形のものに参加してる感じがします。

三宅:そうだよね。

小出:放送が半年あるってことは、役者さんはもっと前から、もうちょっと長く撮ってるってことだもんね。

岸井:そうですね。

三宅:「いつから出ますか」ってコメントがあるんですけど、それって言っちゃダメなんですよね?

岸井:言っていいですよ。なんと……月末から出ます!10月29日の週から登場します!

三宅:もうすぐだ!最初は何歳からスタートするの?

岸井:14歳から。

三宅:ワオ!すごいですね!14歳の役をやれるんですもんね。

小出:くみさんも、「14歳です」って言われたら、正直「うん……おう……」って。

小菅:何それ!やめなさいよ(笑)!

三宅:すごく大きな挑戦ですよね。みんな家族みたいになるだろうしね。演者さんもスタッフも。

岸井:スタジオが大阪にあるので、それもまた違うものがあるなって感じてますね。

三宅:舞台のような連動感というか、ずっといっしょにやる時間が長いとそういう絆も生まれていくだろうしね。

岸井:そうですね。ずっと合宿してるみたいな感じがすごくしっくりくると思います。

三宅:合宿ね。根性論も入ってくるしね、体力勝負というか。ご自身の役で言えることってある?こういう役なんです、みたいな。

岸井:要潤さんと松下奈緒さんの娘です。

小出:要潤さん。『仮面ライダーアギト』の。

小菅:すごいね!

三宅:娘役か……。最初に登場してから、わりと長く出る役なんだもんね?

岸井:はい。いつになったら身長が伸びるんだって、私も思ってるんですけどね。要潤さんも松下奈緒さんも背が高いので。14歳の頃はまだいいんですけど、私、底上げした方がいいのかなって。出来ないですけど(笑)。

小出:それ、面白い話ですよね。松下奈緒さんって俺とタメだから。

小菅:そうなんだ!

小出:俺の娘役みたいなことでしょ?

小菅:そうだよね!

小出:面白いよね。

三宅:そういうことができるのも芝居の世界だからだもんね。それはすごいな。楽しみにしてます。物語の中にいる人としてどう成長していくのかも含めて。

岸井:ぜひ、見てください!

三宅:小菅さんも、これを経て新しく挑戦してることってありますか。

小菅:年末までに色々と展示が続くんですけど、この放送でホッとしたけど……。発表になるまではハラハラしてたので。今日から気合を入れて……。

小出:いよいよ本格的に宇宙に行く準備を。

三宅:なるほど!

小菅:だから、この格好で来たんですけど……ってね!

三宅:ってね(笑)。新作とかも披露する予定があるということですよね。言える範囲で何かあります?

小菅:年内に展示がいくつかあるのと、11月はいろんなことがあって……。三宅さんともいっしょにイベントに参加します。

三宅:スペースシャワーの『GOOD VIBES NEIGHBORS』っていう下北沢ケージってところでやるイベントですね。こないだ『アフター6ジャンクション』のイベントもやってた場所です。

小菅:マテリアルクラブと同時進行で靴を40足くらい縫ってて、12月上旬に展示があります。

小出:マジ?靴40足?

小菅:靴に縫ってるんだよ。靴をゼロから縫ってるんじゃなくて。そしたら私靴職人になっちゃうから。

小出:それは知ってる(笑)。

小菅:貴乃花の息子さんじゃないです。

三宅:靴職人ですよね。……普段からこういう人なんで、事故ってないです。

小菅:年内は千駄木と下北沢、あとはBENSIMONというフランスのブランドの展示に参加します。12月上旬にBENSIMON代官山店にて、もともとかわいい靴にしたものを展示販売する予定です。

小出:40足、違うものなの?

小菅:違います。

小出:40足ってことは、靴って2個で1足だよね?80個縫ってるってこと?

小菅:うん、そう。

岸井:すごい……。

三宅:結局追い込んでるんですよね。自分で自分を。

小菅:そう。そういうのが好きだからです!

小出:今回のアートワークのことはいい感じにフィードバックされてますかね?

小菅:めちゃくちゃされてます!自分の中で自信にもなったし、新しい試みだったから気合が入ってありがたかったです。厳しいものをくれて。こいちゃんが勝手に厳しいものをくれて。

小出:あはは。

三宅:明らかに技術上がってる感じしたもんね!

小出:うん。今回のでもそう思ったよね、俺も。僭越ながら。

三宅:未定ですけど、展示とかできたらいいですよね。今回の作品。

小出:生で見てもらいたいですよ!

岸井:ぜひ!見たいです!

三宅:ちょっとそういう機会を探れたら。

小出:本当に!あと、アルバムのブックレットの中は表1を邪魔したくないって気持ちが強いので、くみさんの刺繍をいろんな角度から寄ってみました。バナナが置いてあるなっていうのがわかったり、本当に糸じゃん!っていうのがわかるようになってます。

小菅:ありがたい。

小出:それは刺繍がすごいから、そういうふうにしなきゃって思った内容になってます。

小菅:曲もすごいよ!!

小出:ありがとうございます。……なんだこれ(笑)!

三宅:岸井さんは小菅さんに縫ってもらいたいものとかありますか。

岸井:いっぱいありますよ!

小菅:本当?

三宅:言ってたもんね、前から。リクエストあれば。

小菅:なんでも言って!

岸井:私の顔も縫ってほしいかも。“アー繍”してもらいたい(笑)。

三宅:ユマニテ(岸井の所属事務所)さんのホームページがある日からゆきのちゃんだけ刺繍になってるかもしれないです。

小出:あれ、宣材写真としては使いにくいでしょ!急に1人だけ刺繍なの?顔出さない人なの?ってなるじゃん(笑)。

三宅:勝負してんなって(笑)。その他に告知ありますか、岸井さん。

岸井:『愛がなんだ』という私が主人公を演じてる映画がありまして。今月10月25日から始まる東京国際映画祭のコンペ部門に選出されました。

小出:おめでとうございます!

岸井:10月28日と31日に上映があります!

三宅:観に行きたいですね!

小出:本格的に全国で上映されるのは?


岸井:来年の春ですね。

三宅:そんな早くから観れるんだ!これは貴重な機会ですね。じゃあ、30秒でどういうストーリーか……。

岸井:え!ちょっと待って!

小出:29、28……(笑)。

岸井:角田光代さん原作の『愛がなんだ』という作品で、今泉力哉さんが監督です。私が演じるテルコは成田凌君演じるマモちゃんという大好きな男の子がいて。たまに連絡が来たり、遊びに行ったり、食事にも行ったりして、私はとっても幸せなんだけど、彼は恋人ではないんですね。私のことを好きじゃない、みたいな……。圧倒的な片思いのお話です。

三宅:どういう芝居してるんだろうな。楽しみだな。

小出:早く観たいですね。ラストの超能力バトルまで!

岸井:人が狼になったりとか……(笑)。

三宅:そうだね(笑)。あと、こないだテレビブロスという雑誌で、小出さんさんと岸井さんの対談取材がありまして。3ページに渡って掲載されることになりました。

小出:ありがとうございます!

三宅:それが10月24日発売になりますので、ぜひチェックしてください!

岸井&小出:チェケラ!

三宅:よろしくお願いします。小菅さん、ありますか。

小菅:いったんで大丈夫です。

三宅:はい(笑)。

小出:私はいったんで大丈夫です。宇宙にね。

小菅:これから飛ぶんで!

三宅:って感じかな!まず、おふたりはありがとうございました!

小出:ありがとうございます。

三宅:お忙しいおふたりが、奇跡的にタイミングが合って。引き続きよろしくお願いします!

岸井&小菅:よろしくお願いします!

三宅:岸井ゆきのさんと小菅くみさんでした!ありがとうございました!

岸井&小菅:ありがとうございました!

三宅:なんだかんだで長くなっちゃったんですけど、盛りだくさんの内容で。

小出:いやいや……。ついに解禁になりましたアルバムについて。10月17日午前0時に配信開始、『Nicogoly』。『Nicogoly』のティーザーはもう公開になる?まだ?配信と同時に解禁になるということで。先ほどご覧いただいた映像は一足先にということで。10月17日配信開始とともに、ティーザー映像も公開と。そして、次回の配信がありますね。『放課後マテリアルクラブ第3回』。これはいつなんでしたっけ?

三宅:11月6日にお送りしたいと思います!

小出:次回はどんな……。2人っきりなのか……。

三宅:ゲストがいるのか。

小出:もしくは、三宅だけなのか。

三宅:それか、誰もいないのか。

小出:可能性ありますね。淡々とテロップが流れるか。

三宅:だと思います。

小出:可能性ありますよ。マテリアルクラブならやりかねないですよ!そして次の三宅の髪型は何ボールになってるのか。

三宅:確かに。

小出:ドラゴンのやつかな?

三宅:パンチパーマかなと思ってるんですけど。

小出:似合いそうですね。より一層、山城新伍感が強くなりますね。

三宅:チョメチョメ。ということで!今日の第二回放課後マテリアルクラブを終了したいと思います!

小出:ありがとうございます。また来月ー!


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